日本/地域NPO支援(公開日:2025.12.19)
子ども・地域おうえんファンド 助成先団体紹介(4)エルマー学童くらぶ/わかもののまち
セーブ・ザ・チルドレンは、日本国内で子ども支援活動を行う地域の非営利団体(NPO)を対象とした助成プログラム「子ども・地域おうえんファンド」(以下、おうえんファンド)を実施しています。
※おうえんファンドについて詳しくはこちら
おうえんファンドは、最長3年間の助成プログラムです。助成金に加え、人材獲得・資金調達といった組織や事業の継続・発展を支えるための組織基盤強化、および子どもの権利保障のための環境づくり支援を行っている点が特徴です。
2022年より毎年1回の助成先公募を続けており、現在7団体が助成先となっています。
今回は、第2回助成先4団体のうち2団体について、2024年1月から現在までの事業の様子を紹介します。
※助成先団体紹介(1)、(2)、(3)はこちら
■ エルマ―学童くらぶ(事業実施地域:栃木県足利市)
※団体について詳しくはこちら
事業名:不登校と中高生の支援事業 〜学童保育から見えてきたこどもたちの居場所 “サプレ・ことエル”

エルマ―学童くらぶは、1996年に父母会運営の学童保育クラブとして設立されました。「子どもを真ん中に、保護者と指導員は車の両輪」という思いのもと、子どもたちが放課後の時間をのびのびと過ごせるようサポートしています。
2005年に団体が子どもの権利条約に出会ったことをきっかけに、子どもが主体となって自分たちの放課後の時間をつくってきました。
放課後の子どもたちの様子から、学校が苦手な子どもたちや中高生の居場所の必要性を感じ、おうえんファンドの助成対象事業では、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいます。
団体の活動では、学校を休むこともこころと身体を守るために大事な選択であると子どもと保護者へ伝え、「学校に行かない時期があっても大丈夫」と思えるような関わりを大切にしています。
また、スタッフは、子どもたちの「やりたい!」という気持ちにとことん付き合い、その思いを深めたり広げたりできるよう支援しています。日常の中の小さなことから行事やイベントの企画・実施まで、子どもたちが中心となって進めています。
スタッフの「ただ待つ。簡単そうで難しい。でも、ただ待つことができれば、子どもは自分から動き出すんだと実感した」という声に表れているように、子ども自身がゆっくり考える時間を保障することで、学校に行くかどうかを主体的に判断する姿も見られるようになってきました。
保護者からも「辛かったらエルマーに行けばいいと思えるから(子どもが)頑張って学校に行けている」、「中高生の居場所必要です」などの声が上がっています。
一方、このように子どもたちの居場所を常に運営していくためには、人件費などの費用もかかります。団体では、今後の運営継続のために、法人化や寄付金獲得の取り組みも進めています。おうえんファンドでは、こうした事業・組織の基盤を整えるための支援者紹介や、支援策の実施もサポートしています。
今後は、自分の居場所を決めるのは子どもたち自身であること、また選べる環境をつくるために多様な居場所が必要であることを地域の方々と共有し、広めていくことを目指しています。
■ NPO法人 わかもののまち(事業実施地域:静岡県焼津市)
※団体について詳しくはこちら
事業名:こどもに優しい商店街モデル構築事業

わかもののまちは、子どもや若者が地域社会に参加し、自分の意見を自由に伝えられる場をつくることを目指して活動する団体です。
おうえんファンドの助成対象事業では、子どもの声を聴く文化の根づく地域を目指し、子どもを中心とした商店街づくりに取り組んでいます。
焼津市街地の商店街組合に「こども部」を設置し、子どもたちが商店街イベントなどに関する提案を行う仕組みをつくりました。
開始当初はスタッフのサポートが必要な場面も多かったものの、活動を重ねるうちに、子どもたち自身でミーティングの日程を決めたり、計画を立てて動いたりする姿が見られるようになってきたとのことです。
「子どもたちがこんなにいろいろなことを考えているとは思わなかった。普段関わる機会がなかったので話せてよかった」といった地域の人の声も聴かれるようになりました。
また、「みんなでつくる、みんなのアソビバ」というイベントを定期的に開催し、商店街を歩行者天国にして、子どもが遊べる空間もつくっています。
さらに子ども・若者世代だけが出店できるマルシェイベント「すきまるしぇ」も同時開催することで、子どもたちがお店を出すことにも挑戦しています。例えば、地元のスープ屋さんの協力を得て、小学生がスープを販売するなどの取り組みも実現しました。
5月に開催したこれらのイベントには約2,000人が来場しました。
団体は、子どものセーフガーディングの推進にも力を入れています。
全スタッフがセーフガーディング研修を受講した上で毎月のケース会議や定例ミーティングで議論をし、子どもの安全や権利を守る体制を団体内に定着させました。外部相談窓口も設置し、子どもが声を上げやすい仕組みを整えています。
商店街関係者から「子どもたちの声が聞こえるようになり、明るくなった。10年、20年後、商店街が子どもたちの居場所になっていけばと思う」との声も出ており、子どもたちの活動を支える意識が地域の中に育ちつつある様子がうかがえます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【日本の子どもの今を応援する募金】
貧困や災害など、困難な状況にある子どもたちのための活動を支えてください。
https://x.gd/eslEg
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(国内事業部 菅野)
※おうえんファンドについて詳しくはこちら
おうえんファンドは、最長3年間の助成プログラムです。助成金に加え、人材獲得・資金調達といった組織や事業の継続・発展を支えるための組織基盤強化、および子どもの権利保障のための環境づくり支援を行っている点が特徴です。
2022年より毎年1回の助成先公募を続けており、現在7団体が助成先となっています。
今回は、第2回助成先4団体のうち2団体について、2024年1月から現在までの事業の様子を紹介します。
※助成先団体紹介(1)、(2)、(3)はこちら
■ エルマ―学童くらぶ(事業実施地域:栃木県足利市)
※団体について詳しくはこちら
事業名:不登校と中高生の支援事業 〜学童保育から見えてきたこどもたちの居場所 “サプレ・ことエル”

エルマ―学童くらぶは、1996年に父母会運営の学童保育クラブとして設立されました。「子どもを真ん中に、保護者と指導員は車の両輪」という思いのもと、子どもたちが放課後の時間をのびのびと過ごせるようサポートしています。
2005年に団体が子どもの権利条約に出会ったことをきっかけに、子どもが主体となって自分たちの放課後の時間をつくってきました。
放課後の子どもたちの様子から、学校が苦手な子どもたちや中高生の居場所の必要性を感じ、おうえんファンドの助成対象事業では、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいます。
団体の活動では、学校を休むこともこころと身体を守るために大事な選択であると子どもと保護者へ伝え、「学校に行かない時期があっても大丈夫」と思えるような関わりを大切にしています。
また、スタッフは、子どもたちの「やりたい!」という気持ちにとことん付き合い、その思いを深めたり広げたりできるよう支援しています。日常の中の小さなことから行事やイベントの企画・実施まで、子どもたちが中心となって進めています。
スタッフの「ただ待つ。簡単そうで難しい。でも、ただ待つことができれば、子どもは自分から動き出すんだと実感した」という声に表れているように、子ども自身がゆっくり考える時間を保障することで、学校に行くかどうかを主体的に判断する姿も見られるようになってきました。
保護者からも「辛かったらエルマーに行けばいいと思えるから(子どもが)頑張って学校に行けている」、「中高生の居場所必要です」などの声が上がっています。
一方、このように子どもたちの居場所を常に運営していくためには、人件費などの費用もかかります。団体では、今後の運営継続のために、法人化や寄付金獲得の取り組みも進めています。おうえんファンドでは、こうした事業・組織の基盤を整えるための支援者紹介や、支援策の実施もサポートしています。
今後は、自分の居場所を決めるのは子どもたち自身であること、また選べる環境をつくるために多様な居場所が必要であることを地域の方々と共有し、広めていくことを目指しています。
■ NPO法人 わかもののまち(事業実施地域:静岡県焼津市)
※団体について詳しくはこちら
事業名:こどもに優しい商店街モデル構築事業

わかもののまちは、子どもや若者が地域社会に参加し、自分の意見を自由に伝えられる場をつくることを目指して活動する団体です。
おうえんファンドの助成対象事業では、子どもの声を聴く文化の根づく地域を目指し、子どもを中心とした商店街づくりに取り組んでいます。
焼津市街地の商店街組合に「こども部」を設置し、子どもたちが商店街イベントなどに関する提案を行う仕組みをつくりました。
開始当初はスタッフのサポートが必要な場面も多かったものの、活動を重ねるうちに、子どもたち自身でミーティングの日程を決めたり、計画を立てて動いたりする姿が見られるようになってきたとのことです。
「子どもたちがこんなにいろいろなことを考えているとは思わなかった。普段関わる機会がなかったので話せてよかった」といった地域の人の声も聴かれるようになりました。
また、「みんなでつくる、みんなのアソビバ」というイベントを定期的に開催し、商店街を歩行者天国にして、子どもが遊べる空間もつくっています。
さらに子ども・若者世代だけが出店できるマルシェイベント「すきまるしぇ」も同時開催することで、子どもたちがお店を出すことにも挑戦しています。例えば、地元のスープ屋さんの協力を得て、小学生がスープを販売するなどの取り組みも実現しました。
5月に開催したこれらのイベントには約2,000人が来場しました。
団体は、子どものセーフガーディングの推進にも力を入れています。
全スタッフがセーフガーディング研修を受講した上で毎月のケース会議や定例ミーティングで議論をし、子どもの安全や権利を守る体制を団体内に定着させました。外部相談窓口も設置し、子どもが声を上げやすい仕組みを整えています。
商店街関係者から「子どもたちの声が聞こえるようになり、明るくなった。10年、20年後、商店街が子どもたちの居場所になっていけばと思う」との声も出ており、子どもたちの活動を支える意識が地域の中に育ちつつある様子がうかがえます。
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本事業は、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【日本の子どもの今を応援する募金】
貧困や災害など、困難な状況にある子どもたちのための活動を支えてください。
https://x.gd/eslEg
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(国内事業部 菅野)



