インド(公開日:2012.08.21)
Incredible India!〜信じられないインド〜(2012.08.21)
<スラム街の子どもクラブメンバー>
インドに到着して入国の際にまずはじめに目につくのが「incredible India!」という言葉が入国審査表に書かれています。日本でいうと、「信じられないインド!」。
また、この言葉の裏には信じられない程素晴らしいという意味が隠されています。
インドの首都であるニューデリーに一歩踏み込むと、この言葉通り、「Auto」と呼ばれる沢山の黄色いタクシー、道を歩く牛、渋滞、人の話声などいろんな音が混ざった騒音に迎えられ、信じられないハプニングに遭遇します。
目覚ましい経済発展を遂げるインドの首都はいったい今どういう状況なのでしょうか。今回はインドの首都であるニュー・デリーにおける子どもたちの状況とセーブ・ザ・チルドレンの支援内容を紹介します。
<路上で生活する子どもたち「ストリートチルドレン」>
首都デリーでは地方から出稼ぎにくる人が年々増えており、家族連れで来る場合、そして子どもたちだけで来る場合も少なくありません。
家族連れで来た出稼ぎにきた子どもたちは家族と一緒に住んでいる子もいれば、住むところもなく、路上で寝泊まりをしている子どもたちが現在5万1千人もいると言われています。
<市場の店に掲げられている児童労働禁止マスター>
セーブ・ザ・チルドレン(SC)はそんな子どもたちのためにより「安心・安全な環境」を作るために路上で暮らしている子どもたちが多いといわれる市場6か所に「子どもセンター」設け、運営しています。
子どもセンターでは安心・安全な場所提供だけでなく、現在学校に通っていない子どもたちのために学習の機会も提供しており、絵やポスターなどを活用し、楽しく学べる環境づくりを心がけています。
<子どもセンターの様子>
よりたくさんの子どもたちが小学校に入学し、通い続けられることを目指しています。
<路上で生活する子どもたち「スラム街」>
スラム街と聞くと、暗く貧しいイメージがあります。食べ物、住むところ、着るものといった生活するうえで必要最低限の物や安全な飲み水、衛生設備、保健など、ベーシックニーズが整っていないスラム街の中でも子どもたちが自ら声を上げ、活動できるようにSCは支援しています。
<スラム街の様子>
まずはスラム街の中で暮らす子どもたちを集め、「子どもクラブ」をつくります。子どもクラブではどうしたら衛生状況が改善されるか、掃除を行っている行政への働きかけなど、子どもたち自身が主体となり環境を改善できるように一緒に考えていきます。
そうして子どもたちが作り上げた改善案にそって、井戸を掘って水の提供、トイレ整備、そして移動式クリニックを使い健康診断や医療サービスの提供など、行政からのサービスが行き届いていないところにSCは支援をを行っています。
<スラム街に設置した井戸>
<モバイルヘルスユニットこと移動式クリニック>
<移動式クリニック>
<内診表を記入する様子>
<乳児の成長を観察し、栄養失調をふせぐ>
<子どもにやさしいトイレ すべて小さいサイズに出来ています>