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日本/子どもの貧困問題解決
(公開日:2025.08.21)

【活動報告】高校生の声を国会議員に届けよう!〜高校生のまなびとお金について〜 前編

 
セーブ・ザ・チルドレンは、日本の子どもの貧困問題解決を目指して、子どもの「育ち」「まなび*」「意見表明」に焦点を当てて活動をしています。2025年の通常国会では、「まなび」に関連して高校の授業料無償化が議論されました。セーブ・ザ・チルドレンはこの議論を歓迎しつつ、その中に子どもたちの意見が反映されるべきだと考えています。
*学習や就学に限らず、課外活動、スポーツ・文化・芸術活動など広くとらえるため、「学び」ではなく「まなび」としています。 


そこで、2025年5月17日〜18日に「高校生の声を国会議員に届けよう!〜高校生のまなびとお金について〜」と題してワークショップを開催しました。子どもたちが権利の主体者として、自らの意見を表明し、子どもの貧困の解消に向け、政策立案者や社会に声を届けられるようにすることが目的です。ワークショップには、経済的に困難のある世帯で、セーブ・ザ・チルドレンによる給付金などの直接支援を利用したことがある東京都、千葉県、宮城県に在住する高校生9人が参加しました。


各地から集まった高校生たちで、まずは自己紹介ゲーム。好きな音楽やスポーツ、趣味など、お互いのことを知って少しずつ緊張がほぐれていきます。


続いて、今回のワークショップのねらいをみんなで確認し、まなびとお金について、今まで困ったことなどを出し合います。「教育費が高い」「教科書や筆記用具の費用」「部活動の費用や道具代」「通信費やデバイス代」「資格の費用」「昼食代や食費」など、これまでの実体験から次々と意見が上がりました。
そのあとは、事前にそれぞれが考えてきた「高校生のまなびとお金について、国会議員に伝えたいこと」をグループに分かれて共有し、意見を深めていきました。


グループでの話し合いでは、「制服が高いのはどうなのだろう?」「友だちがお金のことで学校をやめてしまったので、高校も全部が無償だといい」「高校に通う交通費がかかって大変」「無料で集中できる学習スペースがほしい」「無料で参加できる体験活動が増えるといい」といった意見が出ました。
2日目は、自分が国会議員に伝えたいことをまとめる時間です。1日目に他の参加者と深めた内容をもとに、もう一度自分の意見を整理していきます。手書き、パソコン、スマートフォンなど自分のやり易い方法で集中してまとめ、発表用に伝えたいことをスケッチブックに書き出しました。


そして、実際に国会議員に伝えることを想定して、みんなへ発表!国会議員に扮した参加者に向けて、それぞれが自分の体験から考えたまなびとお金の困りごと、そのためにどんな政策をしてほしいか伝えます。

参加した高校生からは、

・高校の完全無償化

・高校の義務教育化

・高校段階での奨学金の拡充

・通信制高校生への理解促進

・スポーツができる環境の整備(特に都市部) 

・学習スペースの拡充(無料で利用できる場所など) 

・学校外の活動への支援

などの意見が出されました。

(それぞれの参加者がまとめた意見はこちらからご覧ください。)


ワークショップの最後には、円になって参加者同士で感想を共有しました。同世代同士で話し合いを深めたからこそ、一人ひとりが気づいたこと・学んだことがあったようです。



【参加者の感想】

・やっぱり僕は自分の人生しか知らないので、他の人が経験してきたことから聞けるお話っていうのがシンプルにおもしろかったです。

・今まで教育関係のことについては考えていたことはあったけど言語化したことはなかったのでそういう経験ができて貴重だったし、他の人と交流して意見も深められたし視野も広げられたと思うので、すごくいい機会になりました。

・毎日の学校生活では、正直言うとなんてお金って憎いんだろうと思って生活してるところがあって、なのでこういう機会でみんなの意見を聞いてこころが軽くなったところもありますし、「確かにそういう視点もあるな」という学びが深められました。


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人の高校生が、まなびとお金について自分たちの言葉で深め合った2日間。6月にはこの意見をまとめて、国会議員にも届けました。その様子はこちらの記事から。


また、ちょうどこのワークショップを開催した時期に、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が世界中で「無償の中等教育(中学校や高校など)」について子どもたちの意見を募集していました。ワークショップの内容に重なる部分があったため、参加した高校生たちに意見を提出してみたいか聞いたところ、国連にも自分たちの意見を伝えたいという希望がありました。


そこで、高校生の意見をセーブ・ザ・チルドレンで英訳し、66日にOHCHRへ提出しました(提出した資料はこちら)。


国連子どもの権利条約第12条では、子どもに関わるあらゆることについて子どもの意見が聴かれ、大切にされる権利を定めています。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの貧困問題解決に向けて、今回のワークショップのように、子どもたち自身が自分たちに関わることについて声をあげられる機会を今後もつくっていきます。


セーブ・ザ・チルドレンは意見表明活動以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。


(報告:国内事業部 椎名)


 

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