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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2025.12.24)

2025年「子どもの食 応援ボックス」冬休み分 5,005世帯へ発送、米を十分に食べていない世帯が3割、魚・肉を毎日食べられるのは4分の1にとどまる

 

セーブ・ザ・チルドレンは子どもの貧困問題解決の取り組みの一環として、全国を対象に、経済的に困難な状況にある子育て世帯への長期休暇中の食支援(「子どもの食 応援ボックス」以下本ボックス)を行っています。



20251011月に、セーブ・ザ・チルドレンは、冬休みに本ボックスを送る5,005世帯を対象にアンケートを実施しました。2022年以降13回目となる今回のアンケートでは、給食以外で約3世帯に1世帯で子どもが十分な量の米を食べていない状況が明らかになりました。また、魚・肉を毎日食べている世帯は4分の1にとどまっており、子どもの食生活の厳しさが続いていることも浮き彫りになりました。自由記述では、冬服の購入費や暖房費などの冬ならではの支出への不安や、長期休暇中の過ごし方、家族での外出といった子どもの経験の格差を心配する声が聞かれました。


<アンケート結果から明らかになったこと>(有効回答数:
5,005世帯)

1.十分な量の米を食べていない子どもの割合は、約3世帯に1世帯

子どもが過去1週間の間に給食以外で十分な量の米を「あまり食べていない」「ほとんど食べていない」世帯の割合は34.8%と、約3世帯に1世帯であることが分かった(グラフ1)。20256月に実施した同調査から8.5ポイント減少したものの12024年冬2と同等程度であり、依然として厳しい状況が続いている。また、十分な量の米を食べていないと回答した世帯のうち、「経済的な理由」を挙げたのは90%を超えており、ほかの理由と比べ突出して多くなっている(グラフ1-1)。




2.魚や肉を毎日食べる世帯は、4分の1にとどまる


給食以外で毎日魚・肉を食べている割合は全体の4分の1にとどまり、3日に1回程度が44.3%、1週間に1回程度が15.7%であった(グラフ2)。この質問を聞き始めた2024年冬から、この割合に大きな変化はない。




3.
冬休みの生活費について、7割強の世帯が不安を感じている

冬休み期間に不安なこと・心配なことは、物価上昇による生活費の不足が最も多く(74.2%)、次いで光熱費の負担(71.4%)、食費の増加(63.5%)など経済的な負担が上位を占めた(グラフ3)。また、50%以上が経済的理由で年末年始のイベントの用意ができない、旅行・外出ができないなど、子どもの体験や経験に関する心配・不安について回答した。





4.
半数以上の世帯から、経済的な対策・支援を国に期待する回答があった
国に期待することも、物価上昇に合わせた所得の増加(67.0%)や消費税の減税(64.9%)、現金給付の拡大(64.5%)など、家計状況の改善に関連する項目が多くを占めた(グラフ4)。


 


5.
物価上昇に伴う生活の厳しさと、それによる精神的なつらさ

セーブ・ザ・チルドレンや行政に伝えたいことをたずねた自由記述形式の質問には、物価高騰による生活の厳しさや、最低賃金や子どもに関する手当の引き上げ、家計や食に関する支援の充実を希望する声などが多く寄せられた。また、生活が厳しいことによる精神的なつらさを訴える声や、経済的な理由で進学や旅行、体験活動の機会が限られてしまうことについて申し訳なく感じているという声も複数見られた。


今回のアンケートでは、経済的に困難な状況にある世帯において、依然として食生活の厳しい状況が続いていることが分かりました。セーブ・ザ・チルドレンは、今回のアンケート結果などをもとに、引き続きすべての子どもの食を取り巻く環境や生活をより良くする施策の実現を目指していきます。

 

1 20256月に実施した「経済的に困難な子育て世帯の子ども1.4万人の食と生活実態調査」では、「あまり食べていない」と回答した世帯が39.1%、「ほとんど食べていない」が4.2%で、合計43.3%が「十分な量の米を食べていない」状態であった。詳細は、下記【過去の調査に関する参考情報】参照。
2 2024年冬の調査についても、下記【過去の調査に関する参考情報】参照。
3 自由記述の( )内は、回答者の申込時の居住地、性別、世帯状況、年代。また、自由記述の内容は、紙面の制約や個人情報保護の観点などから原文の一部を文意が変わらない範囲で抜粋、省略、編集している場合がある。その他、明らかな誤字・脱字は修正、読みやすいように句読点をつけるなどした箇所がある。

 

「子どもの食 応援ボックス」事業 2025年冬休み分利用者アンケートの概要

【調査対象】2025年「子どもの食 応援ボックス」 冬休み分受け取り家庭
【調査方法】申込時にオンラインフォームへの回答
【実施期間】2025103日〜1110
【有効回答数】5,005世帯(人)

【「子どもの食 応援ボックス」実施概要】
長期休暇中に経済的に困難な状況にある世帯の子どもたちの食の状況を改善するため、食料品セット(米などの主食、副菜、飲料、お菓子、その時期ならではの食料品など)や文具など約30品目を届けている。合わせて子どもの就学費用を支援する各種公的制度など情報を提供。今までにのべ42,100世帯にボックスを届け、2025年は夏・冬休みに合わせて年2回発送し、この冬は5,005世帯に発送。

【過去の調査に関する参考情報】

2024年度7月「夏休み 子どもの食 応援ボックス」申込者アンケート結果

https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-foodbox2024.pdf

2024年度12月「冬休み 子どもの食 応援ボックス」 申込者アンケート結果
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/matome-foodbox2024winter.pdf

・経済的に困難な子育て世帯の子ども1.4万人の食と生活の実態調査報告書-2025年度「子どもの食 応援ボックス」 申込者7,856世帯対象-
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-foodbox2025.pdf


セーブ・ザ・チルドレンでは「子ども体験プログラム」以外にも、子どもの貧困問題解決に向け、さまざまな取り組みを行っています。国内の活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。

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(報告:国内事業部 子どもの貧困問題解決事業チーム)


 

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