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イラク
(公開日:2017.02.20)

イラク・モスル西部での奪還作戦開始に伴い声明を発表

 

イラク軍による、イラク北部モスル西部の奪還作戦開始に伴い、セーブ・ザ・チルドレンは、イラク事務所代表マウリツィオ・クリヴァラロ(Maurizio Crivallero)による声明を発表しました。

「およそ35万人の子どもがモスル西部に取り残されています。道幅が狭い、人口過密地域での砲撃や爆弾の使用は、紛争開始以来、最も無差別に犠牲者を生むものになるでしょう。

モスル西部に取り残された家族が私たちに語ったところによると、取り残された人々は、過激派組織IS(イスラミックステート/イスラム国、以下IS)の兵士による即時処刑、スナイパーによる狙撃、あるいは地雷の危険のため、脱出の選択肢がありません。先週は、脱出を試みた9人家族が、全員射殺されたという話を聞いたそうです。人々は、食料も水も薬もなくなった自宅に閉じ込められているのです。

砲撃や射撃、飢えの中に留まるか、あるいは処刑やスナイパーに狙撃される危険を冒して脱出を試みるか―モスル西部の子どもたちは今、過酷な選択肢を突き付けられています。

イラク軍と、アメリカやイギリスを含む有志連合軍は、子どもとその家族を攻撃から守るために全力を尽くすべきです。そして、街の中心部に進撃する過程では、学校や病院といった民間施設への攻撃を避けるべきです。子どもにとっては、どの勢力から爆弾が撃ち込まれるかが問題ではなく、どこに落ちるのかが問題なのです。


市民のための安全な脱出ルートが、直ちに確保されるべきです。子どもたちやその家族が脱出できさえすれば、私たちが緊急支援物資を届けることができると同時に、2年以上に及ぶIS支配下での生活から、子どもたちが人生を取り戻すための支援を開始することができます」



モスルから80キロ南のケイヤラ(Qayyarah)に設置された国内避難民キャンプの様子(2016年11月)。昨年イラク軍がモスルの奪還に向けて軍事作戦を開始した際には、11月の数日間で1,000世帯が流入した。


【セーブ・ザ・チルドレンによるイラク支援事業】
セーブ・ザ・チルドレンは、1991年にイラク事務所を開設しました。以来、イラクの子どもたちやその家族への支援を続けています。現在は、イラク18県の10県で、子ども保護、教育、食料安全保障、生計、物資提供などの開発・人道支援を実施しています。紛争地域から逃れた国内避難民や、国境を越えてシリアに逃れたイラク難民に対しては、緊急支援物資の提供や、「こどもひろば」の開設を通した緊急下の子ども保護を実施しています。

 

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