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パキスタン
(公開日:2011.01.14)

洪水の被害を乗り越えて 〜子どもの生活支援と保護事業

 

昨年の7月から続いた長雨の影響によりパキスタンは大洪水に見舞われました。災害発生から半年が過ぎようとしていますが、被害の痕跡はいたるところに残っています。



11月 未だに引かない水.JPG


                    未だに引かない水。洪水により多くの農地が水没し、作物に深刻な影響を与えた。


 



11月被害の痕.JPG


                                          洪水の痕。多くの家屋が破壊された。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは昨年の11月より子どもの生活支援と保護を目指す事業を開始し、被災者の中でもとくに脆弱な立場におかれている子どもたちをサポートしています。


とくに子どもたちへの支援の拠点となるのが「子ども広場」です。これはコミュニティの中で子どもたちが安心して過ごすことのできるスペースです。


洪水の被害を受けたコミュニティでは、子どもたちの両親は食糧や生活必需品の調達に追われます。さらに住居の修復などの後始末で手一杯になり、子どもたちの世話にまで目が行き届かなくなります。また学校も洪水で破損したり、被災者キャンプに転用されたりするため、子どもたちの保護を行うことが困難になります。このような状況で子供たちの安全を守ることが、子ども広場の目的の一つです。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ジャパン・プラットフォームの支援を受け、洪水によって大きな被害を受けたコミュニティ40箇所を対象に子ども広場を開設しました。



25 Nov2010 PKR Baseera 08.jpgのサムネール画像                                             子ども広場に集まった子どもたち。


壁には子どもたちがファシリテーターと一緒に描いた絵を飾っている。 


 



25 Nov2010 PKR Gujarat 01.jpg


                                                   子ども広場でなわとびをする子どもたち


 



25_Nov_2010ターリワーラCFS.JPG


シーソーで遊ぶ子どもたち。子ども広場ではゲームやスポーツなどの遊びを通じて、子どもたちのストレスを和らげ、被災により失われがちな集中力を取り戻すことを狙っている。


子ども広場は、コミュニティが提供する空き地や家屋を利用して設置されます。
また子ども広場で子どもたちを直接守り、地域との連携を行うのがファシリテーターと呼ばれる人たちです。それぞれの広場では男女各1名のファシリテーターが責任を担っています。


子ども広場では様々な活動を行いますが、災害時に子どもたちが受けた心の傷を癒す心理社会ケアもその重要な活動の一つです。


そのうち絵画セラピーのセッションでは、何人かの子どもたちは災害時の記憶を絵に表しました。ある子どもの絵には水没しかけた家でヘリコプターの救援を待つ人々や、大水の中を流されていく人の絵が生々しく描かれています。


 




Boat.JPGのサムネール画像                                   子どもの描いた絵。ボートで避難する人々


 



Drowning man.JPG


    水に流されていく人


 



Helicopter.JPG


ヘリコプターで救助される人々


洪水の直後には過度に寡黙になったり、反対にそう状態になったりするなど、子どもたちの多くが災害の影響によるストレスを抱えていることがわかりました。子どもたちは言葉に表せない負の記憶を絵にすることで、心の中の重荷を下ろしていくことができます。


本事業では今後も様々な活動やイベントなどを通じて子どもの心のケアを行っていきます。さらには冬服や学用品・衛生用品の配布によって洪水による被害の緩和を行い、同時にコミュニティの人々との連携を図り、人々が率先して子どもの権利を大切にする環境を作っていくことをサポートしていきます。






 

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