日本/子どもの貧困問題解決(公開日:2025.11.05)
「高校でも給食があれば助かる」 子どもの食 応援ボックスを受け取った保護者の声
セーブ・ザ・チルドレンでは、2020年から、夏休みなどの長期休みに子どもたちの食生活を支えるため、経済的に困難な状況にある世帯に食料品などを届ける「子どもの食 応援ボックス」を実施しています。
今回は、2025年の夏休みに応援ボックスを利用された保護者の方に、利用した感想や日本政府に求める支援を聞きました。
※お名前は仮名、写真はイメージ。
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「高校でも給食があれば助かる」(関東地方在住・アイダさん※)
今回、お話を伺ったアイダさんは、中学生、高校生、大学生の子ども4人と暮らす、5人家族です。
「子どもの食 応援ボックス」を利用し始めたきっかけは、友人からの紹介だったそうです。
初めて利用したのは3年前。アイダさんは「今がさまざまな物の高騰、物価高できつくなっている」と言います。
高校に進学した子どもの給食がなくなったため、現在はお昼のお弁当を持たせているというアイダさん。
「高校生のお弁当はつくるのもすごいお金がかかるという思いがある。お米があっても、おかずとちょっとした冷凍食品を入れると1食500円ではすまない感じ。部活をしているのでそれにプラスして補食も必要なので。高校では購買でパンのようなものは売っているようなのですが、高校生なのでパンを1個、2個買ったところで…それこそ10個必要になってしまうみたいな。高校でも、小学校、中学校の時のように給食があれば助かる」と話します。
「夏休み・冬休みの子どもたちの食事は、本当に満足させてあげることが難しい」と長期休み中の食事についても悩みを話すアイダさん。
「今までのようにお米がなかったり、買いづらさがあって、麺が続くと果たしてそこに栄養があるのか…。すべてが買いづらくなっているので買い物に行っても諦めてしまう。給食があれば栄養面でも偏らない。」

「ほかのものは買ってあげられなくても、食べ物はちゃんとしてあげたい」
アイダさんは、部活動に持っていくおにぎりのための米を今後も買い続けられるか不安だったと言います。
この夏は、一般的な価格の半額程度で販売されていた安い米を購入し、「夏は我慢しようね」「ごめんね」と声をかけながら、おにぎりを持たせていたそうです。しかし、最近ではそのような安価な米が店頭に並ばなくなり、お弁当にうどんを持たせることも増えてきたと言います。
「今年は暑かったので、部活の時とかも、うどんの方が食べやすかったりした」と話す一方で、「お米は一番必要なもの」とも語り、「買いたくても、この金額じゃやめておこうというのがスーパーに行くと続きます」と言い、必要な量の米を買えていない現状があるそうです。
何年もクリスマスや誕生日にプレゼントを買っておらず、服も年長の子どものおさがりを活用しているそうですが、「食事はやっぱり取らせたいと思っていて、量が多いわけではないけれど…。お茶漬けだと、かさましになるので朝はお茶づけにして、と工夫をして夏休み中も3食は食べさせていました」
「ほかのものは買ってあげられなくても、食べ物はちゃんとしてあげたいという気持ちがある」と、アイダさんは子どもたちの食事への思いを話します。

「中学生・高校生は交通費も大人料金なので大変です」
アイダさんは、子どもの夏休みの様子について伺っていたとき、「そういえば」と何かを思い出したように話し始めました。
「中学生の子は、ここ数年どこにも夏休みに連れて行ってあげられていない。そこにお金をまわせないというのもあります…。年長の子の時はいろいろ連れていったと思うのですが。中学生になると電車賃も大人の金額になり、ちょっと遠くに行くのもお金がかかるので、気が付けば行けていないというか、そこで削って食費に回すという感じですね」と、物価高が子どもの体験にも影響している現状を話します。
「高校生の子どもも、部活動の試合に行くための交通費が往復で1回4,000円かかります。中学生、高校生も学生なので、子どもの金額になったらすごくいいという思いがあります」
最後に、「支援をしてくれる顔が見えないみなさんに、感謝を伝えたかった」と、インタビューを受けてくださった理由を教えてくれました。
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食品価格の高騰が長期化する中、セーブ・ザ・チルドレンが実施した調査では、経済的に困難な状況にある世帯において、2024年と比べて子どもが十分な量の食事をとれていない世帯が増加傾向にあることが明らかになりました。小学校・中学校では給食制度がありますが、高校に進学すると多くの場合、給食がなくなります。その結果、経済的に困難がある世帯では昼食費が重くのしかかります。
すべての子どもは、栄養のある十分な食事をとる権利があります。高校での給食提供や、昼食費の補助は子どもが安心してまなび、成長する環境を整えることにつながります。
セーブ・ザ・チルドレンでは、こうしたインタビューやアンケート結果から把握できたことをもとに政府や自治体による子どもの貧困対策が加速するよう、経済的支援の充実などを訴えていきます。
セーブ・ザ・チルドレンは、「子どもの食 応援ボックス」以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は、随時こちらのページでお伝えしています。ぜひご覧ください。
*国連子どもの権利条約 第26条 社会保障への権利、第27条 生活水準への権利など
https://asuno-compass.savechildren.or.jp/child-rights/learning_kit/crc/
(報告:国内事業部 磯田)
今回は、2025年の夏休みに応援ボックスを利用された保護者の方に、利用した感想や日本政府に求める支援を聞きました。
※お名前は仮名、写真はイメージ。
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「高校でも給食があれば助かる」(関東地方在住・アイダさん※)
今回、お話を伺ったアイダさんは、中学生、高校生、大学生の子ども4人と暮らす、5人家族です。
「子どもの食 応援ボックス」を利用し始めたきっかけは、友人からの紹介だったそうです。
初めて利用したのは3年前。アイダさんは「今がさまざまな物の高騰、物価高できつくなっている」と言います。
高校に進学した子どもの給食がなくなったため、現在はお昼のお弁当を持たせているというアイダさん。
「高校生のお弁当はつくるのもすごいお金がかかるという思いがある。お米があっても、おかずとちょっとした冷凍食品を入れると1食500円ではすまない感じ。部活をしているのでそれにプラスして補食も必要なので。高校では購買でパンのようなものは売っているようなのですが、高校生なのでパンを1個、2個買ったところで…それこそ10個必要になってしまうみたいな。高校でも、小学校、中学校の時のように給食があれば助かる」と話します。
「夏休み・冬休みの子どもたちの食事は、本当に満足させてあげることが難しい」と長期休み中の食事についても悩みを話すアイダさん。
「今までのようにお米がなかったり、買いづらさがあって、麺が続くと果たしてそこに栄養があるのか…。すべてが買いづらくなっているので買い物に行っても諦めてしまう。給食があれば栄養面でも偏らない。」

「ほかのものは買ってあげられなくても、食べ物はちゃんとしてあげたい」
アイダさんは、部活動に持っていくおにぎりのための米を今後も買い続けられるか不安だったと言います。
この夏は、一般的な価格の半額程度で販売されていた安い米を購入し、「夏は我慢しようね」「ごめんね」と声をかけながら、おにぎりを持たせていたそうです。しかし、最近ではそのような安価な米が店頭に並ばなくなり、お弁当にうどんを持たせることも増えてきたと言います。
「今年は暑かったので、部活の時とかも、うどんの方が食べやすかったりした」と話す一方で、「お米は一番必要なもの」とも語り、「買いたくても、この金額じゃやめておこうというのがスーパーに行くと続きます」と言い、必要な量の米を買えていない現状があるそうです。
何年もクリスマスや誕生日にプレゼントを買っておらず、服も年長の子どものおさがりを活用しているそうですが、「食事はやっぱり取らせたいと思っていて、量が多いわけではないけれど…。お茶漬けだと、かさましになるので朝はお茶づけにして、と工夫をして夏休み中も3食は食べさせていました」
「ほかのものは買ってあげられなくても、食べ物はちゃんとしてあげたいという気持ちがある」と、アイダさんは子どもたちの食事への思いを話します。

「中学生・高校生は交通費も大人料金なので大変です」
アイダさんは、子どもの夏休みの様子について伺っていたとき、「そういえば」と何かを思い出したように話し始めました。
「中学生の子は、ここ数年どこにも夏休みに連れて行ってあげられていない。そこにお金をまわせないというのもあります…。年長の子の時はいろいろ連れていったと思うのですが。中学生になると電車賃も大人の金額になり、ちょっと遠くに行くのもお金がかかるので、気が付けば行けていないというか、そこで削って食費に回すという感じですね」と、物価高が子どもの体験にも影響している現状を話します。
「高校生の子どもも、部活動の試合に行くための交通費が往復で1回4,000円かかります。中学生、高校生も学生なので、子どもの金額になったらすごくいいという思いがあります」
最後に、「支援をしてくれる顔が見えないみなさんに、感謝を伝えたかった」と、インタビューを受けてくださった理由を教えてくれました。
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食品価格の高騰が長期化する中、セーブ・ザ・チルドレンが実施した調査では、経済的に困難な状況にある世帯において、2024年と比べて子どもが十分な量の食事をとれていない世帯が増加傾向にあることが明らかになりました。小学校・中学校では給食制度がありますが、高校に進学すると多くの場合、給食がなくなります。その結果、経済的に困難がある世帯では昼食費が重くのしかかります。
すべての子どもは、栄養のある十分な食事をとる権利があります。高校での給食提供や、昼食費の補助は子どもが安心してまなび、成長する環境を整えることにつながります。
セーブ・ザ・チルドレンでは、こうしたインタビューやアンケート結果から把握できたことをもとに政府や自治体による子どもの貧困対策が加速するよう、経済的支援の充実などを訴えていきます。
セーブ・ザ・チルドレンは、「子どもの食 応援ボックス」以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は、随時こちらのページでお伝えしています。ぜひご覧ください。
*国連子どもの権利条約 第26条 社会保障への権利、第27条 生活水準への権利など
https://asuno-compass.savechildren.or.jp/child-rights/learning_kit/crc/
(報告:国内事業部 磯田)



