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ネパール
(公開日:2026.08.28)

【ネパール土石流】孤立地域が残る中、救助隊が生存者捜索を急ぐ

 
カトマンズ、2026年8月27日 ─ ネパール北部で発生した土石流により甚大な被害を受けた地域では、救助隊が生存者の捜索を急いでいます。セーブ・ザ・チルドレンは被災した家族への緊急支援を実施していますが、多くの地域は依然としてヘリコプターでしか到達できず、支援活動は困難を極めています。



土石流が襲った地域で、泥に覆われた通りを歩く人たち

ラスワ郡で発生した今回の災害は、子どもたちが登校中、あるいは授業を受け始めた時間帯に起きました。地域の多くの子どもたちは学校まで長い距離を通学していますが、その通学路の多くが洪水によって寸断され、家族や保護者と離ればなれになっているおそれがあります。また、電話やインターネットなどの通信インフラも被害を受けており、家族が親族や知人の安否を確認することが難しい状況となっています。

被災した家族は、親戚宅や地域センターなどの公共施設に身を寄せながら生活しています。また、地域全体で安全な飲料水の確保が困難な状況となっています。

洪水の被災地で活動するセーブ・ザ・チルドレンのスタッフによると、支援を必要とする地域へのアクセスは依然として困難な状況です。

道路は土砂崩れや浸水によって寸断され、一部の人たちが被災地から避難する一方で、救助活動のために現地へ向かう人たちもいるため、深刻な交通渋滞が発生しています。そのため、救助・支援活動にも支障が生じています。

犠牲者数は増え続けており、依然として数百人の安否が確認できていません。突然発生した大規模な土石流は山間部の地域を襲い、家屋や建物を破壊したほか、橋を押し流しました。被災地の各地には泥やがれきが残され、深刻な被害の爪痕が広がっています。


被災地域で支援物資を届けるセーブ・ザ・チルドレンのスタッフ

セーブ・ザ・チルドレン・ネパール事務所代表のタラ・チェトリは、次のように述べています。
「子どもたちの生活は、一瞬にして一変しました。家や持ち物、そして安心して暮らせる環境を失った子どもたちもいます。子どもにとって家を失うことは、単に建物を失うことではありません。自分が安心できる居場所を失うことを意味します。

このような災害の発生後、子どもたちは特に脆弱な立場に置かれ、健康や安全、保護、そして心身の発達に対するリスクが高まります。目の前で甚大な被害を目撃したことで、多くの子どもたちが混乱し、不安を抱えています。家族とはぐれた子どもや、保護者のいない子どもたちをいち早く把握し保護することが重要です。

緊急支援が早急に必要ですが、対応は支援物資の配布だけで終わるものではありません。被災した地域が短期間で復旧することは難しく、子どもたちや家族が、差し迫ったニーズを満たし、生活を立て直し、子どもたちが学校に戻り、この壊滅的な災害から回復するために、今後も継続的な支援を必要としています。

柔軟に活用できる資金は、今後の支援に不可欠です。そうした資金があれば、私たちや現地のパートナー団体は、状況の変化に応じて長期的なニーズに対応できるだけでなく、復興や災害に強い地域づくりにも取り組むことができます。地域社会がより安全で強靭な形で再建していくためには、継続的な支援が欠かせません」

セーブ・ザ・チルドレンのネパール緊急支援チームは被災地で活動しており、支援の第一段階として、被災した1,000世帯を対象に毛布、蚊帳、調理器具、生活必需品などの緊急支援物資を届けています。 セーブ・ザ・チルドレンをはじめとする支援団体は、国や地方自治体と連携しながら、被災した子どもたちとその家族の緊急・中長期的なニーズの把握を進めており、必要に応じて支援を拡大できる体制を整えています。

セーブ・ザ・チルドレンは1976年からネパールで活動しており、子どもの安心・安全のための活動、教育、気候変動適応・防災、ジェンダー平等、保健・栄養、子どもの貧困などの分野で事業を展開しています。


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