世界には、2,100万人の難民がおり、その半数以上が子どもたちです。
これは、世界の子どものおよそ200人に1人が、難民であることを意味します*。

家族と離ればなれになり、公的な支援も受けられない子どもたちは、虐待や搾取、暴力の危険に晒された、もっとも脆弱な状態にあります。学校に通うことができない難民の子どもたちは、他の子どもたちの5倍以上にもなります。安全を求めて故郷から逃れてくる途上で多くのトラウマになるような体験をした子どもたちは、専門的なケアや、未来への希望を取り戻し再び子どもらしく安心して過ごすことができる場所を必要としています。

【セーブ・ザ・チルドレンによる支援活動】
セーブ・ザ・チルドレンは、こうしたもっとも脆弱な状態にある難民の子どもたちが守られ、適切な支援を受けることができるよう、子どもたちの出身国だけでなく、受け入れ国や経由国などで、さまざまな支援を行っています。食料支援や物資の配布に加え、保護者や大人の付き添いがなく危険な移動をする子どもたちが、虐待や搾取の被害から守られるよう、適切な支援先につなげるとともに、子どもたちが安心・安全な環境で遊んだり、学んだりしながら、早期に回復できるよう支援しています。また、子どもたち自身が自分の権利を認識し、必要な支援にアクセスできるよう、世界中で活動しています。

皆さまのご支援で出来ること

毎月寄付する

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的にアニュアルレポートや会報誌をお送りしています。

今回寄付する

1回から無理なくご支援いただけます。

例えば月1,500円で…

紛争や迫害から逃れてきた難民の子ども1人に食料2日分を提供できます。

例えば月4,000円で…

住む家を追われ難民キャンプや屋外で避難生活を送る母子1組におむつや石けんなどの衛生キットを提供できます。

例えば月10,000円で…

紛争や迫害から逃れてきた難民1家族5人に寝具やテント、懐中電灯などを提供できます。

世界の難民の状況

■ウガンダ
ウガンダは、近隣諸国の紛争から避難してきた75万人を超える膨大な人数の難民を受け入れています。皆さまのご支援により、南スーダンやコンゴ民主共和国から逃れてきた難民の子どもたちに、保健医療サービスや教育、安心して遊べる場所の提供など、包括的な支援プログラムを届けています。2017年の1月~3月の3ヶ月間だけでも、3万115人の子どもたちに支援を届けました。

■エルサルバドル
犯罪集団の激しい暴力から逃れ、より良い生活を求めてアメリカなどの国を目指し危険な移動をする子どもたちが急増しています。セーブ・ザ・チルドレンは、地域と協力しながら、子どもたちの危険な移動を防ぐと共に、エルサルバドルへ戻ってきた子どもたちの支援をするなど、これまでに4万4,000人以上の子どもや大人たちに支援を届けています。

■レバノン 
レバノンは、人口の4分の1にあたる110万人ほどのシリア難民を受け入れており、難民の半数以上が子どもです。セーブ・ザ・チルドレンは、もっとも脆弱な状態にある人々を支援するとともに、11万4,000人以上の子どもたちに必要な保護や教育の提供、食料やシェルターを届けるなどの支援を行っています。

■ギリシャ
ギリシャは、安全を求めヨーロッパを目指す100万人以上の難民・移民が不法入国する入口となっていました。しかし、2016年に国境が閉鎖されたとき、2万300人の子どもを含む、6万2,200人以上の難民・移民が、ギリシャ国内で足止めされました。皆さまからの支援により、セーブ・ザ・チルドレンは、50万人以上のもっとも脆弱な状態にある子どもたちやその家族などに対し、子どもの保護や保健・栄養支援、教育プログラムの提供などを行っています。

■タイ
紛争や迫害から逃れるためミャンマーからタイに人々が避難してから30年が経ち、世界でもっとも長期化する難民危機のひとつとなっています。セーブ・ザ・チルドレンは、タイの難民キャンプで、教員研修や教材の配布、校舎の整備などを行い、子どもたちが質の高い基礎教育が受けられるよう活動を行っています。2017年には、3万4,000人の子どもたちに支援を届けることを目標としています。           

【南スーダンからウガンダに避難したシルビアさん】
シルビアさんは、武装グループが親友とその娘(3ヶ月)を殺害するのを目の当たりにし、南スーダン南西部の都市イエイからウガンダに避難してきました。シルビアさんは、戦闘に巻き込まれないよう数日間草むらの中に身を潜めながら避難し、その道中、2歳の少女に出会いました。

「側溝で、草に覆われた状態で泣いている小さい女の子を見つけました。服を着ておらず、栄養不良と脱水症状を起こしていました。この女の子の母親に、恐らく最悪なことが起きたのだろうことは、簡単に想像できました。二人の子どもの母親として、私はその女の子を放っておくことはできず、自分の子どもとして引き取ることにしました。他にも、ひとりで移動する子どもをたくさん見てきました。そうした子どもたちは、同じように避難する大人の後をついて国境を超えています。南スーダンが今後、よい未来に向かうとは思えません。それだけの状況を見てきました。高齢者や妊娠中の女性、子どもは見つかるとすぐに殺されてしまいます。この国に未来はありません。」

ウガンダで、先に避難していた二人の息子と再会できたシルビアさんは、女の子にジェーンと名付けました。ジェーンさんは今では健康を取り戻し、シルビアさんのもとで育っています。

【シリアからレバノンに避難したオマールさん】
オマールさんは、7歳の時にシリア西部ホムスからレバノンに避難してきました。シリア国内で避難しているとき、学校に通えなかったので、レバノンに避難してからも、学校に戻ることは簡単ではありませんでしたが、オマールさんは、読み書きを学びたいと強く望み、再び学校に通い始めました。しかし、9歳のとき、家賃を払う兄の収入を助けるため、学校を中退し働かざるを得ず、危険をともなう重労働の電気技師として1日11時間の仕事を始めました。その後、セーブ・ザ・チルドレンからの生計支援を受けたことにより、オマールさん兄弟は仕事をやめ、学校に戻ることができました。

 

「満員のバスに乗ってシリアから避難してきました。バスのなかでは、大勢の子どもたちが叫んでいました。シリアが恋しいです。かつて、友達と一緒にサッカーをしたことを思い出します。僕たちは、お金が必要だったため、学校を中退し働き始めました。働いていたお店のオーナーは、僕が休憩しようと座るたび、怒鳴りました。残業を強いられ、オーナーの自宅まで重い荷物を運ばされました。背中が痛み、どうしていいかわかりませんでした。仕事をして兄を助けることができて、ほっとする一方で、学校に行きたかったです。セーブ・ザ・チルドレンのスタッフのアイーシャさんが僕たちを訪問し話をしてくれて、安心しました。おかげでずいぶんと気持ちが楽になりましたし、読み書きも教えてくれました。学校はとても重要です。大きくなったら、体育の先生になって運動を教えたいです。」

【イン・ハー・シューズ ~もし難民だったら・・・】
セーブ・ザ・チルドレンは、「世界難民の日」に合わせて、動画「イン・ハー・シューズ(In Her Shoes)~もし難民だったら…」を制作しました。世界各地で、紛争などにより住む家を追われ、国外や国内などで避難生活を送っている人は、合わせると6,500万人もいます。この動画は、そのうちの一人、シリア難民ザイナブさんの物語です。ザイナブさん本人に代わって、日本人の子どもたち3人が伝えてくれます。

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難民とは・・・
「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた**」人々と定義されています。今日では、政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害などから逃れるために国境を越え、他国に庇護を求めた人々を指すようになっています。また、国内避難民とは、紛争、暴力や搾取、自然災害などによって住み慣れた家を追われ、国境を越えずに国内で避難生活を送っている人々のことを指します。2015年時点において、世界には、難民2,100万人、国内避難民450万人がいます*。

*UNHCR/UNICEF, 2015年のデータより
**1951年「難民の地位に関する条約」の定義