トップページ > スタッフブログ > 中南米 > 【ベネズエラ大地震】発災から1週間―子どもたちの健康上のリスクが深刻化

中南米
(公開日:2026.07.03)

【ベネズエラ大地震】発災から1週間―子どもたちの健康上のリスクが深刻化

 
カラカス、2026年7月2日 — 6月24日に発生したマグニチュード7.2と7.5の地震により、これまでに2,300人以上の命が失われています。また、850棟以上の建物が被害を受け、そのうち約200棟が倒壊しました。



被災した子どもたちは、多くの家族が避難所や仮設居住地で安全な水や衛生設備、衛生サービスを利用できない状況に置かれているため、健康上のリスクが高まっていると、セーブ・ザ・チルドレンはその状況に警鐘を鳴らしています。


多くの支援団体が、地震による被害が特に大きかったカラカスとラ・グアイラに向けて、衛生キットをはじめとする必要不可欠な支援物資の提供を急いでいます。屋外で避難生活を送る家族は、日中の厳しい暑さと夜間の激しい豪雨にさらされており、脱水症状や下痢、呼吸器疾患などにかかる危険性が高まっています。また、この災害は、以前よりひっ迫していたベネズエラの医療体制に、さらなる負担をもたらしています。


また、雨季の最盛期に頻繁に発生する激しい嵐や大雨、雷も、子どもたちの不安を一層深めています。屋外のテントで避難生活を送る子どもたちの保護者らは、現地で活動するセーブ・ザ・チルドレンのチームに対し、強い嵐や雨、雷によって、壊滅的な地震ですでに大きな精神的ショックを受けている子どもたちがさらに恐怖におびえていると語っています。


ベネズエラで活動するセーブ・ザ・チルドレンのスタッフ、パオリーナ*は次のように話します。


「多くの人々が家を失いました。そして、多くの人々が家族を失いました。これほど多くの子どもたちが被害を受けている状況を目の当たりにし、この現実に向き合うことは、言葉にできないほどつらいことです。
この経験は多くの大人たちにとって、そしてとりわけ子どもたちにとって深いこころの傷となりました。いまもなお、多くの子どもたちは自分たちの周りで何が起きたのか十分に理解できていません。」


国連によると、最初の地震発生以降、600回を超える余震が記録されており、発災から1週間が経過した現在も、多くの子どもたちは恐怖のあまり屋内で眠ることができない状況です[1]。
また、国連は、今回の地震によって約68万人の子どもたちが被災したと推定しています。


セーブ・ザ・チルドレンは被災地で人道支援活動を実施しています。被災地では現在、保健医療や精神保健・心理社会的支援をはじめ、子どもの安心・安全を守る移動式の子ども向けスペースのニーズが高まっています。そうした場所では、テントや毛布、寝具マット、蚊帳などが入った緊急家庭用キット、衛生キットなどの緊急支援物資を受け取ることができるほか、学校が閉鎖されている間も学習を継続することができます。


セーブ・ザ・チルドレン ベネズエラ事務所のカントリー・ディレクター、ファティマ・アンドラカは次のように述べています。


「今回の地震は、子どもたちにすでに深刻な影響を及ぼしています。発災から1週間たった今も多くの家族が適切な避難場所や安全な飲み水を確保できていません。さらに豪雨などの厳しい環境が追い打ちをかけ、新たに保健衛生上の危機を招いています。
屋外や仮設の避難場所で生活する家族は、感染症やその他の健康を害するリスクにさらされています。
病院も被害を受けており、治療を必要とする何千人もの負傷者への対応で医療体制はひっ迫しています。今後さらに疾病が広がれば、医療システムへの負担は一段と高まるでしょう。
現地の子どもたちとその家族には今すぐ、安全で清潔な飲料水、適切な避難場所、そして移動式クリニック等、必要な時に医療サービスを受けられる体制が必要です。」


セーブ・ザ・チルドレンは現在、ベネズエラ国内で行政機関や現地パートナー団体と連携しながら支援活動を行っています。移動式クリニックを通じた基礎医療サービスの提供、衛生キットや安全な飲料水、生活必需品の配布に加え、学校が閉鎖されている間も子どもたちが精神保健・心理社会的支援を受けたり学習を継続したりできる安心・安全なスペースの設置を進めています。また、関係機関と連携しながら、子どもたちを安心・安全に守るための支援も提供していきます。


セーブ・ザ・チルドレンは、ベネズエラの子どもと家族が直面する緊急の課題に対応するために現地で活動する、独立した中立・公平な子ども支援団体です。 
セーブ・ザ・チルドレンは2019年からベネズエラで活動しています。数年前から人道危機が急速に悪化するなか、現地パートナー団体との連携を強化し、支援を必要とする子どもたちへの対応を拡大してきました。現在は保健・栄養、教育、子どもの安心・安全を守る活動、シェルター、水、衛生、食料安全保障、生計支援など、幅広い分野で活動しています。


======
あなたのご寄付が子どもたちの「安心」を支えます 。
災害のあと、子どもたちに必要なのは、物資だけではありません。
安心できる環境と、寄り添い守ってくれる大人の存在です。
あなたの想いが、ベネズエラの子どもたちの一日も早い安心と日常を取り戻す力になります。
「2026年ベネズエラ大地震 緊急子ども支援」へのご寄付をお願いいたします。https://x.gd/yfMyZK


*プライバシー保護のため名前は変更されています


【脚注】:
[1] Terremotos en Venezuela: Reporte de situación #6 (29 de junio de 2026, Hora: 06:00 pm) - Venezuela (Bolivarian Republic of) | ReliefWeb

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP