緊急支援(公開日:2025.04.28)
【ミャンマー・タイ大地震】支援活動詳細のご報告
3月28日に発生したミャンマーでの大地震の被災地で、セーブ・ザ・チルドレンは現地パートナー団体と協働し、被災した子どもとその家族を支えるための緊急支援活動を行っています。これまでに、ミャンマー国内で最も被害が大きかった地域の2万5,000人以上の子どもを含む8万4,000人以上に支援を届けました。現在も24時間体制で被災した子どもとその家族へ緊急支援を実施しており、今後もこの震災によって最も深刻な影響を受けた地域の子どもたちを中心とした支援を継続していきます。
被災者への現金給付の様子(シャン州)
現在までの支援状況は以下の通りです:
〇米、油、豆類、塩、魚の缶詰などの食料配布のほか、すぐに食べられるミールボックスやインスタント麺などを2万2,000人以上に配布しました。
〇約1万世帯へ緊急家庭用キットを配布しました。キットには、毛布、寝具マット、蚊帳のほか、およそ600の仮設避難所を設置するためのビニール生地のテント、ロープや竹などが含まれています。
〇5万8,000人以上に飲料水を提供し、3,500個以上の衛生キット(石鹸、歯ブラシ、タオル、生理用品、洗濯用洗剤、その他の生活必需品など)を配布しました。
〇損壊した給水所を修繕し、非常用トイレを設置しました。また感染症の予防などを目的に、被災地域で衛生に関する啓発メッセージを広めています。
〇被災した家族約1万5,000人に対して食料や医薬品、その他の必需品を購入できるよう、現金給付を行っています。
〇子どもたちが遊び、精神保健・心理社会的支援を受け、正常な感覚を取り戻せるよう、子どものための安全な場所も提供しています。これらの場所を提供できない地域では、お絵かきセットやカードゲーム、ぬいぐるみのようなおもちゃ、縄跳びやバドミントンのラケットのようなスポーツ用品などを配布しています。
〇現地パートナー団体とともに、緊急医療支援を開始し、ケガの治療や多様な健康へのニーズに対応しています。また重症例については専門医のサポートへ繋いでいます。
〇被災した地域において、子どもや授乳中の母親の栄養不良に関するスクリーニングを実施しました。また乳幼児や母親が必要な栄養を適切に摂取できるようにカウンセリングを行い、困難に直面している母親に対しては母乳育児のカウンセリングを実施しています。
〇被災した子どもが震災による辛い経験を乗り越えられるよう、こころのケアを開始しました。さらに個別の支援が必要とされ脆弱な状態にある子どもには、ケースマネジメントを実施しています。震災後、子どもたちの多くは家族や近親者の喪失を経験し今までにない恐怖と不安が募っている中で、とりわけ精神面で大きな影響を受けており、これらの子どもたちに対する早急な精神保健・心理社会的支援が必要です。
〇震災により2,600校[1]以上 の学校が損壊や全壊の状況であることから 、子どもたちが学習を継続できるように、教材や学習キットの配布を進めています。また、安全な学習環境を整備するため、学校および教育施設の被害状況の確認や必要な修繕を行うための支援も開始しており、子どもたちが1日でも早く日常の学習環境を取り戻せるように支援を行っていきます。
〇約1万世帯へ緊急家庭用キットを配布しました。キットには、毛布、寝具マット、蚊帳のほか、およそ600の仮設避難所を設置するためのビニール生地のテント、ロープや竹などが含まれています。
〇5万8,000人以上に飲料水を提供し、3,500個以上の衛生キット(石鹸、歯ブラシ、タオル、生理用品、洗濯用洗剤、その他の生活必需品など)を配布しました。
〇損壊した給水所を修繕し、非常用トイレを設置しました。また感染症の予防などを目的に、被災地域で衛生に関する啓発メッセージを広めています。
〇被災した家族約1万5,000人に対して食料や医薬品、その他の必需品を購入できるよう、現金給付を行っています。
〇子どもたちが遊び、精神保健・心理社会的支援を受け、正常な感覚を取り戻せるよう、子どものための安全な場所も提供しています。これらの場所を提供できない地域では、お絵かきセットやカードゲーム、ぬいぐるみのようなおもちゃ、縄跳びやバドミントンのラケットのようなスポーツ用品などを配布しています。
〇現地パートナー団体とともに、緊急医療支援を開始し、ケガの治療や多様な健康へのニーズに対応しています。また重症例については専門医のサポートへ繋いでいます。
〇被災した地域において、子どもや授乳中の母親の栄養不良に関するスクリーニングを実施しました。また乳幼児や母親が必要な栄養を適切に摂取できるようにカウンセリングを行い、困難に直面している母親に対しては母乳育児のカウンセリングを実施しています。
〇被災した子どもが震災による辛い経験を乗り越えられるよう、こころのケアを開始しました。さらに個別の支援が必要とされ脆弱な状態にある子どもには、ケースマネジメントを実施しています。震災後、子どもたちの多くは家族や近親者の喪失を経験し今までにない恐怖と不安が募っている中で、とりわけ精神面で大きな影響を受けており、これらの子どもたちに対する早急な精神保健・心理社会的支援が必要です。
〇震災により2,600校[1]以上 の学校が損壊や全壊の状況であることから 、子どもたちが学習を継続できるように、教材や学習キットの配布を進めています。また、安全な学習環境を整備するため、学校および教育施設の被害状況の確認や必要な修繕を行うための支援も開始しており、子どもたちが1日でも早く日常の学習環境を取り戻せるように支援を行っていきます。
被災した子どもたちとその家族へ配布したおもちゃの説明をしている様子(シャン州)
セーブ・ザ・チルドレンは、1979年からタイで活動を続けています。今回の地震をうけてセーブ・ザ・チルドレン・タイのチームは、タイ全土にある現地パートナー団体と協力し、子どもやその家族への影響を調査しました。
それによると、590棟以上の家屋が倒壊・損壊し、首都バンコクだけでも19人が犠牲になり、33人が負傷しました。震災後、タイ国内にある学校やその他の建物の多くは、まだ安全に使用することができず、何千人もの子どもたちの教育に影響を与えています。
タイとミャンマーの国境沿いで暮らす難民の子どもたちにとっては、今回の震災以前から制限されていた保健医療サービスや学習の機会が、地震によりさらに失われました。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが一刻も早く安全な学習環境に戻ることができるように、タイ北部とミャンマーの国境沿いにある被災した学校の損壊状況を調査しています。
またセーブ・ザ・チルドレンは、被災した子どもとその家族が最も必要とするものは何か判断するために調査を実施。次のような活動が含まれることを想定しています:
〇子どもの保護:心理的応急処置の支援、こころのケア、緊急キットの配布、脆弱な状態におかれた子どもへの個別支援
〇教育:教員の研修、被災した学校の修繕、子どもたちが通常の学習に戻るための支援
〇地域のレジリエンス(回復力)構築:学校や移民センターなども対象にした、将来起こりうる災害に対する行動計画の策定支援
〇教育:教員の研修、被災した学校の修繕、子どもたちが通常の学習に戻るための支援
〇地域のレジリエンス(回復力)構築:学校や移民センターなども対象にした、将来起こりうる災害に対する行動計画の策定支援
【脚注など】
[1]SITUATION UPDATE No. 9 – M7.7 Mandalay Earthquake – 14 April 2025
[1]SITUATION UPDATE No. 9 – M7.7 Mandalay Earthquake – 14 April 2025