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モンゴル
(公開日:2010.04.15)

モンゴルでの「ポジティブ・ディシプリン」(2010.4.15)

 

2009年10月、「現地駐在を終えて」の記事を書いてくださった元モンゴル駐在員の上田雅子さんより、メッセージが届きました。モンゴルの子どもたちを間近にみながら支援活動を続けてきた上田さんから、日本でも普及活動が進められている「ポジティブ・ディシプリン」の取り組みについてご報告です。


 ***


支援者のみなさま、こんにちは。


今日ご報告したいのは、モンゴルにおける「ポジティブ・ディシプリン」の活動です。この活動は、わたしの駐在経験の中でも、特に思い出深いものでした。


それは参加した保護者の意識や態度が変わる様子が短い間にみてとれ、わたしたちの活動が子どもたちの生活にプラスの変化をもたらしている、モンゴルでも問題となっている子どもに対する暴力をなくすため、着実に貢献している、と強く実感できたためです。


参加者である保護者の方々の感想を、ご紹介します。


● 40代のお母さん


 「研修1日目を終えて家に戻ったら、子どもたちがストーブを消さずに外出しており、危うく火事になるところでした。私は頭にきて、普段であれば子どもたちをひっぱたいて叱るところですが、研修の学びを思い出した私は、ぐっと怒りをこらえました。本日、家に帰ったら、子どもたちをひっぱたく代わりに、なぜストーブを消さずに外出したら危ないのか、彼らが分かるようによく説明するつもりです」


● 30代のお母さん 


「思春期の娘と小児麻痺の息子の母親です。息子の世話の疲れからイライラし、娘と口喧嘩が絶えませんでした。研修に参加し、子どもの物の見方・気持ち・行動は成長過程によって異なるということを理解しました。そして、親はそういった違いを認識し、子どもとコミュニケーションを図る際に考慮する必要があるということも学びました。私は、自分の今までの行動を振り返り、娘の話に耳を傾け、娘の物の見方を理解するように努めてきました。私が自分自身の行動を見つめ直し改めた結果、私と娘の関係は大きく向上してきていると思います」


●  お父さんが研修を受けた10代の男の子


「父さんは、以前は、僕が家事や勉強をさぼっていると言って、僕を殴ったり怒鳴ったりしていました。でも、研修を受けて、父さんは変わりました。もう僕を殴らなくなり、怒ることもほとんどなくなりました。一度、僕の帰宅がとても遅くなったことがありました。父さんに怒られるのではととても心配だったけれど、父さんは怒りも殴りもしませんでした。その代りに、僕になぜ遅くなったのか理由を聞き、これからは遅くならないようにと諭してくれました。それからは、僕も家に遅く帰ったことはありません」


 SCは 2008年11月、「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」をモンゴル語で出版、広く伝えるために現地人材の育成につとめ、2009年8月までに計50回以上の実践研修を保護者に対し行いました。この事業では特に、首都ウランバートル市内の低所得者居住区「ゲル集落」という、慢性的な貧困や失業によるアルコール中毒や家庭崩壊が蔓延している地域で、子どもに対する深刻な暴力をなくすための活動を実施してきました。



研修の様子
活動は地元の行政からも高く評価され、子どもの保護を担う関係職員や警察を対象とした研修の要請が、SCへ数多く寄せられるようになりました。また地元NGO職員が中心となり、「ポジティブ・ディシプリン」を地域の住民に伝えるなど、普及活動は、SCの活動枠を超えた広がりを見せ始めています。


 (左; 実践研修の様子)


 


SCがモンゴルで「ポジティブ・ディシプリン」の活動を開始したのは、子どもに対する暴力の発生率がとても高かったため。実に、半数以上の子どもたちが虐待やネグレクト(育児放棄)を含む、何らかの身体的・精神的暴力に毎日の暮らしのなかでさらされている危険があることがわかったのです(SC/National Centre Against Violenceの調査より)。そしてそれらの暴力により、子どもたちが居場所を奪われ、ストリートチルドレンの問題にも密接に結びついていることが、SCのストリートチルドレン支援からも分っています。


啓発カレンダーの写真から2010年4月から、SCは学校(公教育)の場における暴力の問題に注目し、「ポジティブ・ディシプリン」の普及活動に力を入れていきます。

日本とモンゴルを含む、世界中すべての子どもたちが、暴力を恐れることなく、健やかに成長ができることを心から願っています。


上田雅子


 


(右: 「子どもに対する暴力反対」啓発カレンダー写真)Copyright: D.Davaanyam


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皆様のあたたかなご理解とご支援を今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。






 

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