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日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
(公開日:2014.11.20)

子ども参加に関する意識調査2014 Vol.1「ぜひ、子どもも復興にかかわらせてください」(2014.11.20)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子ども参加によるまちづくり事業“Speaking Out From Tohoku(SOFT)〜子どもの参加でより良いまちに!〜”の一環として、2014年9月1日から10月10日にかけて、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市の3地域の小学4年生〜高校生を対象に、「Hear Our Voice 9 〜子ども参加に関する意識調査2014〜」を実施しました。

今日、2014年11月20日世界子どもの日は、子どもの権利条約が採択されてから25周年を迎える節目の日。ぜひ東北の1万4千人の子どもたちの声に耳を傾けてください。


■約1万4000人の子どもたちの声■
この調査では、2011年2012年の調査 に引き続き、東日本大震災後の地域の復興に子どもが参加することについて、子ども自身がどのように認識しているかを把握するために実施しました。また、子どもが復興に参加するためには、おとなのサポートが必要であるため、おとなに対しても調査を実施しました。その結果、13,957人の子どもたちと3,687人のおとなから有効回答を得ることができ、下記のことが明らかになりました。

・10人に7人が「自分のまちの復興に関わりたい」
子どもたちの66.9%が、「あなたは、自分のまちの復興に関わりたいと思いますか?」という問いに「はい」と回答し、復興に関わることへの意欲の高さがうかがえます。

・10人に6人が「自分のまちの復興のために何かした」
子どもたちの57.3%が、「あなたは、自分のまちの復興のために何かしたことがありますか?」という問いに「はい」と回答しましたが、「何かしたい」と答えた子どもの割合より低くなっています。

・「何をしたらいいかわからない」「かかわる機会がない」
「あなたは、自分のまちの復興に関わりたいと思いますか?」、「あなたは、自分のまちの復興のために何かしたことがありますか?」という問いに、「いいえ」と答えた子どもの理由として、「何をしたらいいのかわからない」「関わる機会がない」という回答が上位を占めました。これはいまだ復興に関する情報や機会の提供が少ないことが原因だと考えられ、子どもたちは地域の復興に参加する意識が高いにもかかわらず、参加意欲がそがれている可能性があります。
また、「勉強/部活でいそがしい」などの回答も上位にあがり、震災前の子どもの学校生活が徐々に回復しつつあることが窺え、「何かしようと思っても移動する方法がない」については、震災の影響で交通手段が不十分であるため、子どもたちが思うように参加できていない可能性があるといえます。


・4人に1人がしてみたい「まちづくりの活動に参加」「震災を語り継ぐ」
「自分のまちの復興に関わりたい」と答えた子どもへの「そのためにどんなことをしたいですか?」という問いに対しては、「募金」、「地域の行事への参加」「まちの片付け」という回答が多くありました。また、今回の調査で増設した「まちづくりの活動に参加」「震災を語り継ぐ」という選択肢も4人に1人が選択しています。

〜寄せられた子どもたちの声〜 
※自由回答より抜粋。誤字・脱字もそのまま転記。
・山田町には、いままで自分がしらなかったたてものがたくさんたつようになりました。工事がすすんで、私は公園などのひろばが少なくなった気がします。緑やあそぶところを確保しながら、復興してほしいです。(山田町・中2・女)
・新しい建物を建てるのも観光客とかが増えて、良いことだと思います。しかし、震災前にあった思い出の場所がある人もいて、その建物が店が復活するのも待っている人がいると思います。私もその1人です。昔のも建てれるようにして頂きたいです。(陸前高田市・高3・女)
・大変かもしれないけど、町のふっこうだけでなく、人の心も支えられるようにできるようにしてほしいです。大人が怒ったり、感情の変化も子供にも分かるし、ある意味困ります。(石巻市・中1・女子)
・おとなは子どもが復興のためにできることはないというけど、子どもだって子ども同士で話し合ったり、復興がどれくらい進んでいるのかを知ったりもできます。次のせだいに語り継ぐことだってできます。子どものしてんでしか分からないこともあると思います。ぜひ、子どもも復興にかかわらせてください。(石巻市・小5・女)
・本当に、真実のことを知りたいです。子供だからと真実を隠されては困ります。高田の復こうは進んでいるのですか。子供たちが遊べるしせつや公園のけんとうは?私のわがままですが、少し、高田の未来が心配です。被災地は、今後どのように使われていくのか…。子どもは未来の希望といわれることがありますが、正直、どうしていいか、わかりません。子どもたちこそ、伝えていかないと、ダメなのでは?子どもまちづくりクラブに入れば分かりますか?(陸前高田市・中2・女)
・子ども達にもできることは、たくさんあると思います。すべて、大人達が背負うのではなく子ども達にもやることはできるから、ボランティア活動などをもっと増やしてほしい。(山田町・中2・男)
・「自分はいいや」ではなく、「自分がやらなければいけない」。積極的に参加してほしいです。私たち子供だけでは、やはりやりたくてもできないことがたくさんあります。ですので、大人の力を必要なのです。(石巻市・中1・女)


→調査概要・結果詳細はこちら
「Hear Our Voice 9 〜子ども参加に関する意識調査2014〜」 (速報)


■地域の復興に向け、子どもたちにもっと参加の機会を!■
今回の調査により、子どもたちは未曽有の震災を経験したにもかかわらず、当事者として復興に関わりたいと強く願っていることが改めて分かりました。復興には長い年月がかかりますが、子どもたちは未来を担うだけでなく、今を生きている地域の一員です。2011年、2012年からの継続調査となりましたが、復興に関わりたいという子どもたちに対して、おとなは、社会は子どもたちが復興について知り、参加する機会を提供できているといえるのでしょうか?

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもたちが地域の復興に向けて声をあげ、社会に参加できるよう、子どもたちに復興に関する情報や機会をより多く提供できる仕組みを社会が作っていく必要があると考えます。そのため、今後も行政・保護者・地域の方々と連携し、「子どもまちづくりクラブ」をはじめ様々な形で、子どもたちが地域の復興に向けて声をあげ、参加できるように活動を続けていきます。

今回の調査にご協力いただいたみなさま、そして活動を支援をしてくださっているみなさまへの感謝とともに、今回の調査で寄せられた子どもたちのすべての声をレポートとしてまとめ、12月下旬以降にホームページにてお届けします。今後も東北の子どもたちの声にぜひ耳を傾けてください。どうぞよろしくお願いいたします!


(報告:遠野事務所 中村悠)


 

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