写真:弟パルメシュを抱える姉。
パルメシュは学び舎に行くのが好きで、ヒンディ語で自分の名前を書くことができるようになりました。
そして、大きくなったら母親に新しいサリーと宝石を買ってあげると約束していました。
パルメシュは4歳のときに下痢で亡くなりました。
(撮影:Anna Kari)
インドは5歳未満の子どもの死亡数が世界で最も多い国です。簡単に予防することが可能な病気が原因で、実に年間200万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎えられずに亡くなっています。
しかし、この問題に立ち向かい成功をみせている地域もあります。その一つであるチャッティスガル州は、2000年にインド中部の大きな州であるマディヤプラデシュ州が分割されてできました。チャッティスガル州は、高い貧困率と非識字率、そして保健施設も保健スタッフもほとんどいない脆弱な公共保健システムが課題となっていました。また、地方の乳幼児死亡率がインドの中でも2番目に高い州でもありました。
この問題を解決するために、政府と市民社会の代表者たちは、54,000人の地域に根差した保健ボランティアの女性チーム「ミタニンズ」(地元の言葉で「友だち」の意)を設立しました。
これらのボランティアは皆、自分の出身地で働いています。多くは公教育を受けていませんが、トレーニングを受け、薬の処方や栄養カウンセリングの提供をはじめ、子どもの病気への対応、乳幼児に必要なケアの提供、危険な兆候を発見し適切な治療を受けられるよう医療施設に迅速に照会するなど、必要な技能を備えています。
調査によると、チャッティスガル州における地方の乳幼児死亡率は、2002年の1000人中85人から、2005年には1000人中65人まで下がりました。加えて、出産後2時間の間に母乳を与えた率は、24%から71%に改善され、3歳未満の子どもが下痢になったときに経口補水塩を与える率は3%から12%に改善されました。
「ミタニンズ」の成功はチャッティスガル州における女性の地位の改善にもつながりました。
多くの「ミタニンズ」は官庁に勤めており、子どものための保健施設を設立するために地域が行動するよう働きかけたり、部族の生計を確保するための取り組みや森林伐採、政治腐敗、アルコール依存の改善に向けた取り組みを実施するなど、様々な活動に力を注いでいます。
※セーブ・ザ・チルドレンは、地域の基礎的な医療問題を扱えるコミュニティ・ヘルス・ワーカーの育成をはじめ、栄養不良の子どもたちへの栄養治療食の提供、ポリオ・BCG・ジフテリア・はしかの予防接種の実施体制整備などの支援活動をインドで展開しています。
【インドの子どもたち 基礎情報(2008年現在)】
【知っていますか?インドってこんな国】
首都:ニューデリー
(参考)外務省HP