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―カレン州子どもの保護事業が完了しましたー

ミャンマー
(公開日:2016.11.02)

紛争で傷ついた社会から、子どもたちが安心して暮らせる社会へ
―カレン州子どもの保護事業が完了しましたー

 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、2013年4月より3年半にわたり取り組んだ、ミャンマー・カレン州での子ども保護事業を完了しました。

事業では、紛争で傷ついた社会においても、子どもたちが、安全・安心な環境で暮らすことができるよう、1,442人の子どもたち、そして、10,187人の保護者に支援を届けました(2016年の実績)。


子どもの権利や保護について、一緒に学ぶミャンマー・カレン州の子どもたち

■9歳の少年
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが支援活動を行う、ある村の9歳の少年は、8人兄弟の6番目。お父さんは他界し、お母さんが8人の子どもの面倒をみています。少年も、家畜の面倒をみて、お母さんを助けていたのですが、ある日、読み書きを学びたいとお母さんに話します。それを受けたお母さん。怒りが抑えられなくなり、少年を激しく罵倒したり、暴力を振るったりするようになり、その暴力は次第に、ひどいものになっていきました。

それを聞いたセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのボランティアは、お母さんのところに何度も足を運び、悩みを聴いたり、暴力のない子育てについて紹介したりしました。そして、少年とも話をし、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが毎日、村で実施している読み書きや算数の学習会に参加できるように、お母さんを説得しました。

村の人たちも、お母さんと子育ての難しさを話し合って、お母さんを励ましました。お母さんは叩くことをやめ、少年とよく話して一緒に問題を解決していくようになり、今では、自ら、子どもを尊重した子育てを村で広めています。少年も学習会に参加し、文字の読み書きや算数を頑張っています。


■子どもたちが守られるように、そして力を発揮していけるように…
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、これからも事業を継続し、地域のボランティアとともに、子どもたちが虐待やネグレクト、搾取の痛みから回復し、安心・安全な暮らしを取り戻せるように、そして、保護者や地域の人々が、一人ひとりの子どもたちを大切な存在として育てていけるように支援します。また、教育を受けることがなかった子どもたちが、読み書きや算数を学ぶ機会を通じて、自信を持ち、力を発揮していけるように支えてきます。


子どもへの虐待の深刻さについて、子どもたち自らが地域のリーダーに訴えるイベントの様子


事業で設置した子どもの居場所で交流を深める子どもたち


―カレン州における、紛争の影響を受けた子どもたちのための子どもの保護事業―
ミャンマー・カレン州では、60年以上も紛争が続き、停戦合意が結ばれた今も、子どもたちは、養育者からの暴力やネグレクトに耐え、最悪の場合には、徴兵、性的虐待、ブローカーの仲介による搾取の被害に遭っています。さらに、子どもたちの多くは出生登録がなく、政府から存在する子どもとして認められておらず、教育や保健などの基礎的な社会サービスも受けることができません。そこで、事業では、虐待や搾取の被害に遭った子どもたちへの支援、暴力のない子育ての保護者への啓発、そして、子どもたちへの学習機会の提供を通じた保護の強化に取り組んできました。

事業期間 2013年4月1日〜2016年9月15日
事業分類 【子どもの保護】

本事業は、皆さまからのご寄付とジャパン・プラットフォームからの助成で実施しました。

(報告 ミャンマー駐在員 西口祐子)


 

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