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インドネシア
(公開日:2005.01.26)

スマトラ沖地震現地レポート(2005.01.26)

 

【スマトラ沖地震津波災害で、新たに日本人職員をスリランカに派遣】

地震直後の12月29日〜1月5日まで日本人スタッフ2名がスリランカで物資配給などの支援活動を行った際の調査を基に、早急なチャイルド・プロテクション(子どもの保護)が必要と判断し、スリランカに緊急支援スタッフ派遣を決定。ジャパン・プラットフォームの支援を受けて日本人スタッフ2名(渡辺スタッフ、武田スタッフ)が1月13日に現地入りしました。


主な支援活動、配給物資内容、主な支援地域:表日本人スタッフ派遣の背景と役割:
調査を通じて、避難民のうち、避難所にいる者と親戚宅などに身を寄せる者がいること、また、日常生活物資も失った者と住居は損失を免れたが日常生活物資を損失した者がいることが判明。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはセーブ・ザ・チルドレン・スリランカの枠組みの中で活動し、南部2県を担当し避難所に登録している日常生活物資を失った世帯に物資を配布する。避難民が避難先から早く帰宅して生活の再建を行えること、避難所の人数を減らし避難所の環境を改善することなどを主眼とする。
*避難生活を送っている子どもたちに聞き取りをしたところ、今一番ほしいものとして、スクールキット(ノート、鉛筆等々)や制服という声が多い。

【現地の武田スタッフからの報告】
セーブ・ザ・チルドレンスリランカでは今回の災害にあたり組織を (1)配給(Distribution) (2)生計支援(Livelihoods) (3)教育(Education) (4)チャイルド・プロテクション(Child Protection)の4チームに分かれて活動している。
マータラでは人口約76,000人のうち、半数以上の約42,000人が被災し、死者も約1,200人に上った。家を失った人たちは学校や寺院に避難したり、グラウンドにテントを張って暮らしている人もいる。県内には58の避難所が設けられている。

配給:
これまでにマータラでは約25ヵ所で計約5,000世帯を対象に食糧の配給を行った。現在は、避難所の子どもたちに遊び道具や学用品(リュックに鉛筆やノート、お弁当箱などを入れたもの)を配布。また家の屋根を覆うなど多目的に使えるプラスチックシートの配布も始めた。
1月下旬ごろからは家を掃除するための道具や家を補修するための道具、下着、ベッドシート、石けんなどの配布を行っていく。
一方、隣のゴールでは約50人の青年ボランティアを中心に活動している「DEIHERM(デイヘルム)」と共同で食糧や物資の配給を行っており、これまでに24ヶ所で約5,600家族を対象に食糧の配給を終えた。


救援物資の一部

武田スタッフはスリランカ南部マータラ(コロンボから車で5時間)に入ってすぐの1月15日〜19日の間に被災地の村・集落(ポルヘナ村、タララ村、ウヤンワッタ村)を物資配給などで訪問。どこでも、寺院の僧侶や保育所の先生などが中心となってよくオーガナイズされていることが印象的だった。物資の袋詰めもスタッフの指揮の下ボランティアの青年たちが夜中まで働いている。


配給内容:



  • 食糧(米4kg、砂糖2kg、ダール豆2kg、茶1パック、麺3パック、ビスケット2パック、栄養補給用粉2パック、ツナ缶1缶)と蚊取り線香を75家族に配給。

  • ポルヘナ村:家屋が全壊した103世帯にプラスティックシートを配給。
  • ウヤンワッタ村:68家族228人に食糧配給。


配給の際には行政の発行した黄色の被災登録カードにSCスタッフがサインし、その後に物資を受け取るようにし、物資を二重に受け取ったりすることがないようにしている。また毎回配給が終わると、そこの責任者に物資配給をしたことを証明するレターにサインをしてもらい、レターのコピーは行政責任者にも渡している。
ただし、登録カードの内容は100%信頼することができないため、SCスタッフが自ら被災状況を確認するなどして虚偽の申告を避けるようにしている。また、タララ村で配給中に登録されていない人たちがやってきて「われわれはこの村で雇用されていたから食糧を受け取る権利がある」と言ってひと悶着があったように、被災者の登録など本当に支援を必要としている人たちを見極めるのは難しいが、SCスタッフは夜遅くまで働き、この緊急体制の中よく対応している。
配給担当のスタッフ・ガミニが「僧侶など地域リーダーを通じて被災地域にアクセスすることがとても大切。政治的リーダーを介することがないように気をつけないといけない」と話していて、状況もよく把握していると感心した。また「最初は本当の弱者にアクセスしたけど、食糧援助も増え時間もたった今では、たとえ裕福でも被災を受けた人にはアクセスするようにしている」とも話していた。


救援物資を配るスタッフ

【チャイルド・プロテクションと教育】

子どもが描いた津波の絵避難所では子どもの遊び場を確保し、遊び道具(塗り絵、絵本などの物語本、縄跳び、バスケットボール、バレーボール、サッカーボール、クリケットのバット、バットとボールのセット、カラーペーパー、ノート、クレヨン、粘土、ゲーム板、ダーツなどなどを大きなバケツに入れたもの)を配給した。

避難所の子どもたちは笑顔で元気だが、被災のトラウマに加え、慣れない避難所生活でストレスを抱えている。こうした子どもたちには遊びを通して早く日常の気持ちに戻れるようにすることがとても大切だ。1月24日、武田スタッフも子どもたちの活動に参加し、折り紙などを教えた。


被災地の子どもたち20日にはチャイルド・プロテクション・マネジャーのランジットとアシスタントのティリニと一緒にウェリガマ地域を中心に9ヶ所の避難所を回った。各避難所で子どもへの接し方に関するトレーニングをするのに適した女性がいるかどうかを調査する。ランジットによると、今後、再度避難所を訪れてこうした女性たちにトレーニングをする予定という。


【生活支援】

被災者の多くは漁民。中にはスリーウィーラー(三輪バイクのタクシー)で生計を立てていた人もいる。船や網、バイクが壊されて生計を失った人のほか、ホテルやレストランなどの観光産業も大きな打撃を受けた。セーブ・ザ・チルドレンはこうした被災者の生計再建を支援していく方針で動き出しており、24日からは被災して生計を失った人たちを雇用し、学校や道路沿いなどにたまった瓦礫やごみを撤去するプログラムも始めた。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、スリランカやインドネシアなど大きな被害に見舞われた国々の子どもたちとその家族を援助するための募金へのご協力を呼びかけています。

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