活動レポート

2013年9月7日、陸前高田市立第一中学校の吹奏楽部による第二回定期演奏会「音(恩)返しのコンサート」が行われました。いつも支えてくれる保護者の方、地域の方、これまで支援をいただいた人達へ恩返しをしたい、という子どもたちの思いのこもったコンサートに、Sony Music Foundation(公益財団法人ソニー音楽財団)の方と一緒に参加をしてきました。

ソニー・ミュージック・ファンデーションは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)とソニー株式会社が協働で設立した「RESTART JAPAN ファンド」に対して、小・中・高校生のための「第九」チャリティ・コンサートやConcert for KIDSのCDの売り上げを通じた支援を継続している支援財団です。陸前高田市立第一中学校吹奏楽部は、「RESTART JAPAN ファンド」を通じて実施されている、岩手、宮城、福島の子どもたちの夢やチャレンジをサポートする「夢実現プロジェクト」の支援を活用してクラリネットを購入しました。


クラリネット演奏
コンサートでのクラリネット演奏の様子

陸前高田市立第一中学校の吹奏楽部による第二回定期演奏会「音(恩)返しのコンサート」は、陸前高田市立第一中学校の体育館で、行われました。全16曲、約2時間に及ぶコンサートは、合唱や、寸劇も取り入れた盛りだくさんの内容となっていました。
コンサートのテーマは「つながる」です。

陸前高田市立第一中学校の校庭には仮設住宅があり、約55世帯の方々が生活を送られています。日頃、吹奏楽部の練習の音で迷惑をかけているのでは、と悩んでいた吹奏楽部のメンバーに、2人のおじいさんとおばあさんが「音楽を聴いていると嬉しい気持ちになる。自分も演奏したいから楽器を買おうと思っている。」と声をかけたそうです。
この事をきっかけに、仮設住宅に住んでいるおじいさん、おばあさんと一緒に演奏をしたい、との子どもたちの思いから、今回のコンサートは市民の方々も参加して一緒に演奏したり、歌ったりできる内容になりました。
コンサートの曲目も、演歌やCMメドレーを取り入れたり、全員で歌える曲を演奏したりと、参加した人に喜んでほしい、日頃の恩返しがしたい、という子どもたちの気持ちが伝わってくる温かくて楽しいコンサートとなりました。


CMメドレー
CMメドレーではみんなが知っている曲を、演奏と歌や踊りで楽しませてくれました。

最後の曲
コンサート最後の3曲は、市民の方々と一緒に演奏し、歌いました。

コンサートを見学したSony Music Foundationの方は「第九チャリティ・コンサートには、子どもたちを含めたくさんの方々にご来場いただき、募金にご協力いただいた。今後、集まった支援がどのように活用されているのかを、支援してくれる人達に伝えていきたい。」と話してくれました。

クラリネットの子インタビュー

コンサート終了後、「とっても演奏しやすくて、見た目もピカピカしていて、嬉しいです。ありがとうございます。」と話す夢実現プロジェクトの支援により購入したクラリネットを演奏した實吉愛湖(みよしまこ)さん(中学3年生)

コンサートの中で「音楽は言葉を超えて人の心を動かす力がある。みなさんの演奏は、支援いただいている方々に伝わります。」とお話しされたのは、陸前高田市立第一中学校の佐々木校長先生。
「支援する、される、という枠を超えて、演奏を通じて子どもたち1人1人の命が輝いている、ということが伝われば嬉しい。」とコンサート直前に話してくださったのは吹奏楽部顧問の馬場先生。
演奏を聴きながら手拍子をしたり、一緒に歌う地元の方々や、スタッフとしておそろいのTシャツで動き回っている保護者、地域の方々、舞台で一緒に演奏する市民の方の姿から、コンサートのテーマ通り、「音(恩)返しのコンサート」を通じ、多くの人がつながることができるのだなと感じました。


集合写真
吹奏楽部員全員の集合写真。3年生にとっては最後の舞台でした。

夢実現プロジェクトは、音楽を通して、日々夢や目標に向かっている子どもたちを応援しています。

(報告:東日本大震災復興支援事業部 奥山)