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ミャンマー
(公開日:2022.06.02)

【ミャンマー】学校に通えない子どもたちが2年間で2倍以上に

 
子どもの人数がこの2年間で2倍以上に増加し、新型コロナウイルス感染症の流行による休校や治安の悪化により、子どもの約半数が公教育を受けられない状態になっていることが明らかになっています。


そして、一部の地域では、就学率が2年間で最大80%低下し、少なくとも780万人の子どもたちが学校に通えていない[i]という事態も分かりました。

こうした状況は、新型コロナウイルス感染症流行により、2020年初めに世界的な休校措置の影響を受けてのことですが、ミャンマーでは、15ヶ月にわたり、学校が全面的または部分的に休校になりました。[ii]

紛争の影響で、学校や教員、生徒に対する攻撃はこの1年で急増し、いかなる状況でも学校と生徒は暴力から守られなければならないにも関わらず、多くの生徒が教室に戻ることを恐れ、場合によっては通う学校がなくなっています。

私たちの調査では、2021年5月から2022年4月までに少なくとも260件の学校への攻撃があり、校舎内やその周辺での爆発が190件(約4分の3)発生しています。

今年4月には、4校の教育施設で爆発物が発見され、学校内や学校のすぐそばで3件の爆発がありました。また、学校や教育施設への放火は33件、教員への直接的な暴力は10件報告されています。

今年3月と4月には、セーブ・ザ・チルドレンの教育支援チームが活動している32の郡で、10校が武装勢力に占拠されました。しかし、セーブ・ザ・チルドレンは、ミャンマーで実際に起こっている学校占拠の数は、もっと多いと考えています。

ミャンマー・マグウェイ州出身のカイさん(14歳)は、次のように話します。
「新型コロナウイルス感染症のため休校になって以来、私は学校に行っていません。この感染症が流行する前は6年生でした。戦闘や不安定な状況のために、先生たちは、私たちの学校や村に戻らなかったのです。戦闘が始まってから、私の村には教師がいません。なぜなら、私たちのように戦闘から逃れ安全な場所に避難しなければならなかったからだと思います。私は今、村から避難してジャングルの中の仮設テントで生活しています。

私は、実家が小さな雑貨屋を営んでいるため、実業家になることが夢です。でも、自分の将来を考えると、不安でとても悲しい気持ちになります。夢を実現するためには、一生懸命勉強しなければならないし、もっと良い学習の機会が必要だと思います。私は英語を学んだり、学校で他のことも学んだり、友だちや先生と会ったりしたいのです。ずいぶんと長い間会っていません。」

セーブ・ザ・チルドレンの教育政策・アドボカシー担当のエマ・ワグナー氏は、次のように述べています。「これほど多くの子どもたちが学校に通っていないことは本当に衝撃的ですが、考えてみれば当然のことでしょう。新型コロナウイルス感染症の流行は、子どもたちの教育にも大きな影響を及ぼしました。私たちは子どもたちが労働や早婚を強いられ、学校を中途退学するリスクがあることに警鐘を鳴らしてきました。

紛争がミャンマーの子どもたち及ぼした影響は深刻です。学校への攻撃の一つひとつが学ぶ機会を奪われたミャンマーの子どもたち全世代の未来に対する攻撃です。それは、私たちが絶対に受け入れることのできない、受け入れてはならないことです。
今すぐ学校への攻撃をやめることが求められています。」

セーブ・ザ・チルドレンは、国連安全保障理事会と東南アジア諸国連合(ASEAN)に対し、ミャンマーの子どもたちの今と未来を守るために早急に具体的な行動を起こすよう要請しています。

ミャンマーは国際社会からの迅速な人道支援を必要としていますが、国連が公表している人道支援計画で必要な資金の10.4%しか確保されていません。

セーブ・ザ・チルドレンは、ミャンマー全土でプログラムを実施しており、最も脆弱な立場に置かれた子どもたちを支援することに尽力しています。




[i] Methodology for this estimate: Just over 25% of Myanmar’s population of an estimated 53.89 million is under 14, according to official statistics. This is roughly 13.5 million. 7.8 million is more than half of 13.5 million. It is likely that children over the age of 14 are even less likely to be in school. 

[ii] Education: From disruption to recovery (unesco.org) 




 

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