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インドネシア
(公開日:2016.11.07)

【職業訓練】脆弱な立場にある若者たちに向けた職業訓練事業を実施しました

 
2016年のインドネシア政府統計によると、失業率は5.5%となっています。それだけを聞くと、インドネシアの失業率はそれほど高くないのでは、と思う方もいるかもしれません。けれども、15歳から24歳の若者に限ってみると、失業率は20%以上に達し、インドネシアの失業者全体の6−7割以上を占めています(国際労働機関(ILO)の推計による)。

そのような状況を踏まえ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、インドネシアの中でも特に若者の失業率が高い西ジャワ州で、2015年3月30日より2016年6月30日までの1年3ヵ月間、コミュニティ学習センターを通じた職業訓練事業を実施しました。本事業では、貧困などの事情から教育を中断せざるを得なかった若者や、不安定・危険・不当な搾取などの劣悪な条件下で就労するリスクの高い若者を主な対象としました。



事業ではまず、西ジャワ州バンドン県・西バンドン県にある、Pusat Kegiatan Belajar Masyarakat (以下PKBM、日本語で「コミュニティ学習センター」の意)と呼ばれるセンター内に職業訓練コースを設立しました。このPKBMは、家庭の経済事情等により正規の教育課程を中退せざるを得なかった子どもや若者たちに、地域における教育の機会を提供している施設です。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンがこのセンター内に開設した職業訓練コースでは、就職に結びつきやすい職業訓練の提供をはじめ、就職に役立つ「ライフ・スキル」研修や起業家育成研修を実施しました。

「ライフ・スキル」研修は、将来の目標設定、職業人としての態度やコミュニケーションの取り方、就職活動の進め方などの学習を通して、就学環境から就労環境への移行や職場環境への適応を促す内容となっています。これまで、貧困下で育った若者たちは、このようなスキルを習得する機会が少なく、たとえ就職できたとしても、社会や職場の環境に順応できずに退職するケースが多く見られました。そのため、就労前の「ライフ・スキル」研修は、若者の失業率の改善につながります。


ライフ・スキル研修にて― 眠った幼い息子を抱きながら、職業について考える少女
(バンドン県、2015年9月8日撮影)


2016年6月末時点で、職業訓練コースに参加した224人の若者のうち158人が課程を修了し、そのうち90人が、就職や起業、企業におけるインターンシップへの参加を実現することができました。


職業訓練(バイク修理)コースを受講し、オートバイ修理業を起業した若者
(西バンドン県、2016年5月11日撮影)

次回は、実際のコースの内容や参加者について、ご紹介する予定です。

本事業は、みなさまからのご寄付と外務省の助成を受けて実施しました。

(インドネシア担当 石川智香子)



 

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