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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2017.03.09)

【福島:放射能リテラシー(20)】 ファシリテーター養成講座のご報告(福島市・郡山市)〜より多くの福島の子どもたちに放射能リテラシーハンドブック『みらいへのとびら』とワークショップを普及するために〜

 

セーブ・ザ・チルドレンは、主に10歳から15歳までの子どもを対象にした放射能リテラシーハンドブック『みらいへのとびら』を作成し、福島県内の子どもたちへの普及に努めています。このハンドブックは、子どもひとりで学ぶセルフワークブックとしても使えますが、グループ活動の一環として、学校の授業や課外活動、学校外におけるワークショップで利用すると、より深い学びを得ることができると考えています。

今回、子ども向け放射能リテラシーワークショップをより多く開催し、より多くの子どもたちに普及することができるよう、ふくしま地球市民発伝所と市民科学研究室、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが共催で、福島市と郡山市で子ども支援活動に従事されている方を対象に、ファシリテーター養成講座を実施しました。

<実施日程/参加人数>
第1回(福島市)2016年10月6日(木)13:15〜16:45/4団体9名参加
第2回(郡山市)2016年11月4日(金)13:15〜16:45/8団体10名参加
第3回(福島市)2016年12月22日(木)12:00〜16:00/5団体7名参加

※本講座で使用したハンドブック『みらいへのとびら』は、こちら(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP内スタッフブログ)より無料でダウンロード可能です。

■「子ども支援者向けファシリテーター養成講座」の流れ
【導入とアイスブレーク】
まず、本講座の目的や進め方の説明に続き、グループワークを進めるうえでの緊張をほぐすためにアイスブレークを行いました。

参加者には、自分が呼ばれたいニックネームをシールに書いて胸に貼ってもらい、お互いに話しやすい雰囲気作りを心がけました。特に子ども向けのワークショップでは、ファシリテーターの大人を前に緊張してしまわないよう、子どもたちにリラックスしてもらうことも重要なポイントです。大人と子どもが、互いにニックネームで呼びあうことなども、工夫の1つですが、本講座では、子ども向けワークショップを実施するうえで参考になるヒントなどを盛り込んでお伝えしました。

【『みらいへのとびら』知識編の活用】
次に、「『みらいへのとびら』知識編の活用方法について」として、参加者に子ども向けワークショップと同じワークを体験してもらいました。ハンドブックには、中学生から出た放射能に関する質問にわかりやすく答えているQ&A形式の「知識編」のコーナーがあります。この「知識編」を活用して、10問の○×クイズに挑戦してもらいました。この○×クイズは、ハンドブックをよく読んで根拠となる記述を見つけないと解けないので、参加者も真剣に取り組んでいました。

(ハンドブック『みらいへのとびら』の「知識編」を使って、○×クイズに取り組む参加者。)

【『みらいへのとびら』実践編のワーク】
続いては、「社会問題編」から2つのワークを体験してもらいました。

1つめのワークは「避難ってどんなこと?〜転校、引っ越し、家族、友だち〜」、2つめは「I have a question!〜留学生からの質問〜」。それぞれ、ハンドブックの資料を読んで、まずはワークショップに参加する子どもの立場になって1人ずつ赤色の付箋に意見を書き出してもらいました。そして、書いた付箋を模造紙に貼ってグループ内で共有し、今度はファシリテーターとして子ども向けにワークを実施するうえで「どのような気づきがあったか」や「気を付けたほうがいいと思ったこと」、質問などを同じように青色の付箋に書いて、共有しました。

1人ずつ意見を付箋に書いてから模造紙で共有する方法は、実際の子ども向けワークショップでも用いる手法です。こうすることで一人一人の意見を平等に発表する機会を与えることができるという利点があります。そして、震災や放射能でつらい目にあった経験がある子どもたちの意見を聞く際の注意点として、「話したくないことは話さなくてよい」「他の子の意見を否定しないでちゃんと聞く」「ワークで聞いたことは、終わったあとで他の人に話さない」などを、ワークショップをするうえでの約束事として、はじめに決めておくことも大切です。

(1人1人意見を付箋に書いて、模造紙に貼ってグループ内で共有します。)

グループ内で意見を共有したら、他のグループにも共有するために発表します。

(模造紙を使って発表する様子。)

ファシリテーターとして子ども向けワークショップを実施することを想定して、「意見を言わない子どもにはどうやってアプローチしたらよいか」という参加者からの質問に対し、参加者自身がそれぞれの団体での活動における経験などを交えて、活発な意見交換が行われました。「安心して意見を言える雰囲気を作る」「話したくない子を他の子が責めないようにする」「ワークが終わったあとでスタッフが個別に話を聞いてフォローする」、などの具体策を共有することができました。

【模擬計画づくり】
最後に、本講座で体験したワークを参考に、参加者が自分の団体でハンドブック『みらいへのとびら』を使った活動を実施するとしたら、どんなことができるか、という模擬計画を作ってもらいました。
「小中学生向けに、知識編の○×クイズを実施したい」「保養キャンプに参加する親子の自己紹介ワークにハンドブックを活用できそう」など、ワークを実際に体験したからこその具体的な活用案が出されました。

■参加者アンケートより
養成講座の事後アンケートで「ハンドブック『みらいへのとびら』は、福島県内の子どもの放射能リテラシーを高めるのに、どの程度有効だと思われますか?」と質問したところ、85%の参加者が「とても有効だと思う」と回答しました。また、75%の参加者が、放射能リテラシーハンドブック『みらいへのとびら』ならびにワークショップについて、「関心があり、団体内で活用したい」と回答しました。

震災から6年が経とうとしている今なお、放射能の影響を受けて生活している福島の子どもたちや、福島を離れて県外で生活する際に困難な状況に直面する子どもたちがいます。そうした子どもたちが、放射能についての正しい知識を身に着け、困難な状況に向き合う力をつけることができるように、公教育としての学校現場でのハンドブック配布と、NPOをはじめとする民間団体によるワークショップ普及の両輪の活動を、これからも続けていきます。
(報告:東京事務所 佐々木)

<放射能リテラシー事業について>
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、福島プログラムの一環として、2013年9月から放射能リテラシープロジェクトを始めました。このプロジェクトは、福島の子どもたちが、放射能について学び、さまざまな情報や報道を読み解き、自分なりに判断する力を身につけることを目的としています。2014年度から福島県内の中学校や放課後児童クラブで実施したワークショップの実績をもとに、2016年4月に子ども向け放射能リテラシーハンドブック『みらいへのとびら』を発行。2016年5月に福島市内の全中学校、6月に楢葉中と双葉中、9月にいわき市内の全中学校の全生徒向けに配布しています。



 

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