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ウガンダ
(公開日:2019.05.13)

【ウガンダ 南スーダン難民支援】「こどもひろば」は何のための場所?

 
ウガンダには現在、80万人を超える南スーダン難民が居住しています。2016年夏に発生した武力衝突以降、南スーダン国内は不安定な情勢が続いており、もうすぐ3年になる難民の避難生活はさらに長期化する見込みです。先の見えない生活が長引くにつれ、子どもたちや大人のストレスの増大、また、そうしたストレスの影響から保護者による子どものネグレクトや虐待などが増えることも懸念されています。


太鼓を囲み、リズムに合わせて踊る子どもたち

セーブ・ザ・チルドレンは、南スーダン難民の子どもたちが、安心・安全に過ごすことができる場所として、ウガンダ北西部の難民居住区にて「こどもひろば」を運営しています。ここでは、子どもたちは年齢別のグループに分かれ、お絵描きなどの創作活動、球技や縄跳びなどの身体運動、ディスカッションや読み聞かせなど、発達段階に応じたさまざまな種類の活動に参加します。

これらの活動は、研修を受けた「『こどもひろば』ファシリテーター」によって進められ、南スーダンから避難してきた難民の中には、ファシリテーターとして活動している人もいます。


「こどもひろば」で縄跳びを楽しむ子どもたち。奥の白いシャツを着ているのが「こどもひろば」ファシリテーター

また、「こどもひろば」では、こうした日々の活動に加え、「国際女性デー」などにあわせたイベントも実施しています。子どもたちが活動に主体的に関わることができるよう、企画段階から子どもたちが参加し、アイディアを出し合って催し物を考えたり、イベント当日も子どもたちが中心となって運営したりします。


国際女性デーのイベントに向け、子どもたちが催しの内容について話し合う様子

日々の「こどもひろば」の活動に関しても、子どもたちの意見や要望が反映されるよう、定期的に振り返りの場を設け、活動の課題や改善点などを話し合っています。例えば、昨年は、女子が、生理用品がないために月経期間中に家から出ることができず、「こどもひろば」の活動に参加できないということがわかったため、手作りできて再利用が可能な生理用品の作り方のワークショップを開催したりしました。

また、12歳から17歳の子どもを中心に、子どもたち同士のグループ (ピア・グループ)をつくり、それぞれが抱える課題などを共有したり、他の子どもたちへの啓発の場にもなっています。例えば、子ども同士のけんかを解決する方法についてグループ内で話し合い、劇にして他の子どもたちへ披露しました。

さらに、この場で、保護者からネグレクトを受けているなど、家庭に課題を抱えた子どもが特定されることもあります。その場合は、子どもたちの個別支援を専門とするケースワーカーへとつなぎ、ケースワーカーが子どもに話を聞いたり、家庭訪問をするなどして、必要な支援を行います。


初めての裁縫。参加者は、慣れない手つきながら真剣に、生理用品づくりに取り組みます

「こどもひろば」は、安心して遊んだり学んだりすることで子どもたちの心や体の健康を支える場所としてだけでなく、子どもたちの自主性や協調性などを育てる場所として、また、子どもに対するネグレクトや虐待の懸念を早期に発見し必要な支援につなぐなど、子どもの保護の促進にとっても重要な場所として機能しています。

ファシリテーターの一人は、「子どもたちはとても暑い日でも『こどもひろば』に来てサッカーなどで遊んでいます。難民居住区において『こどもひろば』はとても大切な場所なのです」と言います。

子どもたちの心身の健康が守られるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、「こどもひろば」の活動を含む、ウガンダにおける南スーダン難民の子どもたちへの支援を実施していきます。

本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォーム、サラヤ株式会社からのご支援により実施しています。

(海外事業部 ウガンダ事業担当・福田直美)

 

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