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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2019.04.09)

子どもの貧困問題解決に向けたシンポジウムを開催(石巻、2018年第2回)

 

2018年8月31日、セーブ・ザ・チルドレンは、宮城県石巻市で「子どもの貧困問題解決に向けたシンポジウム2018 in 石巻 第2回〜ひとり親家庭の現状と取り組みから考える、これからの支援とは〜」を開催しました。
 


子どもの貧困問題の中でも、ひとり親家庭の貧困率は50.8%*1で、国がすすめる子どもの貧困対策でも、ひとり親家庭の支援策の充実がうたわれています。セーブ・ザ・チルドレンが2016年と2017年に実施したアンケート調査の結果からも、ひとり親家庭が経済的に困難な状況にあり、ひとり親家庭に対する支援の必要性が明らかになりました*2。


そこで2018年6月に引き続き、第2回目となる石巻市でのシンポジウムは、「ひとり親家庭」をテーマに開催しました。このシンポジウムでは、ひとり親家庭の置かれている現状や、厚生労働省をはじめ国のすすめる対策、民間団体の先駆的な取り組みの発表のほか、参加者同士がひとり親家庭に対するより良い支援に向けて、それぞれの立場から考える機会となるよう参加者交流の時間もありました。当日は、県・市議会議員や行政関係者、学校関係者、NGO・NPO関係者、一般の参加者など、53人が参加しました。


シンポジウムでは、初めに、厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課母子家庭等自立支援室長である度会哲賢氏から「ひとり親家庭の現状と対策〜全国ひとり親世帯等調査の結果並びに取り組みから〜」をテーマに、ひとり親家庭の現状から国が進めている対策について説明がありました。
 


次に、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの理事長である赤石千衣子氏から、ひとり親家庭に対する電話相談や交流会、キャリア支援等をしている民間団体としての立場からひとり親家庭への支援に関する報告がありました。
参加者アンケートでは、それぞれの講演に対して、「国でしか調査できない様な数字やグラフを見られたことはよかった。制度をまとめて知ることができて良かった」、「政策的な動向と、当事者に寄り添った活動をつづけている団体さんの現場の貴重な声をきくことができました」というコメントがあり、国と民間の取り組みの事例について理解が深まった様子が見られました。

 


講演に続いて、セーブ・ザ・チルドレンから、ひとり親家庭に対する支援活動の内容や、給付金受給世帯のひとり親家庭の割合、調査結果によるひとり親家庭のきびしい状況などの情報提供を行いました。その後、休憩をはさみ、シンポジウムの後半では登壇者によるパネルディスカッションと質疑応答、参加者交流として、参加者同士でグループに分かれ、シンポジウムのテーマについてそれぞれの立場から話し合いをしました。


今後もセーブ・ザ・チルドレンでは子どもの貧困問題解決に向け、すべての子どもたちが環境に左右されず、成長や学びの機会を持てるよう活動していきます。


〜参加者の声*3〜
・ひとり親家庭の支援施策がこんなにあるのかと初めて知った。でも、情報や支援が届いていないことが事実だと思う。
・今日、学んだことを少しでもたくさんのひとり親世帯の方に伝え相談に行きやすい状況を作っていきたいと思います。
・官民の連携、それぞれが持つ強みを活かしてできることを行っていくのが大切だと思いますが、なかなかスポットが当てられづらい、地域の中で生まれているゆるやかな見守りや支えあいにもフォーカスを当てていけたらいいのかなと思います。民生委員・児童委員さんはじめ地域の中で想いを持って活動されている方もたくさんいらっしゃるので、そういった方々の想いを知っていただき、連携のきっかけをつくっていけたらいいのかなと思います。


*1厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」
*2 「東北沿岸部における、経済的に困難な状況下の子育て世帯への調査結果」2016年: http://www.savechildren.or.jp/jpnem/jpn/pdf/tohoku_201612.pdf
「東北沿岸部における、経済的に困難な状況下の子育て世帯への調査結果」2017年: http://www.savechildren.or.jp/jpnem/jpn/pdf/tohoku_201711.pdf
*3参加者の感想は、一部読みやすいように文意が変わらないかたちで修正・補足しています。


(報告:東京事務所 山田心健)


 

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