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モザンビーク
(公開日:2019.04.05)

モザンビーク サイクロン緊急支援 新生児がコレラやマラリアの影響を受ける恐れ

 
サイクロン「イダイ」によって甚大な被害を受けたモザンビークでは、今月だけで6,013人、1日当たり194人の赤ちゃんが誕生すると推定されていますが、生まれてくる子どもたちはコレラやマラリアの影響を受けるリスクが高まっています。そもそも子どもはコレラにり患しやすく、母親がコレラに感染していると、死産となる危険性が高まり、母親がマラリアに感染していると、子どもが低体重で生まれる危険性が高くなります。


モザンビークの保健省によると、中部ソファラ州の州都ベイラでは、安全な水が全く足りておらず、少なくとも1,000件のコレラの症例が確認されており、犠牲者も1人でています*1。また、同国では、以前よりマラリアが5歳未満の子どもの主な死亡原因であり、すでに深刻な問題となっている中、西部マニカ州では、マラリアの感染拡大が報告されています*2。


セーブ・ザ・チルドレンの人道支援公衆衛生チームを統括するレイチェル・カミングは、次の通り訴えます。
「公衆衛生の分野に従事する者にとって、最も問題視する感染症はコレラです。コレラは大人であっても、もし治療が施されなかった場合、数時間で死亡してしまうほどの急性下痢症を引き起こします。しかし、塩素消毒された安全な水が利用できたり、適切な衛生対策があれば予防することができます。さらに、経口補水液といった簡単な水分補給の方法で、子どもたちの命を守ることもできます。

マラリアに感染した妊娠中の女性は、合併症を起こしたり、子どもが低体重で生まれやすいため、妊娠している女性をケアしたり、あるいは、生まれたばかりの赤ちゃんをケアする設備が整った場所で、専門的な技術をもった分娩介助者のもと出産できるようにすることは不可欠です」


セーブ・ザ・チルドレンは、コレラやマラリアの発生を食い止めるために、陸路の遮断などで支援を届けることが困難な西部マニカ州の家族に、ヘリコプターで蚊帳や毛布、ビニールシート、ポリタンクを運ぶなど、規模を拡大して支援を届けています。さらに、セーブ・ザ・チルドレンの緊急保健医療チームも現地に派遣され、今後数日中に、最も被害の大きかった地域で活動を開始する予定です。


サイクロン上陸から数週間後に、ローダさん(20歳)の娘のアルベルティーナさんは、マラリアに感染しました。
「サイクロンが来る前は、服や鍋といった生活に必要なものはすべて持っていました。しかし、サイクロンによって自宅が無くなり、持ち物は水没し、すべてを失ってしまいました。サイクロンが来たとき、私たちは、走って逃げ、木の上に登り、翌日までそこで過ごしました。ボートが来て助けられ、いまは、学校で避難生活を送っています。サイクロンが去った後、アルベルティーナはマラリアにかかり、震えや、嘔吐、食欲不振といった症状が出ましたが、治療を受け回復に向かっています」

セーブ・ザ・チルドレンは、ローダさんとその家族がこれ以上病気に感染しないよう、必要な物資を提供するなどの支援をしています。



サイクロン「イダイ」は、3月中旬、モザンビークに上陸し100万人近くの子どもを含む推定185万人に影響を及ぼしました。 また、モザンビークだけでも、暴風と洪水によって、およそ10万軒の家屋と、少なくとも35ヶ所の保健医療施設が破損し、さらに、サイクロンは、ジンバブエとマラウイも通過し、各地で猛威をふるいました*3。被災地域に暮らす妊娠中の女性数千人は、出産前の健診を受けることができず、子どもを守るための設備や環境が整わない中で出産しなくてはならない状況に直面しています。

セーブ・ザ・チルドレンは、現地で活動する他の支援団体やモザンビーク政府との緊密な連携のもと、一部損壊した学校や保健医療センターを再建するほか、感染症が発生しないよう安全な水を提供したり、手洗いなどの衛生習慣についての啓発活動を行っています。


さらに、セーブ・ザ・チルドレンは、子どもが安心・安全に過ごすことのできる空間「こどもひろば」を80ケ所設置し、子どもたちをさまざまな危険から守れるよう活動を強化しています。「こどもひろば」では、手洗いや食べ物の保存方法、安全な水を手に入れる方法など、コレラの感染拡大を防ぐための衛生習慣に関する重要な情報も伝えています。

セーブ・ザ・チルドレンは、今後数週間から数ヶ月のうちに、少なくとも19万人の子どもたちとその家族へ支援を届けられるよう活動を行っていきます。

*1 https://www.nytimes.com/2019/04/02/health/mozambique-cyclone-flooding-cholera.html
*2 https://www.nytimes.com/2019/04/02/health/mozambique-cyclone-flooding-cholera.html
*3 セーブ・ザ・チルドレンは、ジンバブエとマラウイでも緊急支援活動を行っています。ジンバブエ東部のチマニマニ(Chimanimani)では、毛布やせっけん、防水シート、生理用品、バケツ、ポリタンク、料理油、乾燥食品、プラスチックの皿とコップを支援しています。マラウイ南部チクワワ(Chikwawa)では、スクールキットや、水、せっけん、消毒用塩素といった、衛生状態を保つために必要な物資を届けています。

セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援活動には、こちらから協力いただけます。

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