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シリア危機
(公開日:2018.02.27)

世界の終わりのようです−シリア・東グータ地区で激しい爆撃にさらされる子どもたち

 
2月18日から続く激しい砲撃と爆撃
2018年2月18日から、シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区にかつてない規模の爆撃と砲撃が行われ、数千人の家族が、命の危険にさらされています。保健医療施設20ヶ所以上が爆撃されており、18日からの7日間で、犠牲者数は500人を超えたとの報道もあります。医療支援団体(Syrian American Medical Society:SAMS)のハムザ医師は、「東グータ地区は壊滅的な状態です。たくさんの人々が亡くなっています。死者数は日々増えていき、これ以上把握し続けることができません。私たちが経験している恐怖は言い表すことができません」と話します。


また、セーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体である「シリア・リリーフ」のスタッフは、「本当にひどい状況で、戦闘機は一晩中飛び続けています。朝早くにパン1袋を買うために、東グータ地区で唯一のパン屋に行きましたが、500人以上が並ぶ長蛇の行列で、私はパンを一切れも買えませんでした。子どもたちはこれほどの恐怖を経験したことはなく、彼らが怖がって泣いている声が一晩中聞こえます。母親たちも恐怖にかられ、一睡もできなかったと言います。(2月)19日の東グータ地区は真っ暗で、灯りはひとつもついていませんでした。人々は、国連や他の機関が介入するよう求めています。私たちは、爆撃と砲撃が止むこと以外、何も望みません」と述べています。


 アナスさんは、「爆発音を聞いた時、地下室にいました。翌日戻って来てみると、自宅が破壊されていました。瓦礫の中から所持品を引っ張り出しています」と話します。

衛星画像によると、1万8,500人が住む東グータ地区近くのアイン・テルマでは、建物の71%が破壊されたか、あるいは損傷を受けていることが分かっています。さらに東グータ地区近郊のザマルカでは、建物の59%が破壊されたか損害を受けており、少なくとも2年間にわたり、水や電気が使えない状態でした[1]

攻撃が激化して以降、数千家族が昼夜身を潜めて生活しています。地下室や地下の避難所に避難する 4,100 家族について、現地で活動する支援スタッフは、彼らの半数以上が水や衛生設備、換気装置もないところに避難しており、子どもたちは病気に罹患しやすくなっていると言います。

東グータ地区の支援スタッフは、「(爆風により)自宅の2階や3階から投げ出された人もいました。地面に落ちた女性や子どももおり、彼らの骨は完全に折れていました」と話します。

セーブ・ザ・チルドレン シリア事業ディレクター ソニア・クシュは、「全く許しがたい状況です。爆撃は容赦なく続き、子どもたちが犠牲になっています。家族には逃げ場もなく、閉じ込められ、そして日夜砲撃を受けています。これ以上人々が殺害されたり重傷を負わされないよう、一刻も早く停戦が必要です。そして、人道支援も絶対的に必要です。日に日に悪化するこの恐ろしい紛争の矢面に立つ人たちに、食料や医療品医薬品、シェルターを届ける必要があります」と訴えます。


停戦決議採択後も続く激しい爆撃
2月24日に、国連安全保障理事会はシリア全土で30日間の停戦を求める決議案を全会一致で採択し、人道支援のアクセスも合意がなされました。しかし、比較的静かな夜が明けると、激しい爆撃が再開されました。

シリア・リリーフのスタッフは、現地の状況を以下のように話します。
「私たちは、初めの頃は楽観的でした。太陽も明かりもない地下に7日間避難していて、やっと外に出て新鮮な空気を吸えました。この7日間地べたに座って過ごした人や、2、3日の間何も食べずに過ごした人もいました。

新鮮な空気を吸うため、食料を得るため、そして、自宅の様子の確認や家族や親族の安否確認のために人々は外にでましたが、爆撃はすぐに再開されました。戦闘機は午前7時15分から飛行を開始し、多くの東グータ地区が爆撃されました。亡くなった人やけがをした人がいます」

セーブ・ザ・チルドレン シリア事業ディレクター ソニア・クシュは、「国連安全保障理事会で決議が採択されてわずか数時間後に爆撃が行われました。そして子どもたちとその家族は、再び地下へ避難しています。爆撃を今すぐに停止しなければなりません。そして、食料や医薬品などの緊急支援が必要です。子どもたちへ支援を届けるために国連決議は必要ありません。国際法の下、すべての紛争当事者に課せられた義務です」と訴えます。

セーブ・ザ・チルドレンはパートナー団体を通して、東グータ地区の子どもたちへ以下の支援活動を続けるとともに、教育支援や子どもの保護、保健・栄養支援をシリア国内で実施しています。
•2歳未満の子どもたちへの栄養補助プログラムの実施
•暖かい衣料品や簡易テントなどの提供
•食料の購入や生活再建のための現金給付

[1] 2017年12月3日付国連訓練調査研究所(UNITAR)の観測衛星応用計画(UNOSAT)による

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