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ケニア
(公開日:2011.12.26)

【ケニア/干ばつ】恵みの雨を有効活用〜きれいな水を飲めるように衛生キット配布中〜(2011.12.26)

 

10月中旬にワジールで雨が降り始めて約2カ月が経ちました。あれほど茶色かった大地はきれいな緑色へと大きく変化しました。地面からは若草が、木からは新芽が姿を見せています。







スタッフをはじめ、学校の先生、ドライバー、宿舎の人、ハバスウェインにて会う人々は皆口々に、この新緑について誇らしげに語りかけてきます。「ほら、緑がとてもきれいでしょう」と。彼らの喜ばしい表情、誇らしげな説明を聞くたびに、本当に長い間、多くの人たちがこの雨を待ち望んでいたのだなと感じさせられます。

この大変貌は単なる景色の変化だけではなく、この地域の人たちが何を必要としているのか(支援ニーズ)の変化でもあります。この地域では、ついこの間までずっと雨が降らず、飲む水にすら困っていました。でも今は、恵みの雨をどう生かすかが重要な課題です。また、雨による衛生状況の悪化を防ぐことも必要とされています。このような変化にあわせて、私たちの活動も同じスピードで変化していくことが求められています。

雨が降ったことで、子どもたちが喉をうるおすために必要な水量は徐々に確保されつつあります。雨水がたまったので、人々は遠くへ行かなくとも水を汲むことができます。ただ、すべての水が飲用に適しているか、十分に衛生的かというと、そうではありません。井戸が近くにない場合、このような大きな水たまり(ため池)から人々は水を汲んでいます。



ため池から水を汲む女性



雨によって水がたまっても、このような不衛生な水を飲んだり、料理に使ったりすることは、免疫力が十分に発達していない子どもたちにとって危険な状況であることに変わりありません。

そこで、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、泥が混ざった雨水を家庭できれいな水へと浄化できるようなキット(浄化剤100個、20リットルのバケツ1個、きれいになった水を貯める50リットル容器1個と石鹸)を栄養状態が悪い子どもや妊婦がいる家庭約2,500世帯へ配布しています。また、ため池を生活用水としている6地域では、地域住民をよく知っているチーフ、長老、宗教指導者たちと話し合い、貧困、家族人数が多い、他の支援が行き届いていないといった弱い立場にある人々約1,200世帯へも同じキットを配布しています。



貯水容器をトラックから降ろしています



配布前の貯水容器、バケツと石鹸


受け取りのサインをもらっています



浄化剤は現地提携団体のセーブ・ザ・チルドレンUKがP&GとAmeriCaresより無償でご提供いただいたものです。水の浄化剤を使うと泥がバケツの底にしずむので、その上澄みを布で濾(こ)すことで泥をよけることができます。(浄化剤の効果を発揮するには正しく使う必要があるため、配布時にスタッフが使用方法を説明し、ソマリ語で書かれた説明書を配布しました。)ただし、水が透明だからといって必ずしも細菌が含まれていないというわけではないので、水は十分に煮沸(沸騰)させてから飲むように注意を促しています。



浄化剤の使い方の説明書
1.20リットルのバケツに浄化剤を2袋
2.5分間かきまぜ、さらに5分間放置し、泥を沈殿させる
3.上澄みを布で濾す(50リットルの貯水容器に水を貯める)、その後20分待つ
4.ふたをして清潔に保管し、使用する

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、この水衛生キット配布以外にも、雨水を有効利用できるように小学校や診療所に雨水をためるための設備(貯水タンクと雨どい)の設置や、干ばつで死んでしまった動物の死骸から発生する細菌などが給水ポイントに入り込んでしまわないよう、その死骸を片付けるためのスコップ、一輪車、作業用手袋など必要な清掃道具を診療所へ配布する活動を行っています。


*本事業はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。

(報告者:道山恵美)


 

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