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シリア危機
(公開日:2012.12.16)

シリア難民支援を開始〜寒さに凍えぬ暖かい冬を子どもたちへ〜(2012.12.17)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、内戦で国外へ逃れてきたシリア難民の子どもたちを支援するため、2012年12月13日よりレバノンで支援活動を開始しました。


内戦によってシリアから周辺の国々に逃れた難民は2012年12月12日現在、516,632人に達し、いまだに1日2,000人から3,000人のペースで難民の数が増えていると言われています。レバノンに逃れてきたシリア難民はそのうち157,845人で、レバノンは周辺国の中で一番多くの難民を受け入れています。この数字はUNHCRに登録された、もしくは登録を待っている難民の数であるため、難民登録をしていない世帯も含めると、実際の数はこの数字よりかなり多いと言われています。


レバノン政府は難民キャンプの設置を認めていないため、シリア難民は国境近くの町などで、レバノンの一般の人々に混じり、避難生活を送っています。親戚縁者がホスト・ファミリーとして難民を受け入れてくれる場合もありますが、苦しい避難生活の中で家賃を払って借家で生活している難民も多くいます。そのような借家の中には工事途中の家や廃屋もあり、屋根はあっても窓やドアがないといった家もあります。土地代が払えず、空き地にビニールシートでシェルターを作り生活している難民もいます。11月から3月のレバノンは冬。とても寒さを心配せずに暖かく過ごせる住環境ではありません。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、支援開始に先立ち、レバノン東部のベカー県を訪問し、支援のための調査を実施しました。


 シリアのホムスから2ヵ月前にやってきた家族

   
壁がない家に、木で簡単な枠組みを作り、布で壁を作っています。
雨が降れば雨水が入ってくるため、絨毯も水につかってしまいます。


ストーブやマット、毛布などわずかながら生活必需品を揃え始めている家庭もありますが、シリアから持ってきたわずかな蓄えで購入した世帯もあれば、隣人から借金をしたケースもあります。寒さを凌ぐための必需品であるストーブを購入できても、燃料が高いため、限られた時間しか暖を取れない家庭もあります。


私たちが訪問した家庭では、1人1枚の毛布はあるという印象でしたが、壁や窓がある通常の宿泊施設でも暖房器具がなければ、毛布2枚でも寒いと感じる気温でした。これからどんどん寒くなるこの地域で、防寒対策は必要不可欠です。


 
壁はあっても窓がなく、ビニールシートと布で穴を塞いでいるだけの家

 工事途中の家が並び、シリア難民が多く住む地域で聞取り中の三上職員


そのため、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、難民世帯へ冬服、毛布、ストーブ用燃料、住居修繕キットを配布し、冬に備える支援を開始することを決定しました。


難民世帯への支援に加えて、子どもたちが多くの時間を過ごす学校の防寒対策も必要です。特に幼稚園にはまだ支援が行き届いていません。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、カーペットとストーブを配布し、子どもたちが暖かい環境で学習できるよう整備を進めます。


≪支援の概要≫
◆約330世帯に対する冬服、毛布、ストーブ用燃料、冬に備えるための住居修繕キットの配布
◆幼稚園21校に対するカーペット、ストーブの配布


 幼稚園の様子


冬の寒さに加え、レバノンの12月から1月は雨季。ますます気温が下がり、雨が雪に変わります。子どもたちが寒さに凍えず安心して過ごせる環境を提供するため、支援を急ぎます。


これからも皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(報告:宮脇麻奈)
本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成により実施されています。



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