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モンゴル
(公開日:2014.04.21)

『子どものための政府・地方自治体予算分析手引書』を、子どもと共に作りました!(2014.04.21)

 

こんにちは、日本の皆様。子ども参加によるグッドガバナンス推進事業を担当しているツオーモーです。モンゴル事務所では、自治体や国における政策制定、計画立案、予算編成、管理、及びモニタリング評価の過程に、子どもたちが参加できるような体制・制度づくりを支援しています。


右から3番目がツオーモー  �Save the Children Japan

2013年11月から、特に自治体や国の予算編成に、子どもがどのように関わることができるのか、そのために子どもたちが先ず何を知らないといけないのかということを、首都圏や地方の9つの学校生徒会メンバー、地域にある9つの子どもクラブメンバーに所属する214人の子どもたちと共に考え、学びました。そしてその学びを今後、より多くの仲間にも伝えるため、事業チームと子どもたちとで「子どものための政府・地方自治体予算分析手引書」を作成し、完成した冊子を政府関係者に提出しました。今回のブログでは、この一連の取り組みをご報告します。


手引書・手渡し式の様子 �Save the Children Japan


(1)子どもたちが予算のしくみについて学びました。

私たち事業チームは、2012年からウランバートル市チンゲルテイ地区のホロー(モンゴルの末端行政区域)の役所と協力して、子ども参加の地区づくりの取り組みを行っています。しかし、予算編成について学ぶのは今回が初めてです。少し考えてみることが難しそうなテーマですよね。そのため、子どもたちが楽しく参加しながら学べるように、「大きな財布の秘密(The Secrets of the Trick Wallet)」という面白いゲーム開発しました。いったいどんなゲームでしょうか?


ゲームを楽しむ子どもたち �Save the Children Japan

子どもたちが、4〜5人でグループを作ります。「あなたたちは、兄弟です。突然あなたたちの両親が、3日間の出張に出かけることになります。家には食べ物も、飲み水も何もありません。家にあるのは、40,000tgのお金だけです。(約2,350円・2013年第一四半期における5人1家族の3日間の平均支出)さて、何を買うのか計画を立ててみましょう。」と呼びかけられます。

そして次に、こんな風に難題が押し寄せます。「大切な試験が2日後に迫っています。あなたは、その試験にはなくてはならない大切な本を失くしました。その本はとても高く、10,000Tgもします。さて、どうしますか?」

最後の難題は「3日目、あなたの両親が電話をしました。仕事が終わらないので今日は家に戻れない。2日後に戻る、といわれました。さてどうやって、更に2日間、残りのお金で過ごしますか?」中には、既に全てのお金を使ってしまったグループもありました。その場合、「では、お金がない場合どうしますか?」と考えてもらいます。

最後には、予算を組むということの重要性を話し合います。



話し合いをする子どもたち � Save the Children Japan


エクセルを使って勉強する子どもたち �Save the Children Japan

現在のモンゴルの高校には、日本の高校にあるような政治・経済という教科がありません。そのため、予算についてを習う機会が子どもたちにはありません。この方法は大変シンプルですが、限られた予算を、無駄に使うことなく、また借金のリスクを負うことなく、合理的・計画的に使う能力を養うために大変効果的な方法であると実感しました。


(2) 活動の学びを手引書にまとめました。

私たち事業チームは、このようなプロセスから得た教訓を生かし、2014年2月、「子どものための政府・自治体予算分析手引書」を発行しました。モンゴル語版は14,000部、英語は700部を印刷しました。手引書は、カラフルで、イラストをたくさん取り入れ、子どもだけでなく、大人でも思わず手にとって読みたくなるようなデザインに仕上がりました。
(手引書の全容は、以下のリンクを参考にしてください。)

http://goo.gl/RGmjgL


そして、2013年3月14日、この手引書の政府関係者への手渡し式が、国会議事堂で行われ、手引書の開発に関わった100人以上の子どもが参加しました。


手渡し式の様子 �Save the Children Japan

式の当日は、子ども1人1人に地方自治や国に、優先的に取り組んでほしい事業を聞き、それぞれの思いを、星型の紙に書いてもらいました。子どもたちから挙がった中で、一番多かった意見は、大学も含む学校教育の充実への要望で、意見の半数を占めました。

学校の施設設備の老朽化が著しいので改築・新築してほしい、図書館を充実してほしいといったハード面への予算化だけではなく、先生の研修を充実して、良い教育を提供できる先生を育てることに投資してほしい、といったソフト面への予算化への要望もありました。また数は多くはありませんでしたが、学校教育現場や家庭での暴力をなくすような取り組みを行ってほしいといった要望もありました。

それら全ての願いは、その場で、オドンテュヤ国家議員と、エンヘタイバン国家子ども局の代表に手渡されました。エンフボルド国家議員は、「子どもを含む一般市民には、国の予算計画と施行において、理解を高める義務があります。自治体や国における予算管理への市民参加は、まだモンゴルでは始まったばかりですが、少しずつ進んでいくものと思っています。」と述べられました。


星に願いを書き込む子どもたち �Save the Children Japan


願いが書かれた星を手渡す子どもたち �Save the Children Japan


(3)課題は残っています。

子どもたちの思いを政府関係者に届けることで、1つの階段を上った今ですが、未だ、多くの課題が残されています。

1つ目は、大人、特に政府関係者の行動変容です。子どもたち自身は、学習によって着実に成長しています。しかし大人はどうでしょうか?子どもに、予算について考える能力があるということを認めることができる大人が何人いるでしょうか?子どもたちがどれぐらい訴えても、大人が聞く耳を持たなければ、何も変わりません。

2つ目は、国家予算の仕組みと透明性の問題です。現在の予算システムは、子どものために一体いくら使われているのが、明確になっていないシステムになっています。また、現政権は、情報公開を進めてはいますが、まだまだ、市民の我々にも明らかになっていない細かな予算部分はたくさんあります。そこが変わらない限り、どれぐらい子どもが、予算を分析する能力を持っても、分析できません。

 最後3つ目は、教育システムです。現在の高校生以下の子どもたちには、経済や政治への参加を学ぶ機会がありません。学校の教育に取り入れられることは、継続して次世代を養う上でとても重要です。

このように課題がたくさん残されていますが、その課題も、今後、子どもたちと共に乗り越えていきたいと思っています。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

(子ども参加の地区づくりの取り組みについては、以下のリンク先で紹介しています。)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=1173


―子ども参加によるグッドガバナンス推進事業―
自治体における政策制定、計画立案、予算編成、管理、及びモニタリング評価の過程への、子どもたちの参加を可能とする体制・制度づくりへの支援を通じ、モンゴル国における子どもの権利実現を目指しています。
事業期間:2012年7月〜2014年3月
事業分類:【子ども参加】
本事業は、在モンゴル国イギリス大使館の助成金と、皆様からのご支援を受けて実施しています。

 (報告;モンゴル事務所 ツオーモー)


 

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