日本/子どもの貧困問題解決(公開日:2025.12.16)
やってみたいをかたちに!-子ども体験プログラム2025に参加した子どもたちの声-
子ども時代に多様なまなびや体験の機会を得ることは子どもたちの大切な権利のひとつですが、セーブ・ザ・チルドレンとつながる経済的に困難な状況にある子どもや保護者からは、部活や習い事、修学旅行や家族旅行、キャンプや芸術鑑賞といった体験が経済的に難しいといった声が聴かれていました。
そのような声に応えるため、セーブ・ザ・チルドレンでは2022年夏から4年に渡り、小学生から高校生世代の子どもたちを対象に「子ども体験プログラム」を実施しています。2025年も夏休み期間や週末にプログラムを実施しました。
対象は、食料品提供や給付金事業などで過去にセーブ・ザ・チルドレンの活動につながった世帯の子どもたちです。
2025年は4つのプログラムを実施し、小学校1年生から高校生世代まで87人の子どもたちと保護者33人が参加しました。
今回はそれぞれのプログラムに参加した子どもたちや保護者の声*を中心にお届けします。
*子どもと保護者の声は、原文から一部を抜粋しています。
=======================================遊んでまなぼう!ブロック教室(7月26日)
参加者:小学1年生から3年生とその保護者 計68人
ブロック教室の詳しい報告はこちら: 【子ども体験プログラム2025 vol.1】遊んでまなぼう!ブロック教室
2025年は、この親子参加のプログラムからスタート!オリエンテーション後、まずは6つのブロックで遊べるキットを使って「いろかたちきおくゲーム」をしました。10秒だけお手本を見て記憶し、同じようにブロックを組み立てるゲームです。子どもたちは「できた!」「ちょっと難しい〜!」と大盛り上がり。その後は「ブロックでまちを作ってみよう!」というテーマで、自由にブロックを組み合わせてそれぞれが考える「まち」を作りました。終わりにブロックキットのおみやげをもらった子どもたちは、「家でも作ってみる!」と意気込んでいました。
〜子ども・保護者の声〜
◆ジェットコースターができると思いませんでした。だから楽しかったです。(小1)
◆さいしょは何を作るのかわからなかったけど、ブロックを作ったらどんどん楽しくなった。(小3)
◆いろんなものやいろんな形のものがたくさんあって、何を作ろうかな、などいろんなことを考えました。(小2)
●子どもたちみんなが楽しそうに自由に自分の世界を組み立てている姿はとても嬉しく思いました。(保護者)
●たくさんのブロックで好きな色や形で想像力を働かせて楽しんでいた。大人も楽しかった。(保護者)
●いつもと違う体験が出来て子供の経験の幅が広がりました(保護者)
●今まで友達を家に呼んだことがなかったが、ブロック一緒にやろう!と誘ってくるようになりました。(保護者)
●家では種類も少なく、今まで見たことの無いブロックもあって凄く楽しかったそうです。(保護者)
=======================================森美術館で建築を体感しよう!アート探求と展望台ツアー(8月5日)
参加者:中学1年生から高校3年生 計13人
森美術館のアート探求と展望台ツアーの詳しい報告はこちら 【子ども体験プログラム2025 vol.2】:森美術館で建築を体感しよう!アート探求と展望台ツアー
森美術館では2025年大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務めた建築家、藤本壮介氏の個展を開催しており、ラーニング・キュレーター(美術館などで展覧会やアート作品を一緒に見て楽しむことのお手伝いをする専門家)が作品を子どもたちに解説してくれました。迫力ある模型を間近で見たり、解説を聞きながら子どもたちは「これはどうやってできてるんだろう?」「こんな緑いっぱいの建物に住んでみたい!」と思い思いの質問や感想を述べており、それぞれの視点で建築を楽しんでいるようでした。たっぷり美術館を楽しんだ後は、展望台へ!52階から眺める東京の景色に子どもたちからは歓声があがりました。
〜子ども・保護者の声〜
◆藤本さんの建築が不思議でおもしろかった。(中1)
◆デザインにおいていろいろな視点での観察ができてよかった。(高2)
◆自分が思っていたよりも規模が大きく、見ごたえがあった。また関西万博以外の作品も多く、見ていて楽しかった。(高3)
◆念願の展望台に行けてとってもうれしい。(高2)
●元々建築に興味があり、進路も建築系を目指しているタイミングで参加できて嬉しそうに帰宅後話していた。(保護者)
●美術館内では説明付きだったり、スタッフ・仲良くなった子との話も聞き、自宅から遠くまでひとりで行かせたけど、至れり尽くせりの内容を体験し猛暑の中無事帰ってきた事を誇らしく思いました。(保護者)
●母親と一緒に行ってもおそらくここまでしっかりと観ない。また、キュレーターさんのお話が楽しかったのか、目をキラキラさせながら何を観てきたのか、親の目を気にせずに自分の意見を話してくれていた気がする。色々な人達と接しながら学ぶことで様々な視点を学ぶという貴重な体験だと思った。(保護者)
協力: 鹿島建設株式会社、森美術館
=======================================夏休み☆自然とふれあう野外活動体験(8月21日)
参加者:小学4年生から6年生 計18人
野外活動体験の詳しい報告はこちら 【子ども体験プログラム2025vol.3】夏休み☆自然とふれあう野外活動体験
キャンプ場に到着すると、子どもたちはバスを降りた瞬間から「川だ!」「早く泳ぎたい!」と、興奮していました。
川遊びではライフジャケットを身につけ「冷たい!」「魚がいる〜!」と川へ入っていきます。水鉄砲や手で水をかけあって遊んだり、少し深いところで潜ったり、川の流れに任せて浮かんだり、いろいろな遊び方で楽しんでいました。そのほか、たき火台での火おこし、河原での生き物探しなど、子どもたちは思い思いに自分の好きなことをして過ごしました。
〜子ども・保護者の声〜
◆川遊びでみんなと(さんか者)なかよくなれて楽しかったです!カレー、やきそばがとってもおいしかったです!このプログラムにさんかできてうれしかったです。 (小4)
◆みんなで協力してご飯とかつくれてたのしかった。(小6)
◆川ではたくさんさかながいて、こわかったけどなれると楽しかった。(小4)
◆みんなでたきびやったりしてたのしかった。(小4)
●とても楽しそうに帰宅し、仲良しになったお友達と別れを惜しんでいる様子を見て、本当に楽しかったんだなあと私までとても嬉しかったです。(保護者)
●これまでに、浅い川での水遊びは経験がありましたが、ライフジャケットを着て川の深い所で川底から足を離して川面に浮いた体験は初めてで、とても興奮したようです。また、水中メガネの様な遊具で川底を覗いたり、水かけっこをしたことが楽しかったと話していました。たき火で作る食事を食べるのは初めてのことで、焼きそばやカレーがとても美味しかったこと、マシュマロを焼きそれをクッキーで挟むとこの上なく美味しいと知ったことを嬉しそうに話していました。(保護者)
●入浴時に水を嫌がることが減りました。また、自発的な希望を訴え、それを叶える方法を周囲に相談するようになったと感じております。(保護者)
協力:一般社団法人TOKYOPLAY
=======================================芸術に浸ろう!劇団四季ミュージカル「ライオンキング」観劇
参加者:中学1年生から高校3年生 計21人
ミュージカル観劇の詳しい報告はこちら 【子ども体験プログラム2025 vol.4:芸術に浸ろう!劇団四季ミュージカル「ライオンキング」観劇】
「子ども体験プログラム」では初めてとなる、劇団四季のミュージカル観劇を開催しました。
きらびやかな装飾や厳かな雰囲気に、始まる前からワクワクした様子の子どもたち。開演のブザーがなって照明が落ちたら、いよいよ観劇スタートです!演目の「ライオンキング」は、太陽煌めくアフリカのサバンナを舞台に、「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」をテーマとして繰り広げられる壮大なミュージカル。演者の皆さんの迫力のある演技や歌、さまざまな工夫を凝らした舞台装置や演出など、あまりのパワーに子どもたちも会場全体も引き込まれて釘付けになっていました。
〜子ども・保護者の声〜
◆(注:ミュージカルを)初めて見て、動物たちが本当に目の前にいるように感じた演出や美しい歌声、演技を今日見れて嬉しかったし、楽しかった(中1)
◆音響・照明等、裏方さんとか大道具・小道具・役者さんとかの力が全部合わさってすばらしい劇ができるのを改めて実感しました。(中1)
◆とても感動しました。映画を生で見ているような感覚でした。(高2)
◆劇団四季をはじめて見て、色々なしかけが多く、面白かったです。セリフに深い意味があるのも多く、心に響いた。(高3)
●初めて見た本格的なミュージカルだったのでその壮大な演出やダンサーの方の素晴らしさに感動していました。(保護者)
●初めての観劇と、オシャレで美味しい食事に大喜びでした。(保護者)
●1人で楽しむということを経験できたので、今後何か自分1人でも挑戦しようというきっかけになりました。(保護者)
=====================================
「子ども体験プログラム2025」は、子どもと保護者、約120人が参加し、無事に終了しました。
創作活動や、野外活動、芸術鑑賞などさまざまなプログラムを通して、子どもたちが普段なかなか経験できない体験をし、生き生きと活動する姿を見ることができました。来年度も子どもたちの「やってみたい!」をいろいろなかたちで実現できるよう準備を進めていきます。
子ども時代にまなびや体験の機会を得ることは、子どもたちにとって大切な権利の一つです。しかしながら、家庭の経済状況によってそうしたまなびや体験の機会を得にくい子どもたちがいるのが現状です。
こうした機会づくりを家庭のみの責任とするのではなく、子どもの権利として保障していくために、政府や自治体での議論がより一層、求められています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も定期的に体験プログラムを実施し、子どものまなびや体験の権利を保障できるよう活動を続けていきます。
セーブ・ザ・チルドレンでは「子ども体験プログラム」以外にも、子どもの貧困問題解決に向け、さまざまな取り組みを行っています。国内の活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。
本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【日本の子どもの今を応援する募金】
貧困や災害など、困難な状況にある子どもたちのための活動を支えてください。
(国内事業部 子ども体験プログラム担当)




