活動レポート

前回のワークショップに続き、今回は2013年1月14日に行われたi.club@KESENNUMAの第3回ワークショップ「形にする:“気仙沼の新しいドライフードを考える”」の様子を、i.club Leaderの岩佐さんに伝えて頂きます。

2013年1月14日(月)第3回「形にする:“気仙沼の新しいドライフードを考える”」

第3回目のワークショップは、いよいよ新しいドライフードのアイデアを考えていきます。前回までを振り返ると、第1回目のフィールドワークと第2回目のインタビューを通じて気仙沼の新しいドライフードのアイデアを考えるための要素(タネ)を見つけてきました。
第3回からは、そのイノタネ(イノベーションのタネ)を整理し、それをもとにアイデアを考えます!高校生たちは新しいアイデアを考えることを楽しみながら、そしてちょっぴり苦労もしながら少しずつ形を創っていきます。

チームのみんなとたくさんの褒めポイントを出そう!

今回も恒例のアイスブレイクからスタート!題して「りんごを褒めよう」。ルールは簡単でりんごの褒めポイントをチームでできるだけ多く見つけ、それを書き出した数を他のチームと競います。ここでの褒めポイントとは「赤くてきれい」など、りんごに関してなにかしらプラスに評価できるポイントのこと。まず個人ワークで3分間りんごを褒めるポイントを書き出した後、今度はチームで7分間、模造紙に寄せ書きのように一人ずつ自らの考えるポイントを書いていきます。
多くの褒めポイントを出せたチームに話を聞いてみると「他の人が『白雪姫で大きな転換点をもたらす』と書いたので、『きっかけ』というところに着目し、『アダムとイブの話で、人間が今の姿になる契機になった』と書いた」と、他のメンバーの考えを参考にして発想していたということでした。そのアドバイスをもとに、続くリベンジマッチでは、どのチームも初回よりも多くのポイントを書き出すことができました。
「発想するときには、質よりも量を重視」、「他の人の出した考えを参考にしつつ、新しい発想をする」など、今回のワークショップのキーポイントであるアイデア発想に活かすことのできる学びがあったようです。

アイデアを考えよう!

アイデア発想のコツをアイスブレイクで学んだところで、さっそくイノタネを使って新しいドライフードのアイデアを考えていきます!新しいアイデアを創るためにには、イノタネから「いままで○○だったもの」を決め、「それを△△にする」という「目標設定」をする必要があります。
それでは、各チームはいったいどんな目標設定をしたのか、今回は4チームのうちの“さわらbrothersチーム”のディスカッションを覗いてみます。

さわらbrothersチームのディスカッション

このチームは、鰹節をつくっている事業者のところへインタビューをしてきました。そこでは、高校生は実際に鰹節がつくられている工場とその工程を見せてもらいながらお話しを伺いました。その中で第一に注目したことが「なまり節で出汁をとる方法は鰹節職人さんには使われているが、一般の人にはそのやり方が知られていない」ということでした。これは気仙沼に住んでいる高校生たちも知らないことでした。
インタビューから帰ってくるとチームのみんなでインタビューについて面白かった点・惜しいと思った点などを話し合いました。「鰹節は体にいい」「気仙沼の鰹節は脂ののり方からしてなまり節づくりに向いている」ということから、高校生たちは気仙沼のなまり節に可能性を感じたようです。
事業者の方が「確かに粉末の出汁は便利だが、自分たちがこだわりをもってつくっている鰹節で一般消費者への期待値を上げたい」とおっしゃっていたことに、普段は粉末出汁を使うことの多いチームメンバーは共感していました。
また、第1回のフィールドワークで得た「ドライフードの調理法が限られてしまっている」という気づきにも着目し、便利だけど期待値が低かった鰹節について、今回気づいたなまり節の様々な良さをしっかり活かした一品をつくることで、なまり節に対する期待値を上げていくことに目標設定しました。
もうすでにいくつかの具体的なアイデアを思いついた高校生もいるようでした!

次回は「“形にする:気仙沼の新しいドライフードを形にする”」

今回は今までのフィールドワーク、インタビューから得たイノタネをもとに、新しいドライフードのアイデアを創るための目標設定を考えました。次回は、その目標が達成できるような具体的なアイデアを考え、それをどうやって実現するのか、チームによっては追加インタビューを行いながら考えます。
そしていよいよi.club初となる実践活動!実際に台所に立って新しいドライフードをつくるための食材の実験や調理に挑戦します!

(文責・写真©i.club)

次回のワークショップでは、高校生たちの調理に奮闘する姿が見られそうです。
高校生たちは気仙沼のドライフードにどんな新しい可能性を見つけれることができるのでしょうか?
RESTART JAPANは引き続きi.clubへのサポートを通じて、子どもたちが積極的に自分の住む地域について学び、それを誇りに思う機会をつくっていきます。

前回までの活動の様子はコチラ
「高校生がデザインする新しいドライフード」i.club@KESENNUMA活動報告(1)
「高校生がデザインする新しいドライフード」i.club@KESENNUMA活動報告(2)
「高校生がデザインする新しいドライフード」i.club@KESENNUMA活動報告(3)

(報告:仙台事務所 宮川淳)