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ミャンマー
(公開日:2022.08.01)

【ミャンマー】紛争から1年で、世帯収入が半分以下に

 
2021年2月の政治的な危機や戦闘の激化以降、ミャンマーに暮らす家族は、平均すると収入が半分に満たない状態にあります。また、貧困率の上昇もみられ、17年にわたる経済成長が後退する恐れもあります。


ヤンゴンの自宅で本を読むキンティダさんの息子(13歳)


ミャンマーでは、政治的な危機や新型コロナウイルス感染症の流行が経済に及ぼす影響により、日々の食事を準備することも困難な状況にある世帯が増えています。

今回調査した8割の世帯では、最も懸念されることとして、日々の食事があがり、5世帯に1世帯で、子どもたちに食事を食べさせるために大人が食事の量を減らしていることがわかりました。加えて、3世帯に1世帯が、家族の食事を確保するために、食料を分けてもらったり、他の家族に頼ったりしています。
 
キンティダさん(39歳)は、夫と3人の子どもと一緒にミャンマーのヤンゴンに暮らしています。以前は、夫とともに建設現場で働き、3人の子どもは学校に通っていました。しかし、2021年2月以降は、経済的混乱とクーデータにより夫婦ともに職を失いました。
 「以前は、2食分にあたる肉や野菜を3,000チャット(約200円)で購入できましたが、いまは同額で1食分、あるいはそれすらも賄えません。」

キンティダさんの娘サダルさん(17歳)は、退学を余儀なくされ、家計を支えるために衣服をつくる裁縫工場で働いています。しかし、その工場も閉鎖されたため仕事を失いました。
 「他の仕事を探す必要がありますが、国の登録証が必要で、その登録証をつくるためには両親の地元までいく必要があります。しかし、交通費がありません。
私が唯一幸せを感じられる場所であった学校に戻りたいです。将来の夢は看護師になることです。」

すでにミャンマーが脆弱な状態にあったときにこの政治的危機が始まりました。経済危機は、2020年8月から10月にかけて、中度から重度の食料不足にあった世帯を増加させることになりました。

2021年2月以降、ミャンマーの経済はさらに悪化し、多くの失業者や企業の閉鎖、通貨安が全国の家計に影響を及ぼしています。
そして、2011年以降の経済成長により豊かになっていた中所得世帯であっても、現在では国際貧困ライン以下になっています。また、基本的な食品が平均して3割から7割値上がりしているとの報告もあります。

セーブ・ザ・チルドレンは、国際社会に対し、ミャンマー国内で大勢の人たちが貧困や極度の食料不足に陥ることを防ぐため、人道支援への資金拠出の増額を含め、できる限りのことをするよう要請します。

私たちは、1995年からミャンマーで子ども支援活動を行っており、50以上のパートナー団体と900人以上のスタッフを通して、緊急の保健医療支援や食料、教育、子どもの保護といった分野で支援をしています。







 

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