既に脆弱な状態にあったパレスチナ・ガザ地区の子どもたち
かつてない人道危機に晒され、一刻を争う状況に置かれています
いまこの瞬間も、子どもたちの命が脅かされています。
いまこの瞬間も、子どもたちの命が脅かされています。
―パレスチナ・ガザ地区で命を落としている人の約40%以上が子どもです。(2023年12月22日時点)
―パレスチナ・ガザ地区で10月の衝突からわずか3週間で犠牲になった子どもの人数は、過去1年間に世界各地の紛争で命を落とした子どもの人数を大きく上回っています。
―飲料水が枯渇したほか、食料・衛生用品・燃料などがほぼ底をついており、極めて厳しい状況にあります。感染症まん延の予兆もあり、10月中旬以降、3万3,500件以上の下痢症例が報告され、その半数以上が5歳未満の子どもたちです。
―パレスチナ・ガザ地区に暮らす80%の子どもとその家族は、今回の空爆の前から、日々を生きるため、国際支援を必要としてきました。
がれきの中から見つかったおもちゃと通学かばん(2023年10月25日)
がれきの中から見つかったおもちゃと通学かばん(2023年10月25日)
<10歳未満の3人の子どもたちを連れ、爆撃から逃れるスタッフから届いた声>(2023年10月14日)
“いま目の前にある現実に、悲しみと不安でいっぱいです。
鳥のように飛び、避難所を探すこの長く厳しい道のりを脱したい。
スーパーヒーローになって、子どもたちを平和な世界へと今すぐに連れていきたい。”
<3人の子どもの父親で、ガザ地区で活動するスタッフのアミールから届いた声>(2023年10月15日)
“7歳の娘のナナは、いつものように私のところに走ってきました。空にはごう音が響き、私たちは地面に倒れこんで抱き合いました。火薬と血の匂いが立ち込め、まるで現実とは思えませんでした。
ナナは「パパ、愛してるよ」と私に言いました。暗闇の中で抱きしめていると、ナナは震えながら「怖くはないけど、不安」と続けました。私は強い無力感にさいなまれました。
激しい爆撃の後、ナナは絵を描きました。家と庭、太陽、澄んだ空の絵です。ナナは「生きていられたら、おば とおじいちゃんの家に行きたい」と言います。彼女は、おばとおじいちゃんの家ががれきになってしまったことを知りません。”
ナナさんが描いた絵(パレスチナ・ガザ地区)
ナナさんが描いた絵(パレスチナ・ガザ地区)
<2歳の子どもがいるガザ地区で活動するスタッフのアブダラから届いた写真>(2023年10月24日)
空爆によって破壊された建物を見つめるオマールさん(2歳)
空爆などで命を落とした際に身元がわかるよう、保護者や養育者が子どもの名前を足や腹部に書いているという報道もあります。私たちは、この凄惨な暴力、そして子どもたちが命を落とし続けることを決して許さず、24時間体制で緊急支援に取り組んでいます。
空爆などで命を落とした際に身元がわかるよう、保護者や養育者が子どもの名前を足や腹部に書いているという報道もあります。私たちは、この凄惨な暴力、そして子どもたちが命を落とし続けることを決して許さず、24時間体制で緊急支援に取り組んでいます。
【最新の活動状況について】(2023年12月15日時点)
【最新の活動状況について】(2023年12月15日時点)
私たちセーブ・ザ・チルドレンは1953年からパレスチナ・ヨルダン川西岸地区とガザ地区において、地域に根差した活動を行ってきています。
現在、パレスチナ・ガザ地区への人道的アクセスや支援物資の持ち込みが制限されるなど非常に多くの困難が立ちはだかる中、ガザ地区内の25人の職員とともに、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)や、エジプト/パレスチナ赤新月社、地元のパートナー団体と連携し、24時間体制で活動を実施しています。
これまでに26,000人の子どもを含む、51,000人以上のガザ地区に住む人々に支援を届けました。
<ガザ地区内での支援>
●現金給付(3,361件)
●飲料水(27,120本)・食料(3,125セット)・衛生用品(2,800セット)の提供
●学習キット(2,000セット)・レクリエーションキット(60セット)といった、子どもの教育や心のケアのための支援
●UNRWAと協力し、避難所内の衛生設備の修繕と公衆衛生に関する啓発セッションの実施
●養育者と離ればなれになった子どもたちの保護に関する情報提供
こうした活動に加え、11月末の一時休戦期間中は、パートナー団体を通じて、子どもたちのためにレクリエーション活動を実施しました。
<レバノンでの支援>
イスラエルに隣接するレバノン南部では緊張が高まり、攻撃も始まっています。私たちは地元パートナー団体と連携し活動を展開しています。(2023年11月14日時点)
●大規模な衝突に備え、影響のある地域へ生活必需品を事前配布しています
●ガザ地区から避難した人々への飲料水や食料、衛生用品キット、マットレス、毛布、ビニールシートなどを提供しています
ガザ地区内の学校で行ったレクリエーション活動の様子(2023年11月11日)
ガザ地区内の学校で行ったレクリエーション活動の様子(2023年11月11日)
【今後の活動予定について】(2023年11月14日時点)
現在、活動するスタッフの安全確保も最優先としつつ、準備を進めています。
<ガザ地区内での活動予定>
ガザ地区内へのアクセスが可能になり、燃料が入手できるようになり次第、支援活動をさらに拡大する準備を整えています。
具体的には、緊急支援物資の配布や、子どもの保護と精神保健・心理社会的支援(こころのケア)をはじめとする以下の活動を予定しています。
・水、食料、洗面用品、調理器具、その他の生活必需品などの配布
・子どもと養育者への精神保健・心理社会的支援(こころのケア)の実施
・子どもたちが安心・安全に過ごすことができる空間「こどもひろば」の設置
・暖かい衣類や毛布の配布
・食料や医薬品、その他必需品を購入するための現金やバウチャーの給付
・医療施設への燃料と水のインフラ提供および貯水タンクの設置支援
・仮設の学習スペースの設置や学校の復旧支援
・最もリスクの高い子どもの特定と保護関連サービスへつなぐ支援
・緊急医療チームの派遣と必要不可欠な医療機器の調達
<エジプトでの活動予定>
ガザ地区に隣接するエジプトにおいても支援の準備を整えています。
・未熟児を含む医療避難者を受け入れる病院や救急車を支援するための医療物資の調達
・子どもの保護や精神保健・心理社会的支援(こころのケア)に携わるスタッフの訓練
セーブ・ザ・チルドレンのパレスチナ事務所長ジェイソン・リーは、次のように訴えます。
“ガザに届く支援は、一つひとつが重要ですが、現状では到底足りません。”
“子どもたちやその家族は、食料、水、医療品、燃料、避難所、衛生用品を必要としています。今すぐ人道支援物資やスタッフが、ガザへ安全に通行できるようにしなければなりません。時間が経てば経つほど、多くの人の命が犠牲になります。”
セーブ・ザ・チルドレンのパレスチナ事務所長ジェイソン・リーは、次のように訴えます。
“ガザに届く支援は、一つひとつが重要ですが、現状では到底足りません。”
“子どもたちやその家族は、食料、水、医療品、燃料、避難所、衛生用品を必要としています。今すぐ人道支援物資やスタッフが、ガザへ安全に通行できるようにしなければなりません。時間が経てば経つほど、多くの人の命が犠牲になります。”
路上で絵を描いて遊ぶ子どもたち。いまこの時も、子どもたちはパレスチナ・ガザ地区で今日を生きようとしている。(2023年10月25日)
路上で絵を描いて遊ぶ子どもたち。いまこの時も、子どもたちはパレスチナ・ガザ地区で今日を生きようとしている。(2023年10月25日)
あなたのご寄付でできること
例えば約5千円で…
ペットボトルの水を60本提供できます。
ペットボトルの水を60本提供できます。
例えば約1万円で…
衛生用品キット(給水タンク、浄水タブレット、洗面用品、タオルなど)1セットを提供できます。
衛生用品キット(給水タンク、浄水タブレット、洗面用品、タオルなど)1セットを提供できます。
例えば約5万円で…
食料品(豆・チキン・ツナなどの缶詰、フムス、高エネルギービスケットなど)4セットを提供できます。
食料品(豆・チキン・ツナなどの缶詰、フムス、高エネルギービスケットなど)4セットを提供できます。
セーブ・ザ・チルドレンの緊急・人道支援
私たちセーブ・ザ・チルドレンは、人道危機における子どもの支援において100年をこえる歴史と経験があります。
―26,458人のスタッフが世界115ヶ国で子どもたちの声を聴きながら支援を届けています。
―2022年には107 件の緊急・人道支援を展開しました。
すべての子どもたちには、命の危険や暴力のない世界で暮らし、
すべての子どもたちには、命の危険や暴力のない世界で暮らし、
学校に通い、友だちと遊び、家族やコミュニティの中で安心して暮らす権利があります。
セーブ・ザ・チルドレンが、パレスチナ・ガザ地区の子どもたちへ迅速かつ着実な支援を届けます。
私たちだけの力では限りがありますが、
皆さまお一人おひとりのあたたかい想いとともになら、
より多くの子どもたちに希望を届けられると確信しています。
どうか、私たちとともに子どもたちを支えてください。
ご寄付の方法
※法人としてのご寄付はこちらよりお問い合わせください。
- 口座番号:
- 00980-7-57019
- 加入者名:
- セーブ・ザ・チルドレン・緊急援助基金
※ 備考欄に「パレスチナ・ガザ地区 緊急子ども支援」とご記入ください。
※ 振込手数料はご負担をお願いしております。