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ミャンマー
(公開日:2013.05.31)

生まれてくる赤ちゃんの健康のために 〜新生児死亡の削減を目指して〜(2013.5.30)

 
「おぎゃー、おぎゃー、おぎゃー」

生まれたばかりのすべての生命力をつかって発する産声。長かった妊娠とつらかった出産を終えたお母さん本人はもちろんのこと、新しい家族の誕生を待ちわびていたお父さん、おじいさん、おばあさん、兄弟姉妹、一家一族すべてのひとにとって歓喜の瞬間です。

しかし、ミャンマーでは、誕生の歓喜と共に、赤ちゃんは大きなリスクを背負って生まれてきます。保健省の報告によると、5歳未満児死亡のうち、1歳に満たないうちに亡くなる子どもは全体の80%をしめ、さらに生後1ヶ月未満の新生児の死亡は全体の40%を占めます(2009-10年 保健省報告)。また、5歳未満児死亡の実に約9割が地方農村で起こっており、医療の都市・地方間格差が顕著です(2002-3年 保健省報告)。したがって、地方における新生児死亡を削減することが、最重要課題のひとつとなっています。


私たちが実施する「母と子のための地域に根ざした総合的な母子保健事業」は、外務省日本NGO連携支援無償資金協力により、2012年3月16日に開始しました(詳細は2012年4月9日のブログ記事をご参照ください)。この事業の最大の焦点の一つも、地方における新生児死亡の削減です。この課題に取り組むため、保健当局、特に助産師と連携しながら、母親が妊娠してから以下のような様々なサービスを提供しています。



なかでもとりわけ力を入れているのが、訓練を受けたボランティアによる妊娠期および産褥期の家庭訪問。途上国のなかでも特に保健サービスへのアクセスが困難な地域において、一定の訓練を受けたボランティアによる妊娠期および産褥期における家庭訪問は、新生児死亡の削減に一定の効果があるという研究報告がなされています(2010年 世界保健機構公報88号)。



私たちの事業で育成したボランティアは、妊娠中のお母さんの自宅を毎月訪問します。そこでは、妊娠期の食生活の指導、母子手帳の説明、妊娠期の危険兆候の教育、鉄葉酸剤の配布と摂取指導、安全お産キットの配布などを行います。また、産後45日間は5回家庭訪問し、産後のお母さんのケアや赤ちゃんの健康の確認、母乳育児のカウンセリングなどを行います。そして、適切な処置が必要な場合には、ただちに助産師へリファーできるように連携をはかっています。




うまれてくる赤ちゃんのいのちを守るためには、緊急時に直ちに適切な処置を施す体制を整えることが必要なことはもちろんですが、それと同時に、お産を正常化するための努力を妊娠期から始めることも非常に大切です。ボランティアによる家庭訪問はとても地道な活動ですが、この国の未来を担う子どもたちの誕生は、このような無名の女性たちの尊い活動によって支えられているのだという確信と感謝とともに、これからも活動を継続していきたいと思います。

引き続きご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

(報告:ミャンマー事務所 藤野)

 

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