アレッポ東部から避難してきた人々 ―飢えと疲労で極限状態に―
セーブ・ザ・チルドレンが支援活動を展開


【最新情報】
シリア内戦の激戦地となったアレッポ。紛争の中に取り残されていた人々の避難が行われています。セーブ・ザ・チルドレンは、アレッポ東部から避難してくる子どもたちやその家族に対して、食料や現金、毛布、緊急キットなどを配布。さらに、刻々と増加するニーズに応えられるよう、医療施設や学校に、必要な物品や備品の補充も開始しています。

 

シリア北西部を吹雪と積雪が襲い、アレッポ東部から最近避難してきた子どもたちやその家族に、さらなる悲惨な状況をもたらしています。ここ数日に、着の身着のままでアレッポ郊外やイドリブに避難してきたおよそ2万6千人以上もの人々の多くが、氷点下の気温の中、暖房のない建物やテントで寝起きしています。幼い子どもたちは、その中でも極めて脆弱な状態にあります。特に、何カ月もの間、包囲下の、十分な食べ物のない地域から避難してきた子どもたちは、ひどく衰弱し、栄養不良に陥っています。

(2016年12月22日現在)

 

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【動画:アレッポの医師からのメッセージ】

 

「多くのけが人が路上に横たわっています。どうか、どうか助けてください―」。シリア・アレッポ東部の、戦火にさらされてきた街からの声です。

(2016年12月上旬公開映像)

【スタッフの声】

セーブ・ザ・チルドレンのシリア北西部事業を統括するニック・フィニーは、次のように話します。

「私たちは、人々がここまで避難できたことだけをもって、成功とするべきではありません。ここにいる人々は、想像を絶するような壮絶な状況を経験した後に故郷を追われ、そして現在は雪の中、すでに以前からの避難民で埋め尽くされたテントや廃墟での寝泊りを余儀なくされています。

彼らは、食べ物や住む場所、医療的なケアと、学校に戻るための長期的な支援、そして、彼らが経験してきた壮絶な体験からの回復が必要です。子どもたちがこの冬を生き延びて回復できるよう、国際社会からの支援が必要です。そして、このような悲劇が二度と起こらないよう、保障する必要があります。」

 

イドリブを拠点に活動するセーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体のスタッフは、次のように証言します。

「アレッポからのバスを降りると、子どもたちは目の前にある果物や暖かい食事に興奮して、バナナやリンゴを目がけて一目散に駆け出すので、混乱の中で両親とはぐれてしまうケースがありました。子どもたちだけでなく、大人の顔にも栄養不良状態がはっきりと表れていて、おそらく何ヶ月も果物など目することすらなかったのでしょう。

また、子どもたちの顔や手足は、過去数週間の避難を待つ間に、暖をとるために家具などを燃やした炭で黒く汚れていました。」

シリアと周辺国での支援


2011年3月に始まったシリア危機。この紛争の影響でシリア国内や周辺国で避難生活を送る子どもたちに対し、セーブ・ザ・チルドレンは、教育や衛生など様々な面で支援を行っています。2016年11月までに、シリア国内、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトで5,327,632人(内、子ども3,322,786人)に支援を届けました。

 

<教育>
授業料を払うことのできない家族に対する学費の支援、通学バッグや制服、学校教材などの提供を行いました。さらに、難民となり学校に通えない若者に対して代替教育を、5歳未満の子どもに対して就学前教育の支援を実施しました。
また、シリア北西部の60ヶ所の学習スペースの運営を支え、47,768人の子どもが学校に戻れるよう支援しました。

<保護>
紛争により影響を受けた子どもたちが少しでも日常を取り戻せるよう、安心して遊んだり学んだりすることができる「こどもひろば」を、シリア国内、ヨルダン、イラク、レバノン、エジプトで運営し、何千人もの難民の子どもたちが参加しています。また、支援を必要とする子どもたちを特定し、適切な支援につなげるための、様々な子ども保護の活動を展開しています。

<保健・栄養>
医療サービスや食料の不足が、子どもたちを危険な状況にさらしています。
ヨルダンの難民キャンプと受け入れコミュニティで、乳幼児と子どもへの栄養支援を実施。この一環として、貧血の子どもへ補助食を提供し、栄養教育を行う活動も実施しています。また、エジプトではA型肝炎、シリアではポリオのワクチン接種を行っています。

<シェルター、生活必需品>
冬の間、これらの地域は氷点下の寒さに襲われますが、避難してきた人々にとっては、冬服や毛布、シェルターなどの備えは十分でありません。
セーブ・ザ・チルドレンは、シリア国内で紛争から逃れる人々へ、調理済みの食料や水、衛生キットを提供しました。
また、イラクにおいて毛布や衣類の提供を実施したほか、ヨルダンでは生活物資の提供を行いました。

<食料・生計>
シリア難民に対する食糧安全保障の確保は喫緊の課題となっています。セーブ・ザ・チルドレンは、ヨルダンのザータリ難民キャンプや受け入れコミュニティで、地元の店で食料と交換できる電子バウチャーを提供しています。
また、レバノンでは労働引換現金給付(Cash-for-work)プログラムを実施し、難民の家族が専門スキルを生かしてコミュニティに貢献できる機会を提供しています。
シリア北西部ではパートナー団体とともに、45ヶ所以上で、紛争の影響を最も受けている人々が農業や牧畜、小規模ビジネスを行えるようサポートし、食料と生計手段を確保できるよう支援しています。

<水・衛生>
子どもたちを病気から守るためには、きれいな水と衛生的な環境が不可欠です。セーブ・ザ・チルドレンはシリア、イラク、レバノン、エジプトで、衛生キットや新生児用品を配布するとともに、衛生に関する啓発活動を実施。レバノンではさらに、排水設備や水、トイレなどを提供しています。

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