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日本
(公開日:2018.09.25)

子どもの貧困問題解決に向けたシンポジウムを開催(石巻、第1回)

 

2018年6月1日、セーブ・ザ・チルドレンは子どもの貧困問題解決事業の一環として、宮城県石巻市で「子どもの貧困問題解決に向けたシンポジウム2018 in 石巻 第1回 今、改めて考える子どもの貧困」を開催しました。

「子どもの貧困対策の推進に関する法律」制定から5年となる今年、子ども・子育て支援に携わる人たちが子どもの貧困問題解決に向けて、さまざまな視点から、改めて考える機会となるように、全国的な視点から見た子どもの貧困や、子どもの貧困問題解決に向けた宮城県と石巻市、セーブ・ザ・チルドレンの取り組みを紹介しました。当日は市議会議員、行政関係者、学校関係者、NGO・NPO関係者、一般の方々など、70人が参加し、質疑応答や参加者交流を通じて、子どもの貧困問題についての理解を深める場になりました。

シンポジウムでは、初めにセーブ・ザ・チルドレンから、子どもの貧困問題解決事業の紹介と、2018年に宮城県石巻市で実施した「給付型緊急子どもサポート 〜新入学応援キャンペーン〜」の実施結果を報告しました。


 
次に、子どもの貧困問題研究の第一人者である首都大学東京の阿部彩氏から「日本の子どもの貧困問題」をテーマとした講演があり、貧困の定義から子どもの貧困の現状、自治体の実態調査の意義や活用法にいたるまで、データを用いて詳しく説明がありました。

参加者アンケートでは、「子どもの貧困問題が、最近いろいろとりあげられていたが、その詳しい実態についての説明がよくわかった」というコメントがありました。具体的に、経済的に困難な状況が家庭での学習環境や食生活にも影響を及ぼしていることがわかったという内容の感想もあり、参加者が子どもの貧困についての理解を深める機会となったことがわかりました。



講演に続いて、宮城県保健福祉部子育て社会推進室室長の福田宏子氏より、宮城県における子どもの貧困の現状と対策について、石巻市福祉部子育て支援課課長の佐藤佐智子氏より、石巻市における子どもの貧困対策の現状について情報提供がありました。



宮城県と石巻市の発表を聴いた参加者からは、「子どもの貧困について、実態を知ることができ、国、県、市にわけて、どのような取り組みが行われ、今後の方向性を知ることができたのでとても勉強になりました。今後の活動に役立てていきたいと思いました。」といった声もあり、県や市の情報が今後の行動につながるきっかけとなったようでした。

その他にも、シンポジウムが子どもの貧困問題の再考や新たな視点の獲得の機会となったなど、さまざまな感想が寄せられました。

今回のシンポジウムでの意見もふまえ、今後もセーブ・ザ・チルドレンでは子どもの貧困問題解決に向け、すべての子どもたちが環境に左右されず、成長や学びの機会を持てるよう活動していきます。

〜参加者の声〜
・まず、自分ができることは子どもたちの話を聞く、子どもたちの状況を把握するための窓口になることだと思っています。そして、そこから適切な人、場所につなぐこと、また、つないだ後のフォローをしてあげることだと感じています。今回集まっていらっしゃったみなさまと連携、協力していくことで、より、石巻市の子どもたちのための活動ができるのではないかと感じました。
・今、このときも、困難な状況に向き合って生きている子どものいる危機感、緊急性をもっと多くの関係機関や市民に共有したい。
・もっと貧困について知ること、周りに知らせることが大事なのかなと思いました。私自身ひとり親世帯で暮らして来たので今の子どもたちを助けたい、辛い思いをしている人の役に立てたらと思いました。
・当事者の声をすくい上げることや実態調査をもとにして、いろいろな政策につなげていけるよう、地域のネットワークづくりに協力していきたいと感じた。また、当事者が支援サービスを知らないということが少なくなるよう、地域や職場などで声がけしていきたいと思いました。
・現在、ある地区の住民の方から「公園を活用して、子どもの遊び場や大人の交流の場にできたら」という話があります。しかし、その公園はボール遊び禁止となっております。今回のシンポジウムでも公園の配置が子どもの貧困対策につながるという話が出ましたが、ボール遊びなど一番やりたい事が公園でできないため、体力増進、交流の機会が持てない事は少し残念にも思います。地域の資源をうまく使う事によって貧困解決にもつながる視点を考えさせられました。

*参加者の感想は、一部読みやすいように文意が変わらないかたちで修正・補足しています。

(報告:東京事務所 林希恵)


 

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