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EVERY ONE
(公開日:2010.09.16)

写真でみる「A Fair Chance at Life〜命への公平な機会」(2010.09.16)

 

セーブ・ザ・チルドレンのレポート「A Fair Chance at Life〜命への公平な機会」では、毎年900万人もの貧しい国の子どもたちが 予防可能な要因で亡くなっている深刻な現実にハイライトを当て、2015年までに乳幼児死亡率を3分の1に削減するというミレニアム開発目標の4番目の目標(MDG4)達成に向けたグローバル戦略において、公平性を担保する必要があると指摘しています。レポートでは、乳幼児死亡率の改善が社会の最貧困層と比較的余裕のある層に平等にもたらされないことには、目標達成は不可能であると報告しています。


レポートでは32ヵ国における乳幼児死亡率のデータを分析し発表しています。分析結果によると、国と国の間、また、一国内に著しい格差が見られ、貧しい子どもは裕福な子どもよりも死亡の確率が高い上に、多くの国においてその格差は拡大していることがわかります。乳幼児死亡率を公平に改善できている国々は32カ国中わずか7カ国にすぎません。

富や財に恵まれることがそのまま健康を保障するわけではありません。1990年から2005年まで、エジプトの経済成長は年平均2.6%にとどまりましたが、乳幼児死亡率は年平均で7%下がりました。同時期、赤道ギニアでは経済成長が年平均17%を達成したものの、乳幼児死亡率の削減は年平均わずか2%にとどまりました。

30歳のサバと男の子の赤ちゃんハタータ。
30歳のサバと男の子の赤ちゃんハタータ。
(エジプト・サマルットにて)

また、近年の平均経済成長率が8%のインドは、乳幼児死亡率ではMDG4の達成に必要とされている削減値のうち40%しか達成できていません。

下痢が原因で息子のパルメッシュを4歳で亡くしたメラ。
下痢が原因で息子のパルメッシュを4歳で亡くしたメラ。
(インド・ラジャスタン州バダリヤ村にて)

反対に、経済成長率が低くてもMDG4達成に向けて成果を上げている国もあります。例えばニジェールは、公平な改善を達成している国の一つとして注目できます。近年のニジェールは、経済停滞、飢餓と慢性的な栄養不良、自然災害、内部紛争と政情不安に覆われており、現在も食糧危機により700万人が食糧不足に苦しんでいます。しかしながら、ニジェールの5歳未満の乳幼児死亡率は1998年から2006年の間に28%削減され、目ざましい改善を見せたとともに、不公平も大幅に改善されました。

栄養不良の子どものためのセンターで数日前に治療を受けた2歳のラヒーナと母親ハディジャ。
栄養不良の子どものためのセンターで数日前に治療を受けた2歳のラヒーナと母親ハディジャ。
(ニジェール・アグイエにて)

タンザニアは一般的に保健への投資や公共支出において評価されています。しかし、1996年から2005年の間、保健セクターへの支出を増加させたにもかかわらず、改善が見られたのは高所得層に集中しています。

ヒンガワリ診療所で子どもを抱く母親。
ヒンガワリ診療所で子どもを抱く母親。
診療所には、マラリア、肺炎、下痢など容易に予防できる病気で苦しむ子どもたちが集まる。
(タンザニア・リンディにて)

バングラデシュではこれまで文化的に男の子が優先されていましたが、ここ10年間ではしかのワクチン接種率における性差はほぼなくなり、乳幼児死亡率は大幅に改善しました。これは、「女性のエンパワメント」と「保健サービスへのアクセス向上」に目標を定めて対応した成果です。

26歳のシャーミンと彼女の娘
26歳のシャーミンと彼女の娘
(バングラデシュ・オールドダッカのラルバーグ地区のスラムにて)

富がどのように分配され、どのような政策がとられるかによって、状況は大きく変わります。

ナイジェリアでは、最貧困層の子どもたちは最富裕層の子どもたちに比べ、5歳前に亡くなる確率が2.5倍にのぼります。

ナイジェリアのガーバと3人の子ども(アハメッド、アイシャ、フセイン)。
ナイジェリアのガーバと3人の子ども(アハメッド、アイシャ、フセイン)。
ガーバは妻と双子の赤ちゃんを亡くした。
妻は子癇前症で出産翌日に亡くなり、双子は出産中に亡くなった。
ナイジェリア政府が一人当たりにかける保健支出はアフリカで最も低い。

また、カメルーン、チャド、ケニアの3ヵ国では、乳幼児死亡率の格差は減りつつありますが、5歳未満児の死亡総数は増加しています。

マリヤン・モハメッドと2カ月の赤ちゃん、アハメッドと息子のジブラル。
マリヤン・モハメッドと2カ月の赤ちゃん、アハメッドと息子のジブラル。
マリヤンは1日1食しか子どもに与えることができない。
(ケニア北東部ワジール地区にて)

冒頭に述べたとおり、最貧困層の子どもの死亡率が最富裕層よりも早く改善するという公平な成果が達成されたのは、32ヵ国のうちわずか7カ国のみでした。そのうちの一国ザンビアでは、英国国際開発省からの資金援助により農村部の医療費が廃止されました。

無料の薬を子どもに飲ませる母親。
無料の薬を子どもに飲ませる母親。
(ザンビア・ルサカ州チョングエ地区のヌウェレレ医療センターにて)

32ヵ国中20ヵ国もの国々では、最も貧しい子どもたちと最も富める子どもたちの死亡率の格差が拡大しています。エチオピアは格差が広がっている国の一つです。

ラヴァディと2歳の息子ミカス。
ラヴァディと2歳の息子ミカス。
ミカスは脆弱で、栄養不良が原因で歩くことができない。
(エチオピア・ボナにて)



「A Fair Chance at Life〜命への公平な機会」(英語全文、要旨和訳)はこちらからご覧いただけます。


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