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日本/地域NPO支援
(公開日:2025.12.16)

子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(3)Kids Code Club/エンパワメントかながわ

 
セーブ・ザ・チルドレンは、日本国内で子ども支援活動を行う地域の非営利団体(NPO)を対象とした助成プログラム「子ども・地域おうえんファンド」(以下、おうえんファンド)を実施しています。

※おうえんファンドについて詳しくはこちら

おうえんファンドは、最長3年間の助成プログラムです。助成金に加え、人材獲得・資金調達といった組織や事業の継続・発展を支えるための組織基盤強化、および子どもの権利保障のための環境づくり支援を行っている点が特徴です。
2022年より毎年1回の助成先公募を続けており、現在7団体が助成先となっています。

今回は、第2回助成先4団体のうち2団体について、2024年1月から現在までの事業の様子を紹介します。

※助成先団体紹介(1)、(2)はこちら



■ 一般社団法人 Kids Code Club(事業実施地域:全国(オンライン))
※団体について詳しくはこちら

事業名:子どもとともにつくるピアラーニング型オンラインプログラミングクラブ



Kids Code Clubは、生まれ育った家庭環境や個性・特性に関わらず、すべての子どもたちにテクノロジーを学ぶための環境を届けることを目指し、活動する団体です。
多様な子どもが参加できる無償の継続的なプログラミング学習支援を行うことで、デジタルスキルだけでなく社会性や自信も育もうとしています。

おうえんファンド助成対象事業の「放課後プログラミングクラブ」は、オンラインで子ども同士が学び合いながらデジタル作品づくりに取り組む、家庭や学校以外の第3の居場所です。
さまざまな環境で育つ子どもたちが集い、好きなことに熱中できる空間になっています。

この事業の特徴は、子どもと大人が互いに尊重し合い、情報共有や対話を重視しながら運営するコミュニティづくりを目標としている点です。クラブの運営方法や内容に、子どもたちの意見をどのように反映させていくかという過程に重点をおいています。
これまでの約2年間で、少人数での対話から多人数へのアンケートまでさまざまな方法を実践し、意見の活かし方や子どもたちへの説明の仕方も工夫してきました。こうした取り組みにより、子どもたちが自分らしい意見の伝え方や参加方法を選べるようになってきました。
「色々な考えを持つ人たちと話し合いながら活動できるところが魅力」などの声も上がっており、満足度の高いプログラムになっています。

また、子ども同士でサポートする仕組みや、高校生が年下の子どもたちを支えるメンター制度も導入しています。高校生メンターの「(自分がサポートしている)子どもたちも私たちと対等な一人の人間、ということに改めて気づきました」という感想に象徴されるように、スタッフやメンターは子どもたちが持っている力を信じ、ともに居場所を良くしていく一員ととらえています。判断に迷ったときは、自然と子どもとともに検討する姿勢も定着してきました。

さらに、団体はオンライン上の子どもの安心・安全を強化するため、子どものセーフガーディングの行動規範や「子どもの権利」に関する情報を、活動に参加する子どもたちや保護者にも積極的に共有してきました。その結果、「放課後プログラミングクラブは子どもの安心・安全が優先される場所だ」という意識が子どもたちにも浸透してきています。


■ 特定非営利活動法人 エンパワメントかながわ(事業実施地域:神奈川県および全国)
※団体について詳しくはこちら

事業名:養護施設および障がいのある子どもへの権利保障プロジェクト



エンパワメントかながわは、一人ひとりが自分自身を大切に思うことで他者も大切にできると考え、お互いの力を引き出し合い、つながっていくことで、いじめや虐待、性暴力などをなくしていくことを目指す団体です。

おうえんファンドの助成対象事業では、養護施設に暮らす子どもや障害のある子ども、およびその周囲の大人へ向けた人権ワークショップを行っています。
子ども向けワークショップは、劇や視覚的教材を用いたプログラムです。身近な暴力から自分を守るために、子どもたち自身が「いやだ」と言う練習ができるロールプレイも取り入れています。
ワークショップ後は、いやなことをされたとき、実際に言葉や体で「いやだ」と伝えられる場面が増えているそうです。
参加した子どもからは、「あんしんのけんりは、あるということがしれてうれしい。みんなもしってくれたからうれしい」などの声が上がっています。

また、ワークショップで学んだことをいつでも見返せるよう、ワークショップのポイントをまとめた動画をウェブサイトで公開しています。
さらに、「LINE子どもしゃべり場」というオンライン上の居場所をつくり、子どもたちが相談員へ自由にチャットができる体制も整えています。やり取りの中で、相談員が「あなたは大切な存在」と伝え続けることで、子どもたちは自分の身近な範囲で解決できる方法を見つけられるようになっていくそうです。

このような意義ある事業を継続していくため、団体では組織基盤の強化にも力を入れています。ワークショップだけでなくLINE相談などにも事業を拡大するうちにスタッフ・ボランティアの数も増えてきたため、合宿やミーティングを重ね、団体の価値や魅力を改めて共有する取り組みを行いました。また現在の組織の課題を洗い出し、体制の見直しや事務の改善を図っています。
さらに、次世代への事業承継も見据え、学生ボランティア活動の活性化などにも取り組んでいます。おうえんファンドでは、こうした基盤強化にかかる費用も助成対象とし、事業と組織の継続を支援しています。

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本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【日本の子どもの今を応援する募金】
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https://x.gd/eslEg
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(国内事業部 菅野)

 

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