インド 新型コロナウイルス感染症:5歳未満の子どもと妊産婦の死亡増加の恐れ

インドでは、新型コロナウイルス感染症の感染第2波により医療体制がひっ迫し、新生児や幼い子どもたちが予防接種を受けられなかったり、下痢や肺炎、重度急性栄養不良の治療を受けられない可能性があります。また、妊娠中の女性も必要な保健医療サービスを利用できない恐れがあります。過去数十年にわたり、インドにおける5歳未満の子どもたちの死亡率は着実に減少していましたが、今回の第2波により母子保健サービスの提供に支障が生じれば、これまでの前進が後戻りしてしまう可能性があります。


学校で手洗い方法を学ぶ生徒の様子

特に、感染拡大前から医療施設の利用が限られていた都市部から離れた地域では、感染拡大の影響を受ける子どもや妊産婦の人数が増加するとみられています。また、多くの子どもセンターでは定期的に食事を提供していましたが、今は閉鎖されており、多くの子どもたちは栄養価の高い食事をとれなくなっています。

ユニセフ(国連児童基金)が今年3月に発表した報告書では、新型コロナウイルス感染症拡大により子どもの死亡率がおよそ15%上昇すると推定されていましたが[1]、当時は現状の第2波やインドの医療崩壊に近い状況が想定されていなかったため、死亡率はさらに高くなると考えられます。

衛生用品キットと食料品を受け取る前に消毒する様子


衛生用品キットと食料品を受け取るため順番待ちをする様子

セーブ・ザ・チルドレンは、行政と緊密に連携し、酸素マスクや人工呼吸器、医薬品などを提供しています。また、人々の病床確保や、患者と救急車の仲介、年齢が低い子どもたちや母親の健康を守るための栄養や健康に関する啓発活動も行っています。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により収入を失った家庭に対する現金給付支援を行っています。

[1] https://www.unicef.org/rosa/media/13066/file/Main%20Report.pdf  (p 19/20)
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