なぜ、人々は国境を越え他国に避難するのか

 

南スーダンでは、2013年12月に国内で戦闘が勃発して以降、190万人以上の人々が国内避難民となり、180万人が周辺国へ避難しています。

 

南スーダンでは、2013年12月に国内で戦闘が勃発して以降、190万人以上の人々が国内避難民となり、180万人が周辺国へ避難しています。

 

2016年7月、首都ジュバで起こった戦闘により国内の情勢がさらに不安定になり、多くの家族が安全を求め国境を越えました。

 

戦闘は拡大し、その影響は、南スーダンの食料庫と呼ばれる中央エクアトリア州と東エクアトリア州にまでおよび、すでに食料危機に直面する南スーダンの状況はさらに厳しくなり、壊滅的な結果をもたらすと懸念されています。

 

南スーダンの人々は、戦闘の激化による暴力や殺人、拘束拷問をを逃れ、食料や医療などの基礎的な社会サービスを求めて国境を越え、周辺国に避難しているのです。

 

教育を受けられず、徴兵や暴力に晒される子どもたち

2013年の戦闘開始以来、子ども1万7,000人が武力勢力に徴兵されたと推定されています。また、本来は初等教育を受けている年齢の子どもの半数以上が、学校に通えていません。

教育を受けられず、徴兵や暴力に晒される子どもたち

2013年の戦闘開始以来、子ども1万7,000人が武力勢力に徴兵されたと推定されています。また、本来は初等教育を受けている年齢の子どもの半数以上が、学校に通えていません。

少女たちを取り巻く状況も過酷で、性的暴力や虐待、早すぎる結婚を強いられています。さらに、最近の統計によると、南スーダンで初等教育を修了できる少女はわずか10人に1人しかおらず、大勢の少女たちの将来に負の影響をもたらす恐れがあります。

 

国境を越え隣国ウガンダへ避難する大勢の子どもたち

世界で3番目に多くの難民を受け入れているウガンダには、南スーダンからも大勢の難民が流入しています。

国境を越え隣国ウガンダへ避難する大勢の子どもたち

世界で3番目に多くの難民を受け入れているウガンダには、南スーダンからも大勢の難民が流入しています。

現在、毎日およそ3,000人の南スーダン難民が到着し、これまでに95万人以上が避難しています。ウガンダ北部のビディビディ難民居住区では、27万人が避難生活を送っていて、世界最大の難民居住区となっています。

ウガンダに避難した南スーダン難民の60%は18歳未満の子どもで、保護者や大人の付き添いなくひとりで避難してきて難民登録された子どもは1万5,000人以上にのぼります。

戦闘や暴力の結果、たくさんの子どもたちが、家族や親族と離ればなれになり、虐待や搾取、命の危険や性的虐待などの危険に晒されているのです。

大幅な援助資金の不足

ウガンダにおける南スーダン難民の支援には、およそ754億円の資金が必要ですが、2017年6月時点において、17%にあたる援助額しか集まっていません。

大幅な援助資金の不足

ウガンダにおける南スーダン難民の支援には、およそ754億円の資金が必要ですが、2017年6月時点において、17%にあたる援助額しか集まっていません。

資金不足はすなわち、子どもたちが、避難先で適切な保護や、保健・栄養支援、教育支援などを十分に受けることができないことを意味します。

毎月寄付する

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的にアニュアルレポートや会報誌をお送りしています。

皆さまのご支援で出来ること

ご寄付は、緊急・人道支援、教育、保健・栄養や子どもの保護といった分野で、今もっとも支援を必要としている子どもたちのために活用されます。

例えば毎月1,500円で…

栄養失調に苦しむ子ども1人に、栄養治療食を2週間分提供できます。

栄養失調に苦しむ子ども1人に、栄養治療食を2週間分提供できます。

例えば約5,000円で…

ウガンダに逃れた難民の子ども2人に、ノートや文具などが入ったスクールバッグを提供できます。

ウガンダに逃れた難民の子ども2人に、ノートや文具などが入ったスクールバッグを提供できます。

例えば約10,000円で…

紛争などから逃れてくる5人家族1組にテントや寝具などのシェルターキットを提供できます。

紛争などから逃れてくる5人家族1組にテントや寝具などのシェルターキットを提供できます。

ウガンダにおける子ども難民支援

 <家族の再会支援>
家族と離ればなれになった多くの子どもたちに対し、一時的に里親を見つけ、家族や親族と再会できるまで適切に保護される環境を整えるとともに、家族との再会支援を行っています。

 <家族の再会支援>
家族と離ればなれになった多くの子どもたちに対し、一時的に里親を見つけ、家族や親族と再会できるまで適切に保護される環境を整えるとともに、家族との再会支援を行っています。

家族との再会支援や里親探しに加えて、必要なサポートを提供する他の専門機関へつなげるなどの活動にも力を入れています。

※写真は、6ヶ月ぶりに再会を果たした、スビンさん(42歳)と娘キディさん(8歳)、息子バラクさん(5歳)。住んでいた地域で激しい戦闘が起こり、キディさんは母親と弟と離ればなれになりました。近所の人たちと一緒にウガンダへ避難し、そこで母親と弟と再会しました。

<教育>
難民の子どもたちに、ウガンダへ避難してから30日以内に学習の機会を提供できるよう、簡易学習所などの設置を進めています。

<教育>
難民の子どもたちに、ウガンダへ避難してから30日以内に学習の機会を提供できるよう、簡易学習所などの設置を進めています。

3歳~6歳の就学前の子どもたちは、小学校入学後、新しい環境にスムーズに移行できるよう、就学前教育の支援をしています。年齢に合わせた活動を通じて、子どもたちが安心・安全な環境の中で、学んだり遊んだり、成長する機会の提供をしています。

また、学校に通えなくなった子どもたちを対象に、小学校のカリキュラムを短縮した教材をもとに、学習支援を実施しています。

子どもたちが日常生活を送るために必要な能力を身に付けられるよう支援を行うとともに、復学や高等教育進学のための支援や職業訓練の実施、生計を立てられるよう支援をしています。

※写真は、家族でウガンダに避難してきたバーバラさん(38歳)と娘ソフィアさん(12歳)、息子レナトさん(1歳)。バーバラさんは、子どもたちが教育を受けることは重要なことだと考えています。娘のソフィアさんは、セーブ・ザ・チルドレンが実施する学習支援プログラムに参加しています。

<その他の支援>
セーブ・ザ・チルドレンは、現在、ウガンダ国内に38か所の「こどもひろば」を設置。子どもたちが安心・安全な環境で遊び、子どもらしく過ごすことができるよう、専門の訓練を受けたスタッフによる心理社会的支援を提供しています。

<その他の支援>
セーブ・ザ・チルドレンは、現在、ウガンダ国内に38か所の「こどもひろば」を設置。子どもたちが安心・安全な環境で遊び、子どもらしく過ごすことができるよう、専門の訓練を受けたスタッフによる心理社会的支援を提供しています。

ビディビディ難民居住区をはじめ、ウガンダ国内の難民居住区で、支援物資の配布に加え、難民の子どもたちの保護事業や、保健・衛生事業の実施、教育支援、教材の提供などを実施しています。

また、青少年に対する就職に役立つスキルや起業に関する研修や、労働引換現金給付プログラムの実施などを通じて、地域の人々が専門スキルを生かしてコミュニティに貢献できる機会を提供しています。
※写真は、「こどもひろば」でブランコに乗って遊ぶ子どもたち

【税の控除を受けることができます】
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府より認定を受けた公益社団法人です。当法人への寄付は一定の要件のもと、確定申告をすることで所得税の控除を受けることができます。

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