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モンゴル
(公開日:2025.05.30)

【モンゴル】駐モンゴル特命全権大使・井川原氏が事業地を訪問

 
セーブ・ザ・チルドレンは2024年3月から、モンゴルのウランバートル市、セレンゲ県、バヤンホンゴル県で、包摂的な乳幼児発達支援の推進に取り組んでいますi。 

2025年4月9日には、ウランバートル市内にある事業地のひとつ、バヤンズルフ地区の家庭保健センターと幼稚園各1ヶ所を、井川原大使が訪問しました。 

幼稚園では、園児たちの日常的な園生活の様子や、元気に歌や踊りを披露する様子を、大使が見学しました。また、セーブ・ザ・チルドレンが園内に設置した、「発達支援スペース」も視察しました。このスペースは、子どもたち一人ひとりの発達段階に合わせた絵本や(知育)玩具が揃っており、子どもたちが遊びながら学んだり、教職員が教材や活動の準備ができる環境が整えられています。さらに、すべての子どもが安心して使えるように改修した階段やトイレなども紹介しました。 

園長は、「セーブ・ザ・チルドレンの事業のおかげで、多くの幼稚園教職員のスキルが高まり、子どもたち一人ひとりに合わせた支援ができるようになりました。保護者向けの研修を通じて、家庭での発達支援への理解と協力が広がってきています。」と、現場での変化を話しました。 


大使が園児たちの園での様子を見学する様子(ウランバートル市、2025年4月9日) 



 園内に設置した「発達支援スペース」を大使が見学する様子
(ウランバートル市、2025年4月9日) 

同じくバヤンズルフ地区にある家庭保健センターでは、センター長が事業の成果を報告しました。まず、センターの医師たちが発達評価や支援に関する研修を受けたことで、子どもに対する発達評価の質が向上し、発達に関する医師の気づきが早まった結果、障害の早期発見にもつながっていることを説明しました。さらに、センターでは、子どもの発達を確認するための定期健診(9、18、36ヶ月)の受診率が向上していることや、センター内の職員同士が定期的に患者や健診受診者に関する事例を共有し、チームで支援に当たる体制づくりが徐々に始まっていることも、成果として説明しました。 



家庭保健センターから、センターの取り組みの概要と成果の報告を受ける様子
(ウランバートル市、2025年4月9日) 

視察では、センター利用者が安心して使えるよう事業で設置・改修した手すりやトイレ、また「発達支援・評価室」も紹介しました。この部屋には、センターの医師やスタッフが子どもたちの発達段階をより正確に把握できるよう、発達評価に必要な玩具や医療器材が揃っています。 


大使が「発達支援・評価室」を視察する様子(ウランバートル市、2025年4月9日) 


家庭保健センター職員との記念撮影(ウランバートル市、2025年4月9日) 


セーブ・ザ・チルドレン・モンゴル事務所は昨年、設立から30周年を迎えました。今回の大使の訪問は、モンゴル事務所にとって初めての日本大使による事業視察でした。私たちの活動を、井川原大使や他の大使館職員の方々に直接紹介できる、大変貴重な機会となりました。井川原大使からは、「とても素晴らしい事業をされていますね。」との声をいただきました。私たちは、これからも、モンゴルの子どもたちの健やかな発達を支える取り組みを続けていきます。 

本事業は皆さまからのご寄付と、日本NGO連携無償資金協力からの支援で実施しています。 


海外事業部 野元恵理 

 i 【モンゴル】インクルーシブな乳幼児発達支援事業開始

 

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