活動の紹介

自然災害や紛争などの影響を受けた子どもや地域社会に対して、迅速かつニーズに合った支援を行い、人々が日常を取り戻したり、生活を再建したりできるようサポートします。

長引く紛争や、頻発する自然災害の影響を受ける子どもたち。2017年、セーブ・ザ・チルドレンは、シリア危機をはじめ、南スーダン人道危機、東アフリカやナイジェリア、イエメンでの食料危機、メキシコ地震被災地などにおいて緊急・人道支援を展開し、10,055,648人の子どもたちに直接支援を届けました。
日本国内では、自然災害で被災した子どもたちへの緊急・復興支援を行っています。


主な活動 (2017年度年次報告書より)

海外

シリア国内と周辺国での支援

2011年3月に始まったシリア危機。2017年までに540万人以上がシリアから国外へ逃れ、600万人以上が国内で避難生活を送っています。この紛争の影響を受けた子どもたちやその家族に対し、セーブ・ザ・チルドレンは、緊急支援物資の提供や教育、子どもの保護などさまざまな面で支援を行っています。2017年までにシリア国内、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプト、トルコで4,228,070人(うち、子ども2,774,823人)に支援を届けました。

【レバノン】 シリア難民の青少年と子どもを守る活動

シリア難民の青少年が、孤立しがちな避難先での生活の中で地域と繋がり、社会の中で役割を担えるよう、ベイルート、ベカー県で支援を実施。南レバノン県では、暴力、児童労働、児童婚などの「子どもの保護」の問題に直面し、支援が必要な状況にあるシリア難民の子どもたちへ、ニーズに応じた個別支援を行うほか、このような問題に関する啓発活動を行いました。

南スーダン国内と周辺国での支援

2013年から人道危機の状態が続く南スーダン。2016年7月に発生した国内での武力衝突や食料危機により状況がさらに悪化し、2017年には、ウガンダをはじめとした周辺国へ逃れた人々は210万人に上ったほか、国内避難民は190万人に達しました。セーブ・ザ・チルドレンは、食料支援や物資の配布に加え、子どもの保護や教育の機会の提供など、南スーダン国内とその周辺国で緊急・人道支援を行いました。

【ウガンダ】 南スーダン難民の子どもへの支援

100万人以上の南スーダン難民が避難するウガンダで、主に親を亡くした子どもや家族と離ればなれになった子どもを対象に、毛布など緊急支援物資の配布や、個別のニーズに応じた支援を行いました。また、7ヶ所の「こどもひろば」を運営し、子どもたちが安心・安全に過ごせる空間を提供。就学前教育の実施や、乳幼児とその保護者を対象とした栄養支援も行いました。

イエメン

長年にわたる貧困や情勢不安が続いていたイエメンにおいて、2015年に武力衝突が激化し、全土が大規模な人道危機に陥りました。食料危機に加え、コレラやジフテリアも流行し、2017年には人道支援を必要とする人は人口の約8割に当たる2,070万人におよび、うち子どもは1,130万人に上りました。セーブ・ザ・チルドレンは2017年、栄養不良の子どもたちの治療など、78万人の子どもを含む152万人の人々へ支援を届けました。

【イエメン】 紛争の影響を受けた子どもへの教育支援

紛争により教育の機会を奪われた子どもたちを支援するため、学習支援センターを6ヶ所開設し、国内避難民や受け入れ先コミュニティの子どもたちにアラビア語、算数、理科の授業を実施。障害があるなど特別な支援を必要とする子どもたちには個別のニーズに応じた支援をし、就学を促進しました。食料不足も深刻なため、子どもたちの家族を対象に食料を配布しました。

ロヒンギャ危機

2017年8月25日以降、ミャンマー・ラカイン州北部における人権侵害を逃れ、12月までに65万人以上のロヒンギャの人々が隣国バングラデシュに避難しました。その半数以上は子どもで、5歳未満の子どもの4人に1人が急性栄養不良に陥っています。セーブ・ザ・チルドレンは、40万人以上の人々に食料支援を、14,000人以上に保健・医療支援を提供。また、「こどもひろば」を開設し、3万人の子どもが参加しました。

【バングラデシュ】 ロヒンギャの人々への緊急支援

ミャンマーにおける人道危機により、家財や衣服など生活必需品を持たずに隣国バングラデシュに逃れてきたロヒンギャの子どもとその家族に対し、石鹸、タオル、バケツなどの衛生キットを配布し、住居環境の劣悪な避難先キャンプの衛生状態の改善に役立てられました。また、スプーンや皿などの食器や、鍋などの基本的な台所用品も配布して避難生活を支えました。

世界食料危機

干ばつや紛争により、東アフリカやイエメン、ナイジェリアにおいて、子ども140万人が飢餓の危機的な状況に直面しました。長期的な降雨不足の影響で、1,200万人もの人々が人道支援を必要とする状況となった東アフリカのケニア、エチオピア、ソマリア(「アフリカの角」地域)で、セーブ・ザ・チルドレンは400万人を超す人々に、保健・栄養、食料安全保障と生計、水・衛生、子どもの保護、教育の分野で複合的な支援を届けました。また、紛争が継続する中で子どもたちが栄養不良に陥ったイエメンやナイジェリアでも、栄養治療食の提供や、専門の保健センターでの治療を行いました。

モンゴル

夏の干ばつによる牧草の不足、冬の大雪、そしてマイナス50度を下回る厳しい寒さからなるモンゴル特有の寒雪害「ゾド」が2016年に引き続き発生。ゾドが発生すると、遊牧世帯は生活の糧である家畜が大量に死亡することで家計が困窮し、子どもたちは家の手伝いなどをせざるを得なくなり、長期にわたって通学できない状況に陥ります。このような子どもたちに対し、子ども教育手当の支給や補習授業を行い、教育面での負の影響を軽減しました。また、今後の災害への備えとして、学校関係者や子どもたちを対象に、心理社会的支援や災害リスク軽減・対応に関する研修を行いました。



日本

熊本地震 復興支援

2016年4月14日の地震発生を受け、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、翌日より被災地でニーズに基づいた緊急支援を開始。支援物資の配布や、子どもたちが安心・安全に過ごすことのできる空間「こどもひろば」の運営を実施するとともに、防災用品の提供、給食支援などを実施し、これまでに22,000人以上に支援を届けました。2017年以降も、子どもの生活や成長が環境に左右されないよう、給付金の提供を続けています。

詳しくはこちらをご覧ください。
熊本地震 緊急・復興支援レポート

九州北部豪雨 緊急・復興支援

2017年7月の九州北部豪雨発生を受け、被災直後からニーズ調査、緊急支援物資を開始。避難所での子どものための安心・安全な空間「こどもひろば」や、夏休みの「ものづくりワークショップ」を通じて、子どもたち同士が遊び、日常に近い生活を取り戻すことのできる場を提供。また、「子どものための心理的応急処置」の研修のほか、保育所・学童保育所への備品提供や、中高生への給付金の提供を行いました。

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