日本における子どもの貧困問題
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15.4%
日本に住む人の相対的貧困率
6~7人に1人 -
13.5%
子どもの相対的貧困率
7~8人に1人の子ども(約260万人) -
48.1%
ひとり親家族の相対的貧困率
2世帯に1世帯 -
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※相対的貧困線の目安:可処分所得が約127万円未満
※厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」より
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保護者たちの声
- 食費を削っている。休校期間中に子どもの体重が3~6kg減ってしまった。
- 2日に一回の食事しかできないので水で空腹をしのいでいる。
- 食事だけでも満足に与えてあげたい。
- ~新型コロナウイルス感染症緊急支援の一環で実施した「ひとり親家庭応援ボックス」申込者アンケート(2020年5月実施)より~
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子どもたちの声
- はらへった。(中2・福島県)
- お昼ご飯どうするか、お金かかる。(中3・長野県)
- 金銭的な不安をなくしてほしい。(中3・宮城県)
- 保護者の体調が悪くなり仕事を休みがち。校納金の納付が心配。(高1・宮城県)
- ~2020 年春・緊急子どもアンケート結果(2020年3月実施)より~
日本国内の
「子どもの貧困」に関する取り組み
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給付金活動
- 岩手県宮古市・山田町、宮城県石巻市で「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金 ~新入学サポート2021~」(2021年1月~3月実施)
- 岩手県山田町・宮城県石巻市で「セーブ・ザ・チルドレン子ども給付金~高校生活サポート2021~」(2021年1月~3月実施)
- 新型コロナウイルス感染症緊急子ども支援「都内ひとり親家庭高校生給付金」事業(2020年8月~11月実施)
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物資支援
- 新型コロナウイルス感染症緊急子ども支援「ひとり親家庭応援ボックス」
- (2020年5月に東京都内の310世帯、2020年6月に1都3県の1,010世帯に支援を実施/2020年12月に5月と6月につながった1,181世帯へ追加支援を実施)
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意識調査
- 「3万人アンケートから見る子どもの貧困意識」発行(2020年6月発行)
- 「子どもたち26人へのインタビュー -子どもの貧困対策の見直しに際して-」発行(2020年1月発行)
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オンライン
報告会- 「子どもの貧困と子どもの権利に関する全国市民意識調査結果」(2020年6月実施)
- 新型コロナウイルス感染症緊急子ども支援2020年オンラインライブ報告会(2021年1月実施)
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研修
- 子どもの貧困対策に関する宮城県内市町村研修会(2019年8月実施)
- 教育の私費負担を考える超党派勉強会(2019年6月実施)
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政策提言
- 「子どもの貧困対策大綱」について2度目の要望書を内閣府に提出(2019年11月)
- 東京都に対して高校生等の就学継続に関わる緊急措置を講じるよう要望書を提出(2021年2月)
職員の想い
国内事業部 子どもの貧困問題解決事業
プログラム・マネージャー
田代 光恵

子どもたちや保護者に対する活動のほか、調査活動や報告会などのイベントを実施して、子どもの貧困について社会に伝える活動もしています。また、制度をより良くするために、行政や国の関係者に働きかけ、制度の問題点や不足点を訴えることもあります。
活動の中で大切にしていることは、当事者である子どもたちの声を聴くこと。
「暮らしやすいか暮らしやすくないかの基準を決めるのは子どもたち自身です」これは、2020年に発表した調査結果である子どもが伝えてくれた声。子どもたちの声から政策や制度をより良く変えていくことが、私たちが果たすべき役割だと思っています。
残念ながら現在の日本は、貧困の観点からも子どもが暮らしやすい社会とは言えません。その解決に向け、子どもたちの声とともに取り組んでいきたいと思っています。
セーブ・ザ・チルドレンの特徴
セーブ・ザ・チルドレンは子どもの権利のパイオニアとして、120ヶ国で活動しています。

約100年にわたり、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を 目指し、緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災などの分野で活動しています。


はじまりは、ひとりの女性の想い
"誰であれ普通の人間であれば、子どもたちが飢えて亡くなっていくのを、救おうともせずに、ただ見ていることなど絶対に不可能なのです"
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方区別なく取り組んだエグランタイン・ジェブの言葉です。彼女の活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

活動理念
ビジョン
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指します。
ミッション
セーブ・ザ・チルドレンは、世界中で、子どもたちとの向き合い方に画期的な変化を起こし、子どもたちの生活に迅速かつ永続的な変化をもたらします。
活動内容
緊急・人道支援

保健・栄養

教育

子どもの保護

防災(災害リスク軽減)

子どもの貧困

活動資金
セーブ・ザ・チルドレンの活動は皆さまからのサポートで成り立っています

セーブ・ザ・チルドレンは活動資金のうち、93%を事業費に充てています。支援の内容としては、子どもへの直接支援や保健・栄養分野の支援、教育支援など多岐にわたります。
経常費用の割合

分野別支出割合(日本)

※2020年度計上費用1,834,402,786 円
*分野別支出割合は監査を受けておりません。
寄付金控除を受けられます
セーブ・ザ・チルドレンへの寄付は税控除の対象です。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府より公益社団法人としての認定を受けています。そのため、セーブ・ザ・チルドレンへの寄付は、税制優遇措置の対象となっています。所得税、法人税、相続税、一部の自治体の住民税において、それぞれに定められている条件を満たすことで優遇措置を受けられます。

よくある質問
世界の子どもたちへのセーブ・ザ・チルドレンの活動をご支援いただく毎月定額での継続ご寄付の仕組みです。すでに世界で約200万人の支援者がいらっしゃいます。毎月寄付をいただいている支援者様には定期的に年次報告書やニュースレター、メールマガジンをお送りしています。
個人支援者様からの継続的なご支援は、日本や世界各国での子どもたちのための紛争・災害などの緊急人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護事業等の大切に活用させていただいております。
2018年には世界約120ヶ国で、約4000万人以上の子どもたちに支援を届けました。しかしながら、依然として、世界では4億2000万人の子どもたちが紛争下に暮らしています。こういった子どもたちを守り抜いていくために、個人支援者様に継続的にご協力いただくことが非常に重要になってきます。
継続ご支援の場合には、クレジットカードまたはゆうちょ銀行など銀行口座からの口座振替がご利用いただけます。クレジットカードの場合は毎月10日、口座振替の場合には毎月27日(金融機関休業日の場合はその翌営業日)に手続が行われます。通帳(明細)には、「NSSCJ」と記載されます。
クレジットカードの場合、お申込みいただきました金額は、各カード会社との規約に基づきご指定口座からの振替となります。振替日につきましては、各クレジットカード会社より送付されるご利用明細でご確認ください。
ご希望される1カ月前までに、セーブ・ザ・チルドレンの事務局までお電話もしくはEメールでご連絡いただくことで支援金額(種類)の変更、支援の中止が可能です。