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パキスタン
(公開日:2011.08.01)

洪水を乗り越えて〜パキスタン水害被災者支援 事業終了報告(2011.8.1)

 


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パキスタンでは、2010年7月から続いた長雨に伴う洪水により、死者1,600人、被災者2,000万人(うち1,000万人が子ども)という甚大な被害がもたらされました。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、洪水により甚大な被害を被った地域の一つ、パキスタン北東部のパンジャブ州に日本人スタッフを派遣し、子どもの生活支援と保護を目指す事業を2010年11月10日から2011年5月10日までの6ヶ月間実施しました(ジャパン・プラットフォーム助成)。


本事業では、パンジャブ州ムザファルガ郡の20村落、デラ・ガジ・カーン郡の20村落、計40村落を対象に、子どもたちに冬服、学用品、衛生用品など生活用品の配布、心身の危険から子どもたちを守るための場所「こどもひろば」の設置・運営、そして子どもの保護に関する地域社会・政府機関の体制強化のための各種研修を実施しました。これらの活動を通して、子どもたちが心身ともに健全に復興へとむかえる環境の整備を目指しました。


 








(1)生活用品(冬服・学用品・衛生用品)の配布


4歳から18歳までの子どもたち4,518人に生活用品を配布しました。


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写真左は、衛生用品の配布の様子。水・衛生設備の不足により、コレラなどの水を媒介とする感染症が拡大し、子どもたちが下痢などから命を落とす危険にさらされていました。そのため、感染症予防のために石鹸、タオル、消毒液などの衛生用品を配布しました。





写真右は配布した冬服セットです。被災地では例年に比べ寒気が著しく厳しく、外的な環境に影響を受けやすい低年齢層の子どもたちが命を落とす危険にさらされていました。そのため、特に4歳から9際の子どもたちに対して、冬用の衣類を配布しました。





 





(2)「こどもひろば」の設置・運営





心身の危険から子どもたちを守る場所「こどもひろば」の設置・運営を実施し、約4,000人の子どもたちが「こどもひろば」に参加しました。ゲームや描画、パズル、スポーツなどの活動を通して、同年代と交流し、自分を表現することで、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響から立ち直るのをサポートしました。




























 
 
DSC00110.JPGのサムネール画像 「こどもひろば」では子どもたちの協調性、創造力を培うことを目指し、様々なイベントを実施しました。写真は子どもたちによる演劇発表会の様子。



DSC02583.JPG 「こどもひろば」で遊ぶ子どもたち。スポーツ用品、おもちゃなどをそれぞれの「こどもひろば」に配りました。


(3)地域社会・政府機関の子どもの保護体制強化


パキスタンはもともと、児童労働や虐待などが問題となっている地域です。洪水の被害により人々の生活が困窮化し、これらの問題がさらに悪化している、との報告があり、子どもたちの権利を守る必要性が求められました。このような問題に対応するために、地域社会・政府機関の子どもの保護体制強化のために、子ども保護委員会を設置し、委員会メンバー1,230人に対して各種研修を実施しました。



子ども保護委員会トレーニング2.JPG 写真は、子ども保護委員会の研修の様子です。最後に、現地の子どもたちからの声をお届けします。


【ナイラ(10歳)の場合】


「洪水の後、ハイデラバード市内の避難民キャンプへ移りました。家から離れ、食べ物も友人もいない、それは恐ろく、私の人生において最悪な日々でした。キャンプの人々の態度はとても悪く、彼らは貧しい人や女性をよくからかっていました。そこでの生活は好きではありませんでした。
今は、学校に行けるし、遊ぶ場所もあるからとても幸せです。洪水のいやな記憶もほとんど忘れました。『こどもひろば』に来るのが好きです! 勉強して、一日中遊びたい。日曜日は、家にいると何もすることがないから退屈してしまいます。ここで一番好きなことは、勉強できることと友達と一緒に遊べること。そして、ここの先生が好きです!」



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写真提供:Save the Children


 


【 「こどもひろばに通う14歳の女の子の場合】


「洪水で私たちの生活のすべてが失われ、変わってしまいました。とてもつらく大変な時期でしたが、私たちに『思いやる心』を教えてくれました。」


 


洪水が発生してから1年が経過しました。本事業は終了しましたが、セーブ・ザ・チルドレンでは、今後もパキスタンで洪水被災者支援事業を始め、子どもたちの権利を守るために様々な活動を継続していきます。






 

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