日本/地域NPO支援(公開日:2025.12.02)
【国際障害者デー】自分らしく話し、未来を描くーろう・難聴児のまなびや育ち支援
12月3日 は、「国際障害者デー」です。この日は、障害のある人々の課題に関する理解と障害のある人々の社会参加を促進するため、国連総会が制定した記念日です[1]。
子どもの権利保障を推進するセーブ・ザ・チルドレンでは、組織全体で多様性、公正性、包摂性(Diversity, Equity and Inclusion)の推進を行うとともに、障害のある子どもを含むあらゆる子どもたちの権利を守るための活動を国内外で行っています。
セーブ・ザ・チルドレンが行っている取り組みを国際障害者デーに合わせて3回にわたって紹介します。
「国際障害者デー」に関する第1弾、第2弾のブログ記事は下記をご参照ください。
第1弾:インクルーシブな社会を目指した事業・組織運営を進める
第2弾:モンゴルのすべての子どもたちに、学びの機会を
この記事では、第3弾として日本国内で障害のある子どもを支援している活動を紹介します。
セーブ・ザ・チルドレンでは、国内で子ども支援活動を行う地域の非営利団体(NPO)を対象とした助成プログラム「子ども・地域おうえんファンド」(以下、おうえんファンド)を実施しています。おうえんファンドでは、外国につながりのある、障害のある、学校に通うことが難しい、在留資格が不安定である 、LGBTQなど、社会の中で取り残されやすい子どもたちが「まなぶ」「育つ」「社会に参加する」など、当たり前の権利を保障するための取り組みを進めるNPOの事業を支援しています。
詳細は以下のブログ をご参照ください。
・子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(1)
・子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(2)
2025年1月よりおうえんファンドで支援している認定NPO法人Silent Voiceでは、全国各地にいる聞こえない・聞こえにくい子ども(以下、ろう・難聴児)が、取り残されずにまなび、成長できる居場所と学習機会をオンラインで提供しています。
■団体・事業概要
Silent Voiceは、ろう・難聴者が自身の個性や可能性を最大限に発揮できる社会の実現を目指して活動する認定NPO法人です。おうえんファンドの助成対象事業では、ろう・難聴児がロールモデルに出会い、安心して学び、成長できる機会と居場所を提供するオンライン教育「サークルオー」を進めています。

■課題
ろう・難聴の子どもたちを取り巻く問題のひとつに、自分の意見を十分に聴いてもらえないという状況があります。
47都道府県のうち20県は、聴覚支援学校が一校しかなく、多くが聴覚障害への専門性のない地域の学校に通っています。また、ろう・難聴児のうち、親が聴者の割合は90%であり、家庭内で「聞こえない」のは自分だけという子どもが少なくありません。
多様な人との関わりは社会性を育むうえで重要です。しかし、聴者の中で暮らすろう・難聴児は、声での会話に参加できないために結論だけを知ることが多くなり、自分自身の意見は聴かれないという場面が多くあります。
また、聞こえの程度や生育環境などによって手話や口話などの話し方や自分らしさの感じ方が異なるため、自分と同じような聞こえの大人に出会う機会は多くありません。そのため、将来が描きにくいという課題もあります。
■支援内容と成果
「サークルオー」では、それぞれの聞こえの状況に合った大人に出会い、自分のことを聞いてもらったり、対話をしたり、それぞれの学びのニーズに合わせて学習をしたりします。これによって、言葉の成長のみならず、次への挑戦意欲がはぐくまれています。
<参加者の声>
愛知から東京へ家族で引っ越しましたが、受験に向け、手話で学べる環境がありませんでした。
そこで手話ができる先生と毎週オンライン授業を実施。分からない所を安心して質問でき、予習にも取り組めるようになりました。その結果、授業で積極的に発表できる自信がつき、目標の中学校に合格。今はロボットエンジニアを夢見て頑張っています。
(東京在住 中学1年こうたさん)
手話で勉強ができることで「わかった!」という学びの楽しさを実感することができた。結果、サークルオーを始めて3ヶ月で、もっと授業を増やしてほしいと娘からお願いされた。娘が勉強をしたいと言ったのは初めてで驚きと共に嬉しかった。
(サークルオー利用者の保護者)
Silent Voiceは、ろう・難聴の子どもたちがどこに住んでいても、自分に合ったまなび・成長の環境をえらべることを目指し、この事業の拡充を進めています。今後も、先生(伴走者)による支援の質にばらつきが出ないよう、先生への研修を継続的に実施していきます。さらに、このオンラインによるろう・難聴児支援が公的なサービスとして認められ、他の事業者も同様の支援を実施できるよう、仕組み化と政策提言にも取り組んでいきます。
こうした動きを、セーブ・ザ・チルドレンは今後も支えていきます。
国際障害者デーに合わせて、海外と国内の事業を3回にわたって紹介してきました。
セーブ・ザ・チルドレンは、障害のある子どもを含む子どもたちの権利が守られるよう活動を続けていきます。
子どもの権利保障を推進するセーブ・ザ・チルドレンでは、組織全体で多様性、公正性、包摂性(Diversity, Equity and Inclusion)の推進を行うとともに、障害のある子どもを含むあらゆる子どもたちの権利を守るための活動を国内外で行っています。
セーブ・ザ・チルドレンが行っている取り組みを国際障害者デーに合わせて3回にわたって紹介します。
「国際障害者デー」に関する第1弾、第2弾のブログ記事は下記をご参照ください。
第1弾:インクルーシブな社会を目指した事業・組織運営を進める
第2弾:モンゴルのすべての子どもたちに、学びの機会を
この記事では、第3弾として日本国内で障害のある子どもを支援している活動を紹介します。
セーブ・ザ・チルドレンでは、国内で子ども支援活動を行う地域の非営利団体(NPO)を対象とした助成プログラム「子ども・地域おうえんファンド」(以下、おうえんファンド)を実施しています。おうえんファンドでは、外国につながりのある、障害のある、学校に通うことが難しい、在留資格が不安定である 、LGBTQなど、社会の中で取り残されやすい子どもたちが「まなぶ」「育つ」「社会に参加する」など、当たり前の権利を保障するための取り組みを進めるNPOの事業を支援しています。
詳細は以下のブログ をご参照ください。
・子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(1)
・子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(2)
2025年1月よりおうえんファンドで支援している認定NPO法人Silent Voiceでは、全国各地にいる聞こえない・聞こえにくい子ども(以下、ろう・難聴児)が、取り残されずにまなび、成長できる居場所と学習機会をオンラインで提供しています。
■団体・事業概要
Silent Voiceは、ろう・難聴者が自身の個性や可能性を最大限に発揮できる社会の実現を目指して活動する認定NPO法人です。おうえんファンドの助成対象事業では、ろう・難聴児がロールモデルに出会い、安心して学び、成長できる機会と居場所を提供するオンライン教育「サークルオー」を進めています。

■課題
ろう・難聴の子どもたちを取り巻く問題のひとつに、自分の意見を十分に聴いてもらえないという状況があります。
47都道府県のうち20県は、聴覚支援学校が一校しかなく、多くが聴覚障害への専門性のない地域の学校に通っています。また、ろう・難聴児のうち、親が聴者の割合は90%であり、家庭内で「聞こえない」のは自分だけという子どもが少なくありません。
多様な人との関わりは社会性を育むうえで重要です。しかし、聴者の中で暮らすろう・難聴児は、声での会話に参加できないために結論だけを知ることが多くなり、自分自身の意見は聴かれないという場面が多くあります。
また、聞こえの程度や生育環境などによって手話や口話などの話し方や自分らしさの感じ方が異なるため、自分と同じような聞こえの大人に出会う機会は多くありません。そのため、将来が描きにくいという課題もあります。
■支援内容と成果
「サークルオー」では、それぞれの聞こえの状況に合った大人に出会い、自分のことを聞いてもらったり、対話をしたり、それぞれの学びのニーズに合わせて学習をしたりします。これによって、言葉の成長のみならず、次への挑戦意欲がはぐくまれています。
<参加者の声>
愛知から東京へ家族で引っ越しましたが、受験に向け、手話で学べる環境がありませんでした。
そこで手話ができる先生と毎週オンライン授業を実施。分からない所を安心して質問でき、予習にも取り組めるようになりました。その結果、授業で積極的に発表できる自信がつき、目標の中学校に合格。今はロボットエンジニアを夢見て頑張っています。
(東京在住 中学1年こうたさん)
手話で勉強ができることで「わかった!」という学びの楽しさを実感することができた。結果、サークルオーを始めて3ヶ月で、もっと授業を増やしてほしいと娘からお願いされた。娘が勉強をしたいと言ったのは初めてで驚きと共に嬉しかった。
(サークルオー利用者の保護者)
Silent Voiceは、ろう・難聴の子どもたちがどこに住んでいても、自分に合ったまなび・成長の環境をえらべることを目指し、この事業の拡充を進めています。今後も、先生(伴走者)による支援の質にばらつきが出ないよう、先生への研修を継続的に実施していきます。さらに、このオンラインによるろう・難聴児支援が公的なサービスとして認められ、他の事業者も同様の支援を実施できるよう、仕組み化と政策提言にも取り組んでいきます。
こうした動きを、セーブ・ザ・チルドレンは今後も支えていきます。
国際障害者デーに合わせて、海外と国内の事業を3回にわたって紹介してきました。
セーブ・ザ・チルドレンは、障害のある子どもを含む子どもたちの権利が守られるよう活動を続けていきます。
本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【日本の子どもの今を応援する募金】
貧困や災害など、困難な状況にある子どもたちのための活動を支えてください。
https://x.gd/eslEg



