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ミャンマー
(公開日:2016.01.14)

紛争で傷ついた社会から子どもたちが安心して暮らせる社会へ〜カレン州子どもの保護事業2年目を終えて〜

 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、2013年4月よりミャンマー南東部のカレン州において、子どもの保護事業を行っています。


子どもたちに寄り添ってカレンの文字を教える先生(学習会の様子)

私たちが活動を開始したのは、60年続いた紛争にようやく終止符が打たれ、村に人びとが戻ってきて間もない頃でした。紛争が続いた社会では日常生活でも暴力が蔓延していました。子どもたちへの身体的、精神的な虐待が後を絶たず、大人たちに子どもを育てるという意識が希薄なことから、ネグレクトが常態化していました。焼畑に生計を頼らざるを得ない現状で、子どもたちは牛の世話をしたり、兄弟の面倒をみるための働き手とされ、教育のことを考える大人はほとんどいませんでした。

村の『学校』は、雨漏りのひどい今にも壊れそうな家屋で、村の子どもたちの半数以上はそこにすら通うことができませんでした。「親が外から帰ってくると、理由も何も言わずに、頭を蹴られ、床から突き落とされた」、「家事を手伝っても、役立たずといつも言われる。そうすると、頭が真っ暗になる」、「自分の人生は家畜や兄弟の面倒を見て終わるんだな、と思う」…これが、子どもたちが語った紛争後の社会の現実です。

こうした子どもたちが安心・安全な環境で生活できるよう、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもたちを暴力や搾取から守るための事業を実施してきました。活動の柱は、大きく分けて3つあります。

まず、虐待やネグレクトの被害に遭った子どもたちへの支援。村のボランティアとともに家庭を訪問し、子どもや親の抱える問題を聞きながら、医療機関や教育機関につなぎ、適切な支援を受けられるようにします。次に、村で、暴力のない子育てに関する話し合いの場を持ち、親の意識を高めていく活動。これにより、子どもたちへの暴力、虐待を予防できるようにします。そして、最後に、子どもたちひとりひとりの力を伸ばすための支援です。識字や算数、歌や描画、スポーツやゲームなどの文化的な活動から成る学習会を開催し、子どもたちが、自分たち自身で課題を解決していく力を育むことを目指しています。


子育てに関する啓発セッションの様子。
子ども支援グループのメンバーが、子どもの権利について説明をしている。


事業開始から2年半を迎えた今、子どもたちへの学習会の実施や子育てに関する啓発など、事業の活動を通じて支援を届けた子どもたちは7,000人を、大人は11,000人を数えるようになりました。事業で建設したコミュニティセンターでは、朝は子どもたちが熱心に学ぶ姿がみられ、夕方には、遊ぶ子どもたちの笑い声が響くようになりました。子どもたちは誇らしげに「自分の名前が書けるようになった」、「足し算、引き算ができるようになった」と答えてくれます。人気の遊びは、フラフープと縄跳び、それからサッカーです。遊びは、子どもたちの心の安定を取り戻し、健やかな成長を支えるとても大切な活動です。

暴力に頼らない子育てや、子どもたちが学ぶことの大切さについて話し合う機会を繰り返し持った結果、大人たちは、「子どもに暴力で教えることはできない」、「自分たちは紛争のせいで教育を受けられなかったからこそ、子どもたちは学ぶことができるようにしたい」と、子どもたちへのあたたかいまなざしを語ってくれるようになりました。


子育てに関する啓発セッションの様子。
子ども支援グループのメンバーが、子どもの権利について説明をしている。

そして何より、子どもたち、大人の双方から、「互いに良く話すようになった」という変化を耳にするようになりました。家族のできごとや、地域のできごと、そして事業で行っている学習会や学校でのできごとに関する会話を通じて、親子のコミュニケーションがとられるようになり、その結果、村の子どもたちや保護者によると、子どもたちを叩いたり蹴ったりすることが少なくなったそうです。子どもたちが安心して日々を過ごせるようになったこと、そして、それを地域の大人たちが支えられるようになったこと、これがこの2年間での大きな変化です。


子どもたちに対し、基礎的な識字や算数、 文化的な活動から成る学習会を開催。子どもたちの 自己肯定感・自己効力感が向上している。


本事業は、皆さまからのご支援と、ジャパン・プラットフォームからの助成、また株式会社G-7ホールディングスからのご寄付により実施しています。今後も、地域の方々と協力しながら、子どもへの暴力や搾取の問題を解決するための仕組みが地域に根付いていくように、また、子どもたちが安心安全に学ぶことができる環境が持続されるように取り組んでいきます。

(報告:ミャンマー駐在員 西口祐子)

 

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