少女たちの人生に、より良いチャンスを。
少女と少年は同じ機会のもとで成長するわけではありません。
世界では、毎年1,200万人の少女が18歳未満で結婚し、6,200万人の少女が学校に通えていません。
少女と少年は同じ機会のもとで成長するわけではありません。
世界では、毎年1,200万人の少女が18歳未満で結婚し、6,200万人の少女が学校に通えていません。
10月11日は、国際ガールズデーです。
あなたの支援で、少女たちの人生により良いチャンスを。
すべての少女が中等教育を修了した場合、5,000万人以上の児童婚を防ぐことに。
セーブ・ザ・チルドレンは、10月11日の国際ガールズデーにあわせて、新しい報告書『児童婚根絶のための協働(Working Together to End Child Marriage)』を発表し、世界中のすべての少女が中等教育*を修了した場合、2030年までに少女5,000万人の児童婚を防ぐことができ、そして、児童婚の割合を減少させるには、教育が重要な役割を担っていることを明らかにしました[i]。
すべての少女が中等教育を修了した場合、5,000万人以上の児童婚を防ぐことに。
セーブ・ザ・チルドレンは、10月11日の国際ガールズデーにあわせて、新しい報告書『児童婚根絶のための協働(Working Together to End Child Marriage)』を発表し、世界中のすべての少女が中等教育*を修了した場合、2030年までに少女5,000万人の児童婚を防ぐことができ、そして、児童婚の割合を減少させるには、教育が重要な役割を担っていることを明らかにしました[i]。
*調査は、15歳から18歳までの女子のデータを分析。
児童婚と教育は相互に関係しています。低所得国では、学校を退学する主な理由が児童婚であり、一方で、学校に通っていない少女の多くは、不安定な環境で暮らしていることもあり、親が娘を結婚させることによって、娘が傷ついたり、異性との関係を持つことや婚外の妊娠によるスティグマから守ることにつながると考えることから、早すぎる結婚の危険性は高まります。
報告書は、すべての子どもたちが等しく教育の機会を得られることの重要性と、児童婚根絶へのさらなる取り組みの必要性、すべての少女の中等教育修了を保障することについて強調しています。くわえて、世界各国の指導者たちに対し、児童婚根絶を推進するために、少女たちが保健と保護の支援を受けられるようにすることを優先事項にすることも訴えています。
報告書では、次のことが明らかになっています。
●過去10年間で2,500万人の児童婚を予防できたが、現時点で、開発途上国のなかで[ii]、持続可能な開発目標(SDGs)の2030年までに児童婚根絶の目標を達成する見込みのある国はない[iii]。
●一方で、現在の動向から
○すべての子どもたちの後期中等教育修了は、2084年まで達成できず、これは、2030年までに達成を約束したSDGsから50年遅れることになる。
○2018年から2030年の間に、1億3,400万人の少女が結婚することになる。さらに、2030年だけで1,000万人の少女が結婚することになり、うち200万人以上は、15歳未満の少女になる[iv]。
●2017年には、世界中の20歳から24歳の女性の21%が18歳未満で結婚したか、夫と暮らしていた[v]。
●セーブ・ザ・チルドレンが、世界で最も児童婚が多いニジェールで実施した最近の調査では、学校に通っていない少女は、児童婚や早すぎる妊娠、栄養不良になる危険性がより高くなることがわかった。
セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長ヘレ・トーニング=シュミットは、次のように訴えます。
「貧困とジェンダーに基づく差別の有害な組み合わせによって、多くの家族が、娘が教育を受けるよりも妻や母親になるほうが良い暮らしができるという考えにいたります。少女が結婚すると、彼女たちの権利が侵害されるだけでなく、その影響は生涯続きます。少女たちは、虐待を受けやすく、また、精神的、身体的に準備が整う前に親になる傾向が強く、生まれた子どもは5歳の誕生日を迎える前に亡くなる可能性が高くなります。私たちは、教育と女子のエンパワーメント活動の組み合わせが、児童婚の割合を下げる最も効果的な方法であることが分かっています。また、両親に対する現金給付の支援は、娘が働いて家計の収入を増やす代わりに、学校に通い続けられる機会を与えることができます。[vi]」
さらに、セーブ・ザ・チルドレンと世界銀行による前回の調査では、児童婚を根絶し、少女が学校に通い続けるために法改正や政策改革が重要であるとともに、これらの法律の執行と、地域レベルで変化を起こしていくことも大切であることが明らかになっています。
■報告書全文(英語)はこちら
[i] We analysed data from Demographic Health Surveys (DHS) and Multiple Indicator Cluster Surveys (MICS) for 67 countries to determine the likelihood of a girl being married and in school at the same time. This analysis is illustrative and embodies a number of assumptions and limitations. For example, the calculation is based on the impact of education on child marriage and does not the impact of child marriage on education. For further discussion, see accompanying technical note.[ii] UNICEF (2018) See: https://www.unicef.org/press-releases/25-million-child-marriages-prevented-last-decade
[iii] This would include all segments of society for which trend data is available. Analysis is based on the United Nations Sustainable Development Goals Leave no one Behind pledge to meet the target for all groups, which in this analysis includes the poorest 20%, and girls in rural areas. Calculations are based on available data from a subset of 68 low- and middle-income countries that have disaggregated data on child marriage.
[iv] Save the Children calculation, see technical note.
[v] UNICEF (2018) Child Marriage: Latest trends and future prospects, https://data.unicef.org/resources/child-marriage-latest-trends-and-future-prospects/
[vi]Save the Children and Human Rights Centre UC Berkeley School of Law (2018) Toward an End to Child Marriage – Lessons from Research and Practice in Development and Humanitarian Sectors, https://resourcecentre.savethechildren.net/node/13485/pdf/child_marriage_report_june2018.pdf