日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2013.04.22)
〜地域の遊び場づくり〜「創作する遊び」編(2013.4.22)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、2011年3月以降、子どもたちが遊び、学び、発達するための安全、且つ保護的な環境づくりを進めてきました。そして昨年9月より、石巻市内で新しい活動「地域の遊び場づくり」を始めています。
「地域の遊び場づくり」では、養育者のみなさんが仮設住宅集会所を利用して集まり、乳幼児がいろいろな遊びを楽しんだり、養育者同士で気軽に情報交換をしたり、交流したりする機会をつくっています。この活動は、養育者のみなさんが運営していくことを目指しており、活動日や時間、活動に必要な備品の管理なども養育者のみなさんが行うことになっています。
「地域の遊び場づくり」では、養育者のみなさんが仮設住宅集会所を利用して集まり、乳幼児がいろいろな遊びを楽しんだり、養育者同士で気軽に情報交換をしたり、交流したりする機会をつくっています。この活動は、養育者のみなさんが運営していくことを目指しており、活動日や時間、活動に必要な備品の管理なども養育者のみなさんが行うことになっています。
また、本活動では緊急時に避難所で実施していた「こどもひろば」の流れを引き継ぎ、子どもの遊びを5つに大別し、発達の視点からテーマ毎に「遊び」を楽しんでいます。(5つの遊び:「体を動かす遊び」「想像する遊び」「創作する遊び」「手を使う遊び」「コミュニケーションを用いる遊び」)
今回のシリーズ第3回目は「創作する遊び」でした。
今日はその活動の様子についてご紹介いたします。
※事業概要は以前の記事(「いっぱい遊んで大きくなろう〜始まっています!地域の遊び場作り!!〜」)をご覧ください。
■創作する遊び
「創作する遊び」とは、子どもの創造性、創作する力の発達へ働きかける遊びです。ここでは、子どもたちが自分の感情や考えを表現する方法に出会い、自分を表現する経験を通して他者への理解や共感、或いは自尊心を高めていくことが期待されます。乳幼児を対象としている本活動では、クレヨンや絵の具を組み合わせて使い、創作活動の基本となる線や面が生まれることを楽しんだり、不思議な色の変化への気づきを体験したりします。また、子どもたちの作品を通して、会話を楽しんだり、アイディアや色使いなどを具体的に褒めたりすることで、子どもは理解され、共感をしてもらう楽しみや喜びを学びます。
今回、「創作する遊び」のプログラムは、ARTS for HOPE(以下AFH)さんをお招きして実施しました。
【色々あそび】
<クレヨンで自由にお絵かき>
直線や円を書いてみよう。
<今度は、絵の具を使ってみよう>
クレヨンで書いた絵に、絵の具で色を塗ると〜?
夜空に光るお星さまみたい☆
子どもたちは、早く自分の絵にも絵の具を塗りたい!!と待ちきれない様子です。

<天然のり(※)の登場!!絵の具を作ってみよう>
ちょっとの絵の具で天然のりがこんなにきれいな色に大変身!!
口に物を入れたい時期の小さなお子さんを持つ養育者からは、
“口に入れても良いものは安心ですね☆とのコメントもありました。

<自由にペインティング>
手や指を使って、思い思いにペインティング。大〜きな紙にダイナミックに描いていきます。
異なる色が混ざると、新しい色になるのも楽しいね。

子どもたちの表情は真剣そのもの。
「普段戦いごっこばかりでお絵かきなんて滅多にしないんです。」
と言っていた男の子の養育者も、
もくもくとペインティングに取り組む様子をみて、こういう事にも興味があるんだ☆
今回のシリーズ第3回目は「創作する遊び」でした。
今日はその活動の様子についてご紹介いたします。
※事業概要は以前の記事(「いっぱい遊んで大きくなろう〜始まっています!地域の遊び場作り!!〜」)をご覧ください。
■創作する遊び
「創作する遊び」とは、子どもの創造性、創作する力の発達へ働きかける遊びです。ここでは、子どもたちが自分の感情や考えを表現する方法に出会い、自分を表現する経験を通して他者への理解や共感、或いは自尊心を高めていくことが期待されます。乳幼児を対象としている本活動では、クレヨンや絵の具を組み合わせて使い、創作活動の基本となる線や面が生まれることを楽しんだり、不思議な色の変化への気づきを体験したりします。また、子どもたちの作品を通して、会話を楽しんだり、アイディアや色使いなどを具体的に褒めたりすることで、子どもは理解され、共感をしてもらう楽しみや喜びを学びます。
今回、「創作する遊び」のプログラムは、ARTS for HOPE(以下AFH)さんをお招きして実施しました。
【色々あそび】
<クレヨンで自由にお絵かき>
直線や円を書いてみよう。
<今度は、絵の具を使ってみよう>
クレヨンで書いた絵に、絵の具で色を塗ると〜?
夜空に光るお星さまみたい☆
子どもたちは、早く自分の絵にも絵の具を塗りたい!!と待ちきれない様子です。


<天然のり(※)の登場!!絵の具を作ってみよう>
ちょっとの絵の具で天然のりがこんなにきれいな色に大変身!!
口に物を入れたい時期の小さなお子さんを持つ養育者からは、
“口に入れても良いものは安心ですね☆とのコメントもありました。


<自由にペインティング>
手や指を使って、思い思いにペインティング。大〜きな紙にダイナミックに描いていきます。
異なる色が混ざると、新しい色になるのも楽しいね。


子どもたちの表情は真剣そのもの。
「普段戦いごっこばかりでお絵かきなんて滅多にしないんです。」
と言っていた男の子の養育者も、
もくもくとペインティングに取り組む様子をみて、こういう事にも興味があるんだ☆
と驚いていました。
時にはダイナミックに紙からはみ出ることも。
でも大丈夫!! 天然のりを使った絵の具はすぐに綺麗に拭き取れます。
AFHさんからの “お家でも新聞紙があればどこでもできますよ☆子どもにとってはそれがキャンバスに早変わりしてします事もありますし。” というコメントに、養育者の皆さんも “なるほど〜。” といった様子です。
<最後はみんなで鑑賞会>
それぞれ違った素敵な作品ができあがりました。何もない白い紙から生まれた子どもたちの作品を見てみると、普段の印象と違う色使いや、筆使い…子どもたちのなかから出てきたものを感じることができます。
子どもたちもみんなから褒められて、少し恥ずかしげに笑みをこぼしたり、画伯のように説明をしてくれたりと様々な反応を見せてくれましたが、みんな喜んでいる様子でした。

小さな子どもが自由にお絵かきを家で楽しむのは、準備が肝心です。
今回は会場が汚れても困らないよう、汚れてもいい服で集まり、床やテーブルはしっかり養生シートで隠して活動に臨みました。
お家でも新聞紙などでしっかり準備をすることができます。各家庭でやるのが大変な場合は、グループで集まったときにだけでもそうするだけで、子どもたちの創作活動が一層自由に楽しく広がります。
このようにSCJは活動の応援役として、遊びの専門的な団体と共に、子どもたちと養育者グループへ5つの遊びを順番にお届けしています。発達の視点をもって普段の子どもたちの遊びを見直したり、積極的に取り組むことのなかった遊びと出会ったりと、ちょっとした工夫で普段の生活や、グループの活動の中で取り入れられる遊びの幅を広げるヒントをお伝えしています。
次回は「手を使った遊び」の報告を致しますので、引き続きどうぞお楽しみに !
***************************************
※天然のりの作り方
・鍋に水カップ2をいれ、大さじ1杯のコーンスターチ(片栗粉または小麦粉で代用可)を加える。
・ダマがなくなるまでしっかりとかき混ぜてから強火にかけ、かき混ぜながら加熱。
・透明感が出てきたら、少し火を弱め、沸騰したら焦げつかないように底からよくかき混ぜながら、弱火でさらに4分加熱して出来上がり。
<メモ>
天然のりは、食材を使っているので、小さな子どもが遊ぶときも安心!! また、色を加えたい時も、少量の絵の具で着色できるので、お洋服についても簡単に落とすことが出来ます。
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(仙台事務所 勝又萌子)
時にはダイナミックに紙からはみ出ることも。
でも大丈夫!! 天然のりを使った絵の具はすぐに綺麗に拭き取れます。
AFHさんからの “お家でも新聞紙があればどこでもできますよ☆子どもにとってはそれがキャンバスに早変わりしてします事もありますし。” というコメントに、養育者の皆さんも “なるほど〜。” といった様子です。
<最後はみんなで鑑賞会>
それぞれ違った素敵な作品ができあがりました。何もない白い紙から生まれた子どもたちの作品を見てみると、普段の印象と違う色使いや、筆使い…子どもたちのなかから出てきたものを感じることができます。
子どもたちもみんなから褒められて、少し恥ずかしげに笑みをこぼしたり、画伯のように説明をしてくれたりと様々な反応を見せてくれましたが、みんな喜んでいる様子でした。


小さな子どもが自由にお絵かきを家で楽しむのは、準備が肝心です。
今回は会場が汚れても困らないよう、汚れてもいい服で集まり、床やテーブルはしっかり養生シートで隠して活動に臨みました。
お家でも新聞紙などでしっかり準備をすることができます。各家庭でやるのが大変な場合は、グループで集まったときにだけでもそうするだけで、子どもたちの創作活動が一層自由に楽しく広がります。
このようにSCJは活動の応援役として、遊びの専門的な団体と共に、子どもたちと養育者グループへ5つの遊びを順番にお届けしています。発達の視点をもって普段の子どもたちの遊びを見直したり、積極的に取り組むことのなかった遊びと出会ったりと、ちょっとした工夫で普段の生活や、グループの活動の中で取り入れられる遊びの幅を広げるヒントをお伝えしています。
次回は「手を使った遊び」の報告を致しますので、引き続きどうぞお楽しみに !
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※天然のりの作り方
・鍋に水カップ2をいれ、大さじ1杯のコーンスターチ(片栗粉または小麦粉で代用可)を加える。
・ダマがなくなるまでしっかりとかき混ぜてから強火にかけ、かき混ぜながら加熱。
・透明感が出てきたら、少し火を弱め、沸騰したら焦げつかないように底からよくかき混ぜながら、弱火でさらに4分加熱して出来上がり。
<メモ>
天然のりは、食材を使っているので、小さな子どもが遊ぶときも安心!! また、色を加えたい時も、少量の絵の具で着色できるので、お洋服についても簡単に落とすことが出来ます。
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(仙台事務所 勝又萌子)