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スリランカ
(公開日:2011.12.09)

東部トリンコマレ県における幼い子どものケア事業第3期開始(2011.12.8)

 
外務省の「日本NGO連携無償資金協力」の支援を受けて現在まで2期にわたり実施している「トリンコマレ県における幼い子どものケア事業」の第3期が12月1日に開始されました。


第1期・2期では早期幼児教育(ECCD:Early Childhood Care and Development)のための施設の新設・修復を中心としたインフラの整備と、ECCDを維持・管理していく体制としてECCD運営委員会を確立し、能力を向上する事業を行ってきました。その結果、事業でカバーされる地域は東部トリンコマレ県の35か村に達し、対象地域に住む3-5歳児の72%がECCDセンターに通っています。また、これまで障がいや家庭の理由でECCDに参加していなかった3-5歳児の参加が38%増加しました。教育の質についても、教員たちは教員研修で学んだ教材作成や遊戯を実践し始めており、子どもたちに対する接し方にも変化が見られています。その結果として子どもたちが多くセンターに通うようになり、親の参加も増えています。加えて、ECCD運営委員会によっては、保護者と協力して寄付金を集め、施設の運営費や教員の給与に充てるなど、自助努力の動きも出てきています。

一方で、こうした成果とともに、過去2期の事業を通じて以下のような教訓も得られました。対象地域の村々の中には施設によって設備・遊具に格差が存在しています。また、これまで実施した教員研修により多くのECCD教員の意識・知識が向上しましたが、その質を維持また発展していく必要があります。さらにECCD教員の中には無償に近い金額で働いている人も多く、事業が終了してからもECCDセンターの活動が継続していくために、教員の給与の確保に直接の責任を持つ東部州早期幼児教育局の能力を高めていく必要があります。また、事業終了後も地域がECCDセンターの活動を積極的に支えていくためにも、ECCD運営委員会の能力がさらに向上し、自立した運営ができるようサポートして行かなければなりません。


これまで、第1期で施設の新設・修復を中心とした支援、2期で研修を中心とした支援を行って来ました。事業の最終年度となる3期では事業が終わった後に活動が自立して続いていくように、「地域コミュニティ、ECCD委員会、地方教育行政との連携の元での質の高いECCDセンターの運営」を目指します。事業の終了後には、対象地域におけるECCDの環境整備が完了し、研修を受けたECCD教員が研修で得た知識・経験を生かして継続して質の高いECCD教育を実践することを目指すとともに、ECCD運営委員会が地域コミュニティの協力を得ながら、栄養補助食を提供できるようになることを目指していきます。これまでのご支援に心から感謝するとともに、今後もご支援頂けますようお願い申し上げます。



(報告:海外事業部 利川)

 

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