シリアにおける医療施設への空爆に対する非難声明

セーブ・ザ・チルドレンは、医療施設、学校、民間施設が、シリア国内での非道な攻撃の対象となっていることを強く非難します。

2月15日に行われた医療施設への攻撃は、過去6か月で最悪の被害をもたらしました。セーブ・ザ・チルドレンをはじめ複数の団体が新たに収集した情報によると、シリア国内のアレッポ、イドリブ、ダルアーなどの地域一帯で空爆が行われ、計7つの医療施設が被害を受けたと考えられています。

こうした攻撃によって、すでに紛争により破壊された地域に住む、何千もの傷ついた人々が、医療へのアクセスのない状態で紛争のただ中に取り残される結果となりました。当初の報告によると、月平均2万3000人以上の人々が、今回破壊された病院やクリニックを利用しており、550人の赤ちゃんが生まれていました。しかし、今後、医療施設がいつ再開されるのか、再開されたとしても医療施設としての機能が回復するのか全くわかりません。

シリアの医療関係者は、非常に困難で危険な状況においても勇敢に、多くの命を救おうと日々奮闘しています。たった一日で7つの医療施設を空爆するという行為は、地元住民にとってライフラインとなっている病院の破壊だけでなく、医療従事者や患者を殺すということにほかならず、これは断じて許されません。一般市民の保護は最優先されるべきです。私たちは、家族、とくに子どもたちが、安全であるべき場所で殺されることについて全く容認できません。

特に残念なのは、今回の空爆が、世界の指導者たちが、関係各国によるシリア和平協議において、シリア全土で戦闘を停止させることで合意したと公表した直後に起きたことです。紛争当事者は、一般市民に危害を加えないという義務を尊重していません。私たちは、すべての当事者が戦闘を中断し、直ちに和平協議を再開するよう求めます。

 セーブ・ザ・チルドレンは、2011年3月に始まったシリア危機の影響でシリア国内や周辺国で避難生活を送る子どもたちとその家族に対し、教育や衛生など様々な面で支援を行っています。これまでにシリア国内、そしてレバノン、ヨルダン、イラク、エジプトで3,840,534人(内、子ども2,438,462人)の人々に支援を届けてきました。 (2016年2月24日時点)

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シリアの子どもに半年分の安全な水を提供することができます。

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避難先の赤ちゃんに、布おむつやおくるみ、服などの新生児用品を1セット提供できます。

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2歳以下の子どもを持つ母親に健康的で新鮮な食べ物等の栄養補助セットや調理器具、子ども服、毛布などを提供できます。

シリア国内と周辺国外避難民への支援活動

<保健・栄養>
薬や栄養値の高い食料の不足で、子どもたちは栄養失調や病気の危機にさらされています。ヨルダンの難民キャンプや受け入れ地域では乳幼児への適切な栄養支援を実施するほか、エジプトとシリアではそれぞれ、A型肝炎やポリオのワクチン接種キャンペーンを実施しています。また、パートナー団体と協働し、シリア北部では5つの保健・医療施設を支援し、内4施設は基礎医療を、内1施設では内1施設では妊産婦への24時間緊急医療を提供しています。これらの施設には毎週約3500人の患者が訪れ、毎週約100人の赤ちゃんが誕生しています。

<教育>
25%の学校が攻撃等により使えなくなったシリアでは、北部地域の34,500人の子どもたちに対し、学校で学び続けられるよう支援しました。ヨルダン、レバノン、イラクでは、シリアから逃れてきた子どもたちや若者に対して臨時学習所を開設して、代替教育の場を提供しています。また通学バッグや制服、学費等を、必要とする子どもたちに提供しました。

<食料・生計>
深刻な食料不足に直面する人々に対し、ヨルダンの難民キャンプでは毎月533トンの食料支援を実施しています。レバノンやエジプトでは、社会スキル・専門スキル研修の機会を提供することで、将来的な雇用に繋げる支援を実施しています。シリア北部では、農業に必要な機材や種を購入する支援をし、人々が農業で生計を立てられるよう支える活動を始めています。

タヒーナさんは長男を紛争で失った後に、新しい命を授かりました。「この子は痩せ細って生まれてきて、医師の診療がなければ危険だと言われました。しかし夫は空爆で障害を負って働けず、病院に連れていくお金すらなかったのです。」そんな時に知ったのが、セーブ・ザ・チルドレンが運営する無料の医療センターでした。「ここで小児科医の診療を受け薬をもらうことができて、この子は助かりました。私はやっと希望を感じることができました。」このセンターには、Tahinaさんのように病気の子どもを抱えたお母さんたちが日々たくさん訪れます。シリアでは紛争による医療施設の破壊や、水・食料の不足により、多くの子どもたちの健康状態は危機的です。セーブ・ザ・チルドレンはお金を十分に持たない人も受けられる医療センターを運営し、紛争下の子どもたちの命を守っています。

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いただきましたご寄付は、シリア国内外避難民を含む、世界の子どもたちのために大切に活用いたします。