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モンゴル
(公開日:2013.04.26)

【幼稚園プロジェクトF】子どもにやさしいトイレを幼稚園につくりました!(ビフォー編)(2013.04.26)

 

日本の皆様こんにちは。モンゴル事務所の柴田です。シリーズで「子どもにやさしい幼稚園」をつくるための事業を紹介していますが、今回は、幼稚園のトイレ環境についてお話したいと思います。


「子どもにやさしい幼稚園環境をつくろう!」と考える時、トイレの問題は避けられませんでした。モンゴルの公立幼稚園の多くのトイレは、子どもにやさしくなくからです。

ではどんな風にやさしくないのでしょうか?下の写真をご覧ください。



便座の周辺に台が置いてあるのは、なぜだと思いますか?便座が大人用のサイズになって、子どもが自分1人で座ることができないからです。この台のおかげで子どもは自分1人で座れるようになりましたが、そのため段差ができてしまいました。湿気の多いトイレではとても滑りやすく、危険な状況をつくっています。



次にこのトイレの電気の配線をご覧ください。コードがむき出しになっています。またコンセントを隣の部屋からひっぱってきているため、戸を閉めるたびに配線を挟んでいます。いつショートしてもおかしくないほどです。



この手洗い場は、今にも流し台が落ちそうです。
このように幼稚園のトイレには、危険がいっぱいです。しかしそれだけではありません。

次の写真をご覧ください。



右側の子どもを見てください。この女の子は自分で手をきれいにしたいのですが、流し台が高すぎて手が届きません。これではきれいに洗えません。


 


次に、このトイレの用を足した後の流す設備をご覧ください。とても小さなバーが付いているだけです。これでは、子どもはうまく押すことができません。またトイレットペーパーは、座った時に背中側になるように設置されています。大人ですら手が届きません。このトイレは4-5歳児用のトイレです。4-5歳児と言えば、トイレトレーニングも終了し、自分でトイレットペーパーを取り、用を足した後自分で流すといった基本的生活習慣を身に付けます。またそうして「自分でできた」という自尊心を養う時期でもあります。しかし、このような子どもに扱いにくい設備では、自分でやろうにもできません。


 
また、この写真をご覧ください。たくさんの個人用のタオルが並んでいます。

感染予防のためにモンゴルでは、個人個人のタオル使用を奨励してきました。しかし1クラス50人も子どもがいる現在、こんな風にトイレの壁という壁にタオルが掛けられています。その結果、何が起こったのでしょうか?

このトイレの場合、左側にに便器があります。右側手前に出入り口があります。手前が手洗い場です。つまり、用を足して手を洗った後、手を拭くために、出入り口とは反対の方向に歩いていかなければなりません。

これでは子どもは手を拭くことを忘れてしまいますよね。つまり子どもの動線を配慮することができなくなってしまいました。


最後に、先生にとってはどうでしょうか?子どもの手助けがしやすく、効率よく作業ができる作りになっているでしょうか?
 


便器の目の前に置かれているトイレ掃除の薬品類をご覧ください。子どもが触ろうとしています。この後、すぐに先生が止めるために走っていきました。ほとんどの公立幼稚園では、洗剤や掃除道具を収納するロッカーがありません。別の部屋に置くこともできますが、そうすると効率が悪いので、結局トイレの一角に置くということになります。子どもが触れないようにすることが難しく、いつも先生は、注意を配らなければなりません。



そして子どもの手の届かないところに、、と配慮した結果、こんな風に工夫してみましたが、逆に危険な状況を作り出してしまいました。




にこのシャワー室をご覧ください。子どもがお漏らしした際に使用するようにいくつかの幼稚園ではシャワーが設置されています。また、汚物処理用の洗面台がある幼稚園も少なく、その場合汚物を洗うためにも使用します。しかし、台が大変低く、園児の汚れたお尻周辺を洗う際、いつも腰をかがめなければなりません。子どもがつかまるハンドルもないので、子どもの体も支えなければなりません。シャワーのハンドルもとても扱いにくい構造になっています。このような子どもの世話をする先生にとってとても不親切なつくりが、先生の業務をさらに増やしている事実があります。


そこで私たちの事業では、・危険が最小限で清潔が保たれており、・子どもたちが基本的習慣を身に付け、自分でできたという自尊心を高めることができるように、子どもにとって使いやすい構造になっており、・先生にとっても使いやすい構造を兼ね備えた「子どもにやさしいトイレ」モデル作りを試みました。


ではどんなトイレができたのでしょうか?引き続き、次のプログで紹介したいと思います。


*本事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成と、皆様からのご支援を受けて実施しています。


(報告:モンゴル事務所 柴田)


 

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