インド(公開日:2015.10.19)
学校へ行こう〜Ride to School 3〜
昨年6月12日の児童労働反対世界デーに、マハラシュトラ州ムンバイ市M-East区のストリートチルドレンや児童労働に従事する子どもたちに教育の機会を提供するための移動式図書館の開所式を行いました。(開所式のプレスリリースはこちらです)
2013年11月の事業開始から2015年4月までの1年半の間に、移動式図書館は3歳から14歳の子どもたち1,721人に対して読み書きを学ぶ機会を提供するとともに、アートのクラスを実施して、「学ぶ楽しさ」を伝えました。
2013年11月の事業開始から2015年4月までの1年半の間に、移動式図書館は3歳から14歳の子どもたち1,721人に対して読み書きを学ぶ機会を提供するとともに、アートのクラスを実施して、「学ぶ楽しさ」を伝えました。
また、地元の警察官を講師として招いてライフスキル研修を実施し、「薬物乱用の危険性」、「誘拐や性的な嫌がらせや搾取から身を守る方法」や「危ない目にあった時の対応」等について、588人の子どもたちが学びました。
移動式図書館の運営と並行して、セーブ・ザ・チルドレンの事業スタッフと学生ボランティアは、スラム街の各家庭を訪問して、子どもたちの置かれている状況を調査し、必要に応じて保護者たちにカウンセリングを行いました。
移動式図書館の事業を通して教育の機会を取り戻した子どもたちのストーリーを、2つご紹介いたします。
<シファさんのストーリー>
貧しくて子どもが多い家庭では、発達障害を持った子どもは家の中に閉じ込められ、必要なケアや情報に十分にアクセスできない場合があります。
事業スタッフはコミュニティでの家庭訪問をしている時に、シファさん(5歳)という発達障害を持つ女の子の家族に出会いました。シファさんには日常生活をスムーズに送るための特別なケアとトレーニングが必要ですが、家族はとても貧しいため、遠く離れた特別学校に通わせることをできずにいました。
事業スタッフがシファさんを移動式図書館に連れてくるように家族を説得したところ、彼女はおばさんに連れられてやってきました。カラフルで楽しそうなバスと映像機器を見た瞬間、彼女の目は生き生きと輝き、とても興奮した様子でした。その後、彼女は定期的に移動式図書館に通うようになり、ビデオや本を使った授業で楽しく学んでいます。
シファさんのお母さんは「セーブ・ザ・チルドレンのスタッフに出会うまで、私は娘を通わせることができる場所を知りませんでした。家族だけでは、子どもを安心して預けられる場所を見つけることはとても難しいです。移動式図書館は、娘が楽しむだけでなく、様々なことを学ぶことができる最も安全な場所の一つだと感じています」と話しました。
事業スタッフは引き続き家族と協力しながら、シファさんの特別学校への入学準備を進めています。
<シファさんのストーリー>
貧しくて子どもが多い家庭では、発達障害を持った子どもは家の中に閉じ込められ、必要なケアや情報に十分にアクセスできない場合があります。
事業スタッフはコミュニティでの家庭訪問をしている時に、シファさん(5歳)という発達障害を持つ女の子の家族に出会いました。シファさんには日常生活をスムーズに送るための特別なケアとトレーニングが必要ですが、家族はとても貧しいため、遠く離れた特別学校に通わせることをできずにいました。
事業スタッフがシファさんを移動式図書館に連れてくるように家族を説得したところ、彼女はおばさんに連れられてやってきました。カラフルで楽しそうなバスと映像機器を見た瞬間、彼女の目は生き生きと輝き、とても興奮した様子でした。その後、彼女は定期的に移動式図書館に通うようになり、ビデオや本を使った授業で楽しく学んでいます。
シファさんのお母さんは「セーブ・ザ・チルドレンのスタッフに出会うまで、私は娘を通わせることができる場所を知りませんでした。家族だけでは、子どもを安心して預けられる場所を見つけることはとても難しいです。移動式図書館は、娘が楽しむだけでなく、様々なことを学ぶことができる最も安全な場所の一つだと感じています」と話しました。
事業スタッフは引き続き家族と協力しながら、シファさんの特別学校への入学準備を進めています。
<イシュティヤクさんのストーリー>
イシュティヤクさん(14歳)は、10年前に母親と3人の兄弟と一緒に、ネパールとの国境に近いウッタル・プラデーシュ州からこのスラム街に移住してきました。家族はとても貧しく、毎日生きていくために、彼は学校をやめて近くのゴミ捨て場でくず拾いをしていました。
事業スタッフはコミュニティでの家庭訪問をしている時にイシュティヤクさんと出会い、彼がくず拾いの仕事の合間に移動式図書館に通うことができるよう、母親を何度も説得しました。その結果、彼は移動式図書館に通うようになり、再び学ぶことの楽しさを感じるようになりました。少しずつ自信を取り戻した彼は、通い始めてから6か月後、とうとう学校に再入学を果たしました。
イシュティヤクさんは「僕は学校に戻れる方法を知らなかった。でもこの青いバス(移動式図書館)がもう一度学校で勉強できるように助けてくれたんだ。学校で勉強ができて、とてもうれしい。」と話しました。
今日では、イシュティヤクさんは学校に通いながら、母親を助けるために働いています。そして、引き続き移動式図書館に通い、他の子どもたちと一緒に勉強したり、活動に参加したりしています。
イシュティヤクさん(14歳)は、10年前に母親と3人の兄弟と一緒に、ネパールとの国境に近いウッタル・プラデーシュ州からこのスラム街に移住してきました。家族はとても貧しく、毎日生きていくために、彼は学校をやめて近くのゴミ捨て場でくず拾いをしていました。
事業スタッフはコミュニティでの家庭訪問をしている時にイシュティヤクさんと出会い、彼がくず拾いの仕事の合間に移動式図書館に通うことができるよう、母親を何度も説得しました。その結果、彼は移動式図書館に通うようになり、再び学ぶことの楽しさを感じるようになりました。少しずつ自信を取り戻した彼は、通い始めてから6か月後、とうとう学校に再入学を果たしました。
イシュティヤクさんは「僕は学校に戻れる方法を知らなかった。でもこの青いバス(移動式図書館)がもう一度学校で勉強できるように助けてくれたんだ。学校で勉強ができて、とてもうれしい。」と話しました。
今日では、イシュティヤクさんは学校に通いながら、母親を助けるために働いています。そして、引き続き移動式図書館に通い、他の子どもたちと一緒に勉強したり、活動に参加したりしています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、引き続き、保護者やコミュニティへの啓発活動を行いながら、より多くの子どもたちが学校に通えるよう、移動式図書館を中心に活動を行っていきます。
本事業は、みなさまからのご寄付および伊藤忠商事株式会社のご支援により実施しております。
インド担当:村田あす香
本事業は、みなさまからのご寄付および伊藤忠商事株式会社のご支援により実施しております。
インド担当:村田あす香